田舎修理工場都会へ 筑波参戦!








Gets ? マシンガン ? ・・・生沢徹?


ど〜ぅ 考えても、接点は在り得ない、 3人三様  強いて?選んだ共通点は “ Dandy ”



“おどけたキャラクター”が売り!なのに溢れる、悲しさと刹那さ

どちらかと言えば、関西系・苦労人「古典的・芸人キャラ」
黄色の・・・Dandy

シカゴのギャングまみれ?の生活から一転
流れる孤島(笑)で女、子供とワイワイ、ガヤガヤ

本来の“危険で騒がしい生活”を懐かしむ様子も無く、隠遁生活
酒臭さ、空しさ、そして・・・そりゃソレでエ〜か・・・。 

そのジレンマ・・・大利根月夜・平手造酒(旧!)
マシンガンの・・・Dandy



TETU・IKUZAWA



  オーツキ ダンディー号 でレース初参戦

  家族、交友関係、バックヤード、実績、実力、ect・・・


 




どこを?採っても?サラブレッド・純血種!


元祖? “走る為に生まれた・・・男”

この瞬間  “ スタート・ライン ”





昭和33年、浅間火山・クラブマンレース・スタートラインは、まったく本人のノリ!行け行けの16歳!

“自分の為に参加、自分の為に完走、自分の意思で次々とレース参加・・・そして勝利”


勝手に?過ぎていく“幾多の一瞬”

ふっと気づけば、世間が、いつの間にか?造り上げた

「ダンディー」「サラブレッド」「プリンス」
「トヨタS800対ホンダS600」
「S54B対ポルシェ」 etc・・・

“生沢徹のイメージ”
こりゃ・・・生身の人間
 
“ほんの・・・ひとかけら”


自分の意思とは無関係に、造られていく、世間一般人の “イメージ” って虚像
意味不明の強い力に引きずられ、薄れていく自分自身と、なぜか “イメージ” と同期していく“自身”

本来、律儀に?それなりに?生きている人間に

声高々に「こう在るべきだ!」なんて叫ぶ!
「常識では・・!」なんて、無言の圧力!

最もヒドイ言い方  「普通は・・・〜だろう!」
そういう、ヤツラ・・・

信用できねぇ〜!
 (出た!!得意の魔邪口調!!)



“ダンディー” だの・・・ "貴公子” だなんて・・・

生身の人間に使う言葉じゃねぇ〜 失礼じゃぁ〜!!・・・田舎では、ネ・・・(笑)


それでも・・・ “生沢徹” 以外 「ゼッケン1・が似合う日本人」 を知らない。






なんて・・・「知らないオジサン達」の空想話(笑)はともかく・・・


オーツキ ダンディー号 公道復帰!

田舎・作戦開始!!

 越前氏・・・パクッて(笑)申し訳ない!>




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ある日突然?入庫した“自転車バイク”


オーツキ ダンディー号・・・って書いて?ある。 エンジンは・・・H5型・ホンダ製?2サイクル

「見たことも聞いた事もねぇ〜な、こんな物・・・」 は正直な第一印象↓

オーナーの話に拠ると、1956年製・・・そりゃ〜しらねぇハズだ!私の生まれた年、当年(07’)とって?51歳





「動いて、乗れる様にしてくれ!」・・・は、本来?絶対!断るべき!依頼内容↓・・・ですが・・・


HONDA・Z・GSS 

Ktakaze Familys Racing Team 
公式?単独?スポンサー!



ハッ、ハイ・・・やっては?みます!!


我が家の“奥様”向けの答弁(汗)と同じ・・・“ハイ、ハイ”・・・なんて “軽い2度返事” は認可?されない!


返事は 大きく、はっきり!・・・と  ハイ!・・・





 現状把握
   
 クランクシャフト  固着
 クラッチ  何とか?切れる
 タイヤ  溶けている↓、変な形状の物
 リム  各所凹みあり、
 見た事の無い?断面の形
 チェーン  ゴトゴト?廻る
 点火装置  後で判明したが、火花飛ばず↓
 キャブ  張り付き↓
 その他
多数↓・・・記載を途中で中止!



まぁ〜とりあえず(汗↓)エンジンでも?かけてみよう!・・・ってノリで作業開始!




ヘッドを外して見ると、やはり?

ピストンがシリンダーと固着

停止年月から判断して、オイルや浸透剤ではまず固着が取れない、そして・・・
こういう場合、どついて(笑)しまったら・・・The END ・・・最近?やっと、学習↓・・・数十年・・・かかりました↓

スタッドボルトを抜いて・・・・

オイルを入れ、しばらく放置してから・・・
シリンダーを“回すように少しずつ”動かしながら・・・

リングとシリンダーの膠着を取ります!

<オジサン達>なら?知ってる歌(笑)・・・押〜してダメなら、引いてみなぁ〜・・・って、やり方(懐!)

引い〜てもダメなら〜押してみなぁ〜・・・て続きも?・・・あるけど・・・(笑)

ピストンリング救出作戦・成功!

シリンダーも、思ったより・・・。

Topリング以外、完全固着↓

さすが51歳(感心?)


私の思考力と同じ!

ピストン本体も何とか救出!!!それにしても、このピストン・ヘッドの形は・・・名づけて、ウルトラ・セブン!

暖めたり、冷やしたり・・・脱脂して、錆取り液に漬けたり・・・珍しく?細心の注意を払い、ピストンリング救出!!
恐れていた?・・・・リング溝も、ランドもOK!再使用できそうです。


ホーニング後、
シリンダー内壁に“腐食痕”は・・
・・・残りますが・・・
ピストンクリアランスも
許容範囲内(安堵!)


でも、やっぱり?クランクシャフトは、ピクリとも動きません!

半透明な油脂が
クランクケースの半分程度まで入っていました!
洗い油か、灯油、軽油?・・・保存用?

変質して・・・臭気では?判別不能です!

クランクケースを分解して、クランクシャフトを救出?します!

出力側は ローラーベアリング です・・・。

レースとシャフトはインチ規格!ローラーは4mm!

シャフト側、レース側共に・・・
“51年分の深い腐食痕”が刻まれています。


ウッ・・・ウ〜ン・・・・↓






ホンダH5型

後から判った事ですが、
ホンダエンジンのアダムとイブ=赤カブ
部品や機構を、かなり?そっくり受け継いでいます。


我々の世代で言うと?C50とCB50の関係!(笑)

農薬散布の機械に使われていたらしい?

(月産1万台程)・・・のですが、

ある事件 が勃発し、「お蔵入り」した様です。


当ホームページのホンダH5型、オーツキダンディー号および生沢氏関連の映像、その他の話題等は

オートバイ関連雑誌 ゴーグル92’10月号の
オーツキダンディーの詩は
楽しげに聞こえる悲哀の詩
の記事より引用しています。

「モーターマガジン社発行 ゴーグル1992年10月号より転載、使用許可済み」

(総務部 Mr.K氏・・・寛大な扱いに感謝します!)

何しろ、この世に生誕していたか、いないか?・・・の頃の話です。
当方の考察における信憑性は・・・まさに田舎の井戸端会議レベルです。

幾多の不審な?不謹慎な表現等につきましては・・・・ご容赦願います(汗・汗)



ある事件 の話題の前にまず、この記事タイトルへのツッコミ!?楽しげに聞こえる悲哀の詩・・・って表現・・・

昔の?男なら?(笑)「イジメられるゾ!」ってな?表現・・・・と思いませんか。(難?) 

大槻工業・前社長に直接取材を申し込んで、更に2種類のオートバイを世に出した結果、
倒産に追い込まれ、田畑・家屋敷まで売払った人物 に対し、楽しげに聞こえる悲哀の詩・・・はねぇ〜だろ!

許せないヤツだ!男なら言えねぇ〜だろ!と怒っていたら女性記者の執筆↓女性記者なら安易に?許せる↓決して?ニヤついた志向?ではありません。

女性はそういう表現をする!?至って普通に、あっけらかぁ〜んと↓(悲!!!きっと社長の奥さんもそういう表現だったと思う!?)

結婚して二十数年・・・極めて最近理解できた事・・・男から観ると残酷・冷徹なまでに?女性は強い!
近世まで歴史的に “戦争やモメゴト” が男主体で行われてきた事に安堵感さえ感じる!(オオゲサ・笑)

でも・・・そうでなくては、女性は生きていけない事も判ってきた↓ そぉ〜れぇ〜が〜女の生きる道〜 だから?・・・許せる!(強引&難解↓)




臆病で、涙もろく、何かにつけ? “勢い”  “理由” が無ければ生きていけない! ・・・男は、か弱ゎ〜い生物なんだ!(涙目・笑)





田舎オヤジの “愚痴に近い雄叫び” はともかく・・・・(涙)  ある事件 の話題。


H5型は共立農機向けに農業用エンジンとしてOEM供給されていました・・・。
ところが「シリンダー内部にゴミが入っていた!」の共立側からのクレームあり!
当時、既に東京進出を果たし、営業所、東京工場を設立していた様ですが、H5型は浜松の野口工場の生産です。

その対応がまさに・・・Mr.S・HONDA  全社員を派遣して、1万台すべてを分解点検!結果、クレームに相当する物は無い!

大槻工業前社長のコメント
本田さんはなにしろ、ああいった方でしょう。ソコまでやって何も無い!

“もう共立のエンジンは作らない”

・・・てスパッと生産打ち切り!共立さんも困った様ですよ・・・。

ゴネた・・・んじゃねぇ〜・・・スジ〜通して・・・カタ〜つけたんじゃい!

親方の声・・・聞こえるような聞こえないような・・・(笑)



この親方(笑)に拠るモメゴトが・・・オーツキダンディー号・H5型エンジンの生産中止↓
・・・そして・・・オーツキダンディー号・2型(愛知機械製)の誕生に繋がり、

更に、生沢氏のクラブマンレース参戦へと・・・ 激動の時代そのもの!こりゃまるで “銀幕”の1シーン?!


 本日閉店です。

(田舎の夜は早い!)





コンロッドの大端部は保存用の油脂に浸かっていなかった!
のに・・なぜかベアリングやピンの損傷がありません。
(油分が残って、水分が乾いていた・・・から?)

逆に浸かっていたクランク両端は全滅です↓

油漬け保存・状態が・・・果たしてどうなの?って感じです。

フェルト製オイルシール!ですので・・・油脂が一部流出して
ベアリング面の中程に液面があった!・・・のが問題?

どちらにせよ、現在の材質=ゴム製でも 50年 は無理か!・・・て結論
フェルト製ですので、ゴム製に交換すると、クランクケースの一次圧縮の保持!って面ではかなり有利?

右側ベアリングは規格品で入手可能ですが、
サビサビの左側が・・・・(黙)

指針?として、さびたクランクシャフトを肉盛メッキ(ローラーに耐えうる硬度のメッキ)、
ローラーは新品・4mm(JIS規格あり)、レース側は肉盛して増厚分だけ研磨・・・・と
考えましたが・・・肉盛メッキに外注する際に・・・問題点が・・・・

クランクシャフトを分解しウエブの片側だけに分離しなければ外注先で加工できません!・・・↓

クランクシャフトを分解・再使用の経験がある方なら、理解可能と思いますが、一度でもピンを抜いてしまうと、
勘合がどうしても緩くなりがち。その上、2サイクル車は4サイクルの物より、かなり圧入勘合がキツイ!

何よりも、失敗したら・・・代わりの部品は・・・・無い!

こういう作業は、一発で勝負!では、逃げ道?がありません!
何度かの失敗が許容される“戦略”を要求されます・・・(技量不足の言い訳↓↓↓)

左側もボールベアリングにしてしまえば、比較的簡単な選択ですが、余程の精度管理が出来ないと、
ケースの膨張や、ベルトの引っ張りで両側のベアリングを引っ張り合うのでは?・・・なんて不安が・・・。

左側はやっばり、スラスト負荷のないローラーベアリング が、田舎修理工場レベルでは?安全策で必然策?・・・です!
(エンジンが勝手に?一番都合のよい位置で回ってくれる安心感?)


シャフト・レースが共にサビサビ(泣)なので、
内、外共に十分な強度を持つレース付ベアリングが必要です・・(裸のローラーベアリングは不可!)
規格表を調査しました・・が世の中にそんなに簡単に合致するベアリングは・・・無い!

更に使用箇所が 2サイクルのクランク = 回転強度、荷重強度、更に 混合ガソリン給油 の問題
・・・等、かなり深い配慮(難・難)が要求されます。(たとえ・・旧式でも!)

そんなの関係ねぇ〜・・・で良い!・・・様な気分になってきました!・・・。

そんなヤケクソな気分のところに・・・

突然?思いついた?Made・In・Italy??

ピアジオ・Vespa のクランクベアリング!

コレなら・・・失敗しても数千円、元々が2サイクル混合給油のクランクベアリング!十分な逃げ道!?が設定されています。

Made・In・Italy・・・の刻印に?
融通の利かないコテコテの田舎・日本人?は・・・正直・・・不安↓ですが、現状では最善の選択肢!?


ホンダ・F1さえも・・・跳ね馬のメーカーと
人的、技術的交流もあるし・・・

・・・いいっか!!!・・・(少・安易↓?)



 本日閉店です。

(田舎の夜はやっぱり?早い!)






重い腰を上げ、  “勢い・・・をつける為?には、クランクシャフトが“正常に回らなければ”気持ちが?許されません!

フライホイール側のベアリングは規格品でした。・・が、なぜか迷わず?<本田純正部品>

クランク両端に使用予定のオイルシールも・・・なぜか・・・<本田純正部品>

規格品で注文すれば、かなり安いのですが、

<本田純正部品>!!!?

Vespa のベアリングの内側のレース内径が大きい為、
このままでは、ベアリングのローラー部がクランク端に乗り上げる可能性アリ!!

“寄り過ぎ” を規制するスペーサー

ローラー部に 混合ガソリンが通過する隙間を確保する為 に可能な限り?スペーサー外径を小さく設定します。

インナーレースを嵌め込むスペーサー・・・も?迷わず?新規作成!

当然?削出しですが、「送り」を早くして?
表面に、いい加減な?ザラザラ感?
・・・を持たせます。

クランクシャフトの振れ限度は、一般的なスクーターで0,03mm以下↓ですが、
当社のような旧式の旋盤と旧年式の人材には、この数値管理は過酷(笑)ですので、ワザと表面を荒く切削仕上げ?します。
薄さや大きさにも因りますが、材料を旋盤チャックに取り付ける際の具合や材料の切れ方で、
削った形が樽型や、テーパー、更には、三角オニギリ状だったり・・・2〜3/100mm程度の範囲内では・・・・・何でもアリ!


実際、コノ数値をクリアするのは、最終的には、手作業の研磨が必要!=先の尖った表面の方が研磨修正しやすい!

イメージ的には・・・コノ感じ!!

限りなく、まっすぐな平面を加工するのは・・・本職の仕事!〜当工場の技量じゃぁ〜絶対無理↓


更にヒダヒダ表面が抜け防止にも!(かなり?苦しい・・言い訳?)

内側レースに圧入!


プレスで
シャフトに圧入







何事も!何時も?

・・・ギリギリ!

反省が・・・ねぇ〜なぁ〜↓
先に組込んだ
“寄り過ぎ”規制スペーサー

が・・・キワドイ!!!

同じように?外側のスペーサーも鋭意?作成!

(ホントは・・・バテバテ・・・↓)


でもコレで Made In Italy の文字が隠れる!(嬉?悲?)

スペーサーを
バーナーで加熱
外側のレースに
焼き嵌め

目標数値になった!?

水滴で?温度管理

しながら・・・ 
ケース裏表を
バーナーで加熱・・・

この次点では?

圧入勘合後の・・・変な?硬さ・・・

・・・無し!(嬉!)




レースとケースの勘合部分に(赤丸部)“オイル溜まりの隙間”を設定して更に黄色部分と、掃気ポートを繋いで、給油ラインを設定!
高々1,5馬力程度のエンジンだけど、「代わりが無ぇ〜んだ・・・焼きつくと寝込んでしまうぞ!」・・・って気合!?

ベアリングの端部の
オイル溜まりと通路の関係
新規に作成した
掃気ポート手前のオイル通路
レース・スペーサーの位置関係

田舎オヤジの思考回路(あいまい↓)では、1次圧縮側(クランクケース内)は、クランクが回ると、
ウエブ側(映像左)の圧力が遠心力で下がって混合ガソリンの流れる通路が確保できる!・・・・予定!?
ポート開閉時の圧力差も混合オイル通過の助け・・・の予定!?
停止時も重力がオイルをベアリング付近に導いて・・・くれる・・・予定!?

掃気流の流れ的には、阻害要因・・・だけど・・・そんなの関係ねぇ〜!!(魔邪口調よりキツイ表現?)

元々掃気ポートのシリンダー側とケース側は
通路を1/2程度まで絞り込んであります!

コノあたりはさすが?
“農機具向け”のチューニング!

力を抑えるのも立派なチューニングでぇ〜ぃ!

このシリンダー・・・
きっと別の高出力仕様の物アリ!

田舎RSC(笑)としては、掃気通路を削って、100%解放したい欲求!・・・に駆られるが・・・鋭意?中止。

この車両で、このエンジン・・・なんの意味があるんだ!!・・・と叫んで!!(泣)

安易なパワーアップは、キャブや、他の部品とのバランスを崩してしまう・・・って・・・言い訳!?


それよりも・・・オーナに 元々の、当時の、フィーリングを残す! のが本筋。

50年の歳月を生き延びたエンジン・・・可能なら・・・微力ながら?ほんの僅かな時間でも可動・現役状態を維持させたい!




いくら、背に負う可能性のある(動力噴霧器等)
エンジンとは言え・・・50年前の物とは到底思えない
「薄さ」や「簡便な設計」には感激!(変?)

クランクケースの結合部分は
ためらわず?パッキンレス・組み付けにしました。

ケースのボルトを締め付け、手で回して見ると
何の抵抗も無く、ガタ付きや引っ掛かりもありません!

不安なぐらい?(泣!)・・・うまくいきました!!

フラマグ側のクリアランスは規定値で0,1mm!

クランクの振れ限度も考慮すると・・・


ベアリングのガタは、ほぼ?許容不可!!!


ホントに50年以上前のエンジンなのか!・・・・って感想↓


オイルシールの径を合わせる為に、得意の?

“ツバ付アルミスペーサー” <別名>チクワ!

・・・を削り出します!

今度の材料は・・・
・・・スクーターの?フロントフォークです!(泣!)

作業が前後しますが(泣!)焼付いたスクーターのクランクシャフト(平成15年製)の黄色↓部分を切り出し?・・・
新規に取り付ける内径にあわせて、オイルシール当たり面のカラーを作成します。

実はこのオイルシールは元々は・・・この焼付いたクランク用の物です!

50年以上前のエンジンに、
平成年式の部品取り!


(悲!)・・・?

このオイルシールの「内側スペーサー」も

かなり薄いけど・・・


焼き嵌め!
切り取ってしまったクランク・・・
やっぱ?・・・物悲しい↓




左右のオイルシール
(なんとか、ギリギリ?)

嵌め込み終了!!
ムチャクチャきわどい?
フラマグ側
 本日閉店です。
(田舎の夜は更に?早い!)






スタッドボルトのネジ穴や、他の雌ネジを修正は本来、当然?組付け前に作業するべき!なんですが・・・


最近よくあります↓・・・(泣!)

折れたタップの
先を整えて使うと、
底の方まで修正可能です!

忘れずに!雄ネジ側も修正

コンロッド小端は、信じられないくらい?健全でした!

クランクがあまりにうまくいった!ので、気分はブンブン!・・・(笑)

ピストン、シリンダーを組み付けます!!

何十年か?ぶりに 可動状態!で組み付け!

断面が四角な?
サークリップ

リングが最近の物よりもろい感じで・・・
緊張の一瞬!

ウルトラ・セブン のピストンヘッド

← 掃気ポートとの関係が、
ラジコンエンジン風味?
あるいは・・・ガソリン・直噴エンジン風?(難?)
  
 アルミシリンダーならではのスリーブの止めピン 

“ デコンプ ”
 ですが・・・・
バルブコンパウンドで
着座の修正をします。

構造、サイズより、殆ど意味を成さない(笑)
バルブシートとの当たり面の修正作業!(笑X2)


なぜか(笑)リズムに乗って、いそいそと?フライホイールを組み付け!

フラマグの隙間調整後、

・・・完成!

搭載終了!


 本日閉店です。
(田舎の年寄り↓・・夜は早い!)







ドライブトレーン・・・と言っても単なるベルト駆動(笑)・・・も
入庫直後から、手で回した程度でゴロゴロ?“引っかかり”があり、要修理箇所!
永年に及ぶ錆の進行でレース面が荒れている感触です・・・50年だもんなぁ〜(シミジミ↓)

入庫時のベルトやクラッチの映像です。

オーナー談話に拠ると、赤いベルト が当時物(笑)らしいです。残念なのか?喜ぶべきなのか?(苦笑)私は知りませんでした!

コノあたりの車種が 手になじむ? 限界ラインです。

ダンディー号が、他の自転車バイクと違って?眼になじむ?のは、タイヤに押し付けて駆動する構造ではなく、
既にメグロ単気筒や、K1、K2、カワサキWシリーズに採り入れられた別体ミッション構造
・・・のドライブとレーン構成(一次減速が左で、チェーン駆動)だからかも?知れません。

眼になじまない“人々” は・・・一般民間人・・・<当社・保障付見解>・・・(笑)

クラッチプレートの隙間調整を要するこのネジも

英国車から受け継いだ
伝統的構造で、伝統的作業(笑)です。

旧い2気筒のトライアンフなど、クラッチの切れが悪く、難儀した記憶があります。


フレームからクラッチ構造を取り外します。

間に「油紙」で隙間調整がしてあります!


当時の調整値を維持(意地?)する為に保存します(笑)

幾多のローテク機材を

惜しげもなく(笑)投入!

出てきました!・・・50年前のベアリングとグリス


分解終了





ケースに水滴を着けて
様子を伺いながら・・・

ヒートガンで 加熱。

ベアリングに無理をかけない様に、そっと?組み付け・・・

この取り外した50年前のベアリング・・・・ホンダエンジン側はNSK(現存)でしたが、

クラッチ側は全く知らない刻印が・・・!

輸入品か、業種変更、メーカー統合や合併以前の社名かも? Made IN Japan も激動の時代・・・ど真ん中・の頃!

油紙のシムには・・・
もう50年(・・ん?)頑張ってもらう事にしました!!


この丸い摩擦材料・・・コルクみたいだ!

・・・と思っていたら・・・・

ホントにコルクらしいです!

後の試運転で再発見?しましたが、半クラッチで焼け気味になると、独特のキュルキュル音が・・・・発生します。


クラッチの隙間調整は、スプリング圧力の調整の一面もありますが、メインは切れ具合の調整です。

クラッチの切れはコノ後の隙間調整も一因ですが、クラッチプレートとディスクのガタが大きいと、
ベルトを張った際に、引っ張られて傾いてしまい、切れ不良の原因です。
当然、ベルトの張りすぎ も、この状態になって、調整の可否に関係なく、全く切れなくなります。 コノあたりの調整も・・・

英国伝来の伝統行事?


調整後、ワイヤーロックを架けます。

プーリー面は サビサビだと、ベルトが早期に磨耗し、多頻度に調整を強要?されます。

ベルトの腹が内輪に当たらない程度に研磨しました。


完成です!


黒いベルト?・・・

・・・ではありますが・・・(笑)




ここで?オーツキダンディー号と
ホンダエンジン・H5型

“めぐりあい”・・・の近代史的経過(笑)です。


大槻工業は、東京進出を果たした(昭和25年3月)ホンダ技研の「熱処理関係の下請け会社」でもあった様です。

日本の経済事情は、焼け野原から急激に立ち直り、その結果の超インフレの抑制策として
アメリカの銀行の”お偉いさん”ドッジ頭取の政策 を急遽実施。日本経済の自立と安定を目指して・・・。

・・・米国の国益も一致=即効的政策を一気に実施! ・・・はいかにもアメリカ的戦略。

多分、“ホンダの親方”の様な「人材」が日本中で多方面に、一気に、広範囲に、活動!
対共産圏との戦争も想定すると、開戦、冷戦どちらを想定しても
このままでは日本の経済が暴走=世情不安化は必死!

GHQの予測を遥かに超えた景気回復に・・・ 「どぎゃんかせんといかん!」 は必然的政策で戦略。

“上向き”を抑える事は「大きく強い決断」が必要なうえ、当事者は恨まれる事が多い。
歴史的には 「どぎゃんかせんといかん!」 ・・・は比較的安易にもみ消される宿命ですが・・・
この時代背景に・・・・米国のリベラルで現実に則した冷静さ=冷淡さ・・・には、正直、感服↓

人間がたくさん集まったら、馴れ合いで解決する事って、殆ど無い!・・・は、
米国・開拓精神・・・“フロンティアスピリッツ”の歴史的教訓?

その“ドッジライン” 旋風のさなか・・・経済抑制策=不況、ど真ん中の頃、コノ時期
売掛金回収不能に拠って、苦境に立たされたのは、さすがの“ホンダの親方”も例外ではなかった様です。

・・・が、昭和27年に発売されたF型カブは・・・その販売戦略の成功で、不況の波を乗り切り、(親方らしい!)
勢い着いて?・・・・革新的な新型車を次々に発売!(これも・・・らしい!!)


・・・4サイクルドリームシリーズ や
いろんな意味で?有名な “ジュノオ” など

コレが・・・大ハズレ↓

販売不振に輪をかけて「クレームの嵐」のさなか・・・

・・・資本金¥600万の会社が、
¥4億5000万の設備投資!!

なんて金銭感覚なんだ!・・・更に・・・


当時の金融機関は現在と違って・・・正味の?「勝負師・博徒」の類か!?!(笑)

価値観や生活の“焼け野原”・・・で生き抜くって事 は・・・こういう事?



当然、しわ寄せは納入業者に・・・・(コレは現在の構図と同じ・・・変らネェ〜悪習慣↓)

親方の相方・・・これまた有名な藤沢専務は、関連企業、販売店300人を前に・・・

「減産体制になった。代金もこれからは全額支払は出来ない!・・・しばらくは協力して欲しい」・・・と釈明。

人間、大きな企業や、大きな資金内の立場では、「払えない」って、常人では?まず言えない。

「〜までに支払うから!」って入金が無いより、
「現状では出来ない!」って言える人物、はるかに信用できる!

・・・なんて思うのは、バブル期と崩壊後に当工場でも経験した、教訓。
この折、入金が僅かずつでも有り、最終的に完済した人物も存在!  

最終的に自己破産↓でも・・・当社では、 「顧客」
当田舎工場は、間違いなく(悲!)弱小企業・・・自分は<債務不履行>にはならねぇ!

・・・なんて「自信に満ちた幻想」は、バブル崩壊期に完全消失。

 資金が無い=払えないと意思表明! ・・・こりゃ、現代でも通用する、血生臭い、経済戦略の鏡?





現在なら、確実に「債権回収の大騒ぎ」になる事、必至・・・・しかし時代背景もあっただろうが、

殆どの業者が(株)ホンダ技研を信じた!・・と言うより・・・

“ホンダの親方”に賭けた!感じ?・・・当時の日本人は国民総博徒!?(笑)

この切迫した状況下、大槻工業・社長は下請けの協同組合を作り、¥100万の仕事で¥30万の入金↓
・・・なんて収支で・・・「3ヶ月は共に耐えようではないか!」・・・と団結!・・・博打の、もとじめ役?(笑)

不況って文字(笑)が、現代の意味とは、感情的に少し異なるのか?当時者の心意気が“ケタ外れに違う”のか!


こんな時期・・・1955年、第一回浅間火山レース開催・・・


もうコノ時期には経営危機を脱していた!って言うから、「いかに世相が急流か!」想像可能。

回復しつつあった「ホンダの親方と相方」は危機的状況下で組織された「下請け協同組合」に
その後の回復過程で、格別な扱いをしたのは、彼らの性格上・・・当然で必然。

義理人情の男達 (勝負師の名もある?から怖い!)・・・のやり方。

丁度その「30%しか支払いできない↓」なんて隙間的?状況下、オーツキ・ダンディー号初期型は発進

大槻工業前社長

コメント
まあ〜ホンダさんの仕事をしても30%しかお金がもらえなかったわけで、
その関係もあって、H型エンジンを安く卸してもらえたわけですよ。

藤沢さんも 「いくらでも使ってくれ」 なんて言われましてね。

試作して販売するところまで出来たんですよ。5〜600台は作ったかなぁ〜・・・・・。


現代では、「新規に物を作る事」は、田舎オヤジでも(笑)・・・「冷静に取り組む事」と同意語

コノ頃の登場人物の史実?では「取り組み意識が全く異なる」事は驚愕!↓?

「いけるぞ!」の感触が在れば、怒涛のごとく・・・ソレこそ家屋敷、生活まで賭けて!



生活面の全て!が“平和で上向き”の<戦後の昭和>を暮らしてきた 昭和31年式(笑)の私。

100%純粋に・・・「戦争を知らない子供たち」

親世代の、この “博徒のノリ” をまるで「拒絶反応」の様に嫌っていた。

平成に入り、バブル崩壊後、“中年オジサン”となり(悲哀!)・・・初めて直面する鈍い痛み↓
田舎・弱小企業ながら、「こりゃ、この先・・・あぶね〜な↓」・・・なんて何度か直面。
周りの友人、知人、親族、も確実にコノ<渦巻き>に巻き込まれ奔走・・・失速者続出↓


50歳を過ぎ初めて、薄っすら?理解できた、親世代の感覚とその当時の世相 (遅いか・・・。)



敗戦後、GHQによって、全ての価値観や社会制度が100%、180度、強制的に転換。

「くやしい・・が、・・・結構・・・生活・・しやすい!」
周囲は親族、知人、友人、家屋敷、他資産・・・を戦争で喪失。

そりゃぁ〜・・・まさに「焼け野原」  戦争は終り。  ・・・生き残った。

少々の事なら命まではとられねぇ〜よ!「やるなら今しかねぇ〜!」(どっかで聞いた?)

「家族の生活」を取り戻す為に・・・どんな時代背景でも、<生活戦争>に終戦は無い?(悲)



ケッ・・・オイラも 「開き直り?の博徒!」 の仲間入りか!!・・・(黙・悲)

流れに漂う「笹舟状態」(苦笑)にも慣れてきた!・・・し、
あんなに嫌がっていた、パソコンのキーボードとも、若干?お友達になってきた!

どうせなら、勝手に命名!

平成・ボタン博徒!! ・・・なんちゃって!(笑)




そんな戦後、激動の時代も、実は、ホントは、昨今より 生活観がゆっくり動いていた時代 
(現代の“終日、漠然と時間に追われる感覚”が余計に?そう思わせる・・・?)

その決断の重大性の大小にかかわらず、本当は、物事の判断に際して、現代人よりはるかに 
ゆったり熟慮する時間と感覚 が、あったのかも?知れません。

ゆったり流れる時間の中で熟慮出来る時代が・・・義理人情の博打的行動 につながり
何か?に追われて、情報過多の現在が・・・何でもかんでも保守的傾向 になるって・・・

・・・不思議なのか・・・歴史的には “よくある話” なのか・・・(黙・納得?)

前者には、未完成ながら 信念、情感、勢い、を感じ、

後者は、“優秀な無感動な“似たような物”が出来る。

・・・しょうがねぇ〜のか・・・この時代。
グダグダ考える時間に囚われて 

ろくな事にならねぇ〜!!

・・・田舎でも・・・。





てな?・・・訳で・・・50数年後の現在、オーツキ・ダンディー号は、

めぐりめぐって? 孤高のオーナー (笑)により 

平成19年11月 “公道復帰” を目指す事になりました!!





洗浄して若干綺麗になった(笑)エンジンがフレームに乗ると、どういう訳か?
<サビサビの上に銀塗装してあるマフラー>・・・が妙に?気になります↓・・・夢に出てくる?(笑)

入庫時のマフラー

遠目に眺めると?・・・
曲がり具合、全体に溶込む大きさ、形状は・・・

カッコイイ!・・・なんて思うのは・・・私だけ?


雑誌や、ネット上に掲載されている、”フルレストア”なんて、カテゴリー?表現?から比べると、はるかに低次元で、
どう観ても、<修理業の臭気>が抜け切れない当工場の仕事ぶり(泣!)では・・・

こういう “全てをやり直す訳じゃぁ〜無い作業” の場合、
一部のみを綺麗にしてしまう(特に外装部品!)のは、経験的に・・・大きな博打です。

表現は下品ですが、「掃き溜めに咲く一輪の花?」・・・状態になりがちです。

オーナーと、この点については、かなり協議しましたが、今回は、
物が、マフラー・サイレンサーの部類?でエンジンの一部の象徴的部品(オオゲサ!)であり
多分?綺麗になっても違和感が無い!・・・と押し切る?事にしました。 ・・と言うより
作業者と同い歳の・・・コノ部品が光らないと・・・気持ちの上で?

<ホンダ・エンジンH5型> の輝きが鈍る!ような?錯覚?(笑)に陥りました!!


「子供の遊び」って昔から言い尽くされて?います!
こりゃ、原始から遺伝子情報に蓄積されているのか?

火を使う作業は、結構・・・ノリノリ、ワクワク!

そりゃ〜なんてたって?

「大人のXX」・・・よりは?罪が?無ぇ〜だろ!?(笑)

メッキ前提のマフラーやEXパイの場合、

“ある?礼儀作法”が必須事項です。


マフラー内部のカーボン除去は、メッキ屋さんには、死活問題 

たった一件のメッキ依頼に際して、大きなメッキ槽全体を油の浮遊物で台無しにしてしまう!可能性がある!

一般的に、こういう作業依頼は嫌われ、トラブルの元凶です。 メッキ槽の物理的問題(笑)だけでなく
依頼者が「費用を払うのだから当然!」なんて態度で接すると、加速度的に、散発的に(笑)発生しがちです。

あのオッちゃんは気難しい人だから・・・なんて表現をされる方がいますが、
メッキ屋さんの限らず、こういう場合、不用意に、依頼先の生活を脅かす依頼を強要している場合 が多く、こういう時・・・

オッちゃんの気難しさが・・・当然なのか? 気まぐれなのか? 見極める必要?・・アリ!(難・難+面白?)

新聞、雑誌、テレビなどでは、「説明責任」 なんて・・・至って簡単に使用されますが、
あまりに教科書的で「現実的」とは↓・・・。 用語だけで “作業場”は・・円滑に・・・動かねぇ〜!

仮にメッキ槽全体がダメになると、その代償は・・・。お金に物を言わせる(小・笑)なら、ソレ相当の覚悟は必要な様です。

そんな金はとれねぇ〜ヨ↓・・・気難しいオッちゃんの・・・面倒くさい?シャイな?本心?(笑+安堵)




納得できる金額と、良好な関係を維持するのに、努力と会話は必須事項?上っ面の言葉だけでなく・・・何か?が・・・伝わらなくっちゃ!!

極めて一部の恵まれた環境の職務以外では、互いの“小さな気遣いと意思疎通”が欠けると
コスト意識の隔たりや作業認識の差は、 「トラブルメーカーのレッテル」 を貼られる?!


<馴れ合い>ではない「コスト意識」・・・ホントに難しい・・・。




若く、勢い余った頃ならともかく・・もう許される年齢ではない・・・実は?懲りている!・・・何度も怒鳴られた!(悲・笑+涙)

・・・でも、まだ?仕事は請けてくれる!!ので、・・・一生懸命?火遊びの様な(笑)脱脂作業に励みます!!



どういう理由か?まだ?不明なんですが、表面のクロームメッキの残存カスも嫌われる要因↓
簡単に「電気分解して剥げば!」って発想は、素人考えの様で、「何かの理由」で拒絶されます。

多分この作業も「メッキ槽のコスト」と「仕上がり」の問題と思っていますが・・・・まだ詳細を聞き出すには至りません↓(笑)

内部のカーボン・焼切り作業!
・・・のついでに?残ったクローム面を高熱にすると
冷えた後、ペーパー処理で、簡単に剥離可能です。

        こんがり?焼上がりました  


子供の頃、モミガラ(すくも)を焼く際に、一緒に蒸し焼きにした「焼き芋」を思い出し・・・涙が・・・(ウソ!)

次に、メッキの仕上がりを綺麗にする為、腐食でデコボコ表面の平滑化作業!(腐食痕を残してメッキ=プチプチ、デコボコな仕上がりになる!)

EXパイ・肉厚は十分!

思い切って?

削りこんで?いけます!

私見ですが、綺麗に曲がった物を、眼は?曲がった直線のように認識する! ・・・と思いこんで?います。
コレを悪用(笑)して、映像の様に「縦線を一本づつ折重ね・・・」サンダーで思い切り?削ります!!

眼の錯覚? 思考が錯覚?(笑)


必殺? 縦波合体研磨!!

(メッキ後シャキッと?見栄えがする!)

パイプ状の部品には、は「継ぎ目」があって、研磨後も下映像の様に割れ目が露呈する事があります。

コノ場所が、車両に装着してあまりにも目立つ位置関係の場合、ためらわず?TIG溶接して平滑化!!
一般の溶接は気胞を含み、削った表面にメッキ処理後、小さなクレーターが多数出現!して
ヤブヘビ?・・・になります↓(ロウ付け等は更にヒドイ結果に!)
コノ後、縦波研磨を繰返し、穴空きが修復できたら、サンドペーパーで、パイプを握締める様に?しながら・・・

    こんな感じで・・・  
縦波を横研磨?して馴らし・・・

EXパイ部作業終了!!

車両に取り付け・・・

外から眺め、マズイ点?は無いか?
忘れている箇所↓ は無いか?

再確認・・・・!

見えない部分は必要以上に?真面目に?取組まない方が、精神的負担の軽減には?貢献!



次はサイレンサー部分のメッキ前加工開始!!

フレームへの取付けステーの溶接を外し・・・

中央の凹みを修正する為に・・・

アルミパイプ?を押込み・・・
バーナーで、焼きながら・・・・

修正します。

僅かに残存しているカーボンが燃え、
江戸時代のキセル状態!?


粋だなぁ〜 ・・・てな?訳なく・・・

煙で・・・息切れ?が発生!!

サイレンサー部分は、板厚が薄く、EXパイの様に完全には 腐食を払拭(笑) できません。

こういう横向きのパイプは輪ゴムの集成体の様に見える?ので、この状態のまま回転させながら、今度は輪切り状に研磨し、
腐食痕を 輪ゴム状の傷の集合体 にすると・・・目立ちません↓・・・後ろ向き対応?(笑)

研磨終了 
ステー研磨後、ひるまず?・・・再溶接!

今回、行きがかり上?・・・
インナーバッフルのスポットを外しました。

メッキ後に溶接は不可!・・・なので
リベット止めに決定!(逃げ?)


数日後、外注先から帰って来ました!

オーナー評価は・・・?!(笑)


馴染んでいる?  浮いている? ・・・かな?





マフラー取付完了!・・・って事は・・・エンジンを始動するって事です!・・・・が


点火火花が・・・出ません↓↓

50年前のプラグ(驚!)
を・・・交換しても

結果は同じでした↓

ポイントケース内のコンデンサーの配線に
50年前の(笑)噛込みを入庫時に発見!
・・・していましたが、断線や短絡は無く


一番面倒な?部品か?・・・(黙)

灯火用のコイルは、ペダルを漕ぐとヘッドライトが、ぼ〜んやり?点灯しているのでOKです。・・・どうも、点火コイル自体に問題がある雰囲気です

赤カブの資料をオーナーが探してくれました!

形状や整備基準値等は
ライトのコイル位置以外、全く同じでした。

そしてその診断結果は・・・

点火コイル2次側・断線 です・・・(黙)

コイルの巻き直しか・・・・(黙・黙)・・・・なんて結果ですが、この「巻き直し」が現在では結構な?問題です。
まず、作業を依頼できる業者さんが、既に、ご高齢でなかなか見つからない。
全国的には、依頼可能な業者さんはある様ですが、作業後「コイルの断線を再発する事」が多々あります。

機構的に設計的に、壊れ易いものは、やっぱり?・・・壊れ易い!・・・って面も当然ですが、
銅線の純度が当時より高純度で、抵抗値が少なくなる為、増える電流に対して、巻き線回数や巻き線比率に影響がある様です。(未確認ですが。)

これらを 「総合的に補正して、作業すれば?・・・って融通」 が現状では・・・難しい↓

更に H5型 の フラマグ は・・・

現在の物とは全く異なり、フライホイール上の
埋込みマグネットが少なく(右映像)
僅かなドエルアングル(ポイントが閉じている角度)で
一気に?点火する方式(旧!)

転用可能な物は・・・・よりいっそう?調達・難↓



旧い電装品は、修理が前提!のハズ(笑)で、当時の常識的?には分解可能な予定?です・・・。

ケースの外側がハメコミ形状なので・・・。

配線端子部の半田を吹飛ばして?観ると・・
ホンダH5型も(笑)
例外では?ありませんでした!



は1次コイルと2次コイルの結合点です。この部分とプラグコードを繋いでいるの線が焼き切れていました!



ニヤつく程?幸いな事に・・・1次、2次コイル、共に健全?です!!

改めて、コイル部分を観ると・・・
黄丸部がケースと近く、接触痕とコゲ跡があり、
コードが焼け、芯線が露出!(この曲がり方は無理!)

コレで2次側配線・焼切れに至った様です。


左映像は 一般的な?

抵抗無しタイプのプラグコード 内部の芯線

コレを剥き出して・・・使用!!?

元のコイル部分との

短絡回避策の絶縁を施し・・・

耐熱シーリング材
を塗布し固定後

一日放置・・・。
熱伝導性グリスを用意・・・。



配線を半田付け・・・後
組み付け・・・!
最終抵抗値を点検!!!


リズムに乗って・・・キタ〜!(笑)



エンジン始動まであと・・・・何日・・・難日?




作業上、最近の?フラマグとは異なる数値や常識?がある様ですが、(ポイント付のフラマグ=ほぼ絶滅・・・笑)

資料にあわせて、ポイント、マグネットギャップ等を設定
 
なにしろ・・・点火時期マーク無し、上死点マークも無し!・・・いらねぇ〜物はいらねぇ〜!・・・って、現実主義?

そう思うと?・・・小学校の頃、パンク修理に行くと、
自転車屋のオッちゃんがそんな?調整をしていた!

ドエルテスターやタイミングライトなんて・・・いらねェ〜ヨ!
・・・なんて 顔面を ピクピク させて!!
手に持つドライバーで刺される様な緊張感アリ!!(笑)


基準のマークは無く、全て 勘の作業領域 (難?)


頼れるのは人間の感覚・・・この手じゃぁ〜!!
・・・と言いたげな?表情を思い出した!!・・・(懐!・涙↓)

オイ!機械やPCに囲まれた生活が「そんなにエ〜か?」なんてオッちゃんに説教をくらって(笑)いるような・・・何十年も経っているのに(時間・錯誤?)

「だいたい、お前は自転車の扱いが雑なんじゃぁ〜!」・・・執拗に?怒られました!!


排気ガス規制が始まった昭和50年以降、「作業の常識」は秋の空の様にコロコロと(笑)変化
今や自動車やオートバイのエンジン部分では、ほぼ全ての点検修理はPC依存。スクーターやカブさえ燃料噴射=電子制御・・・コンピューター診断↓

ヤマハとホンダのスクーター用の自己診断機材を買ったぞ!・・・去年は?ついに!(悲?前向?)

燃料電池(FC)の車両が街に氾濫し始めたら・・・もう辞めるさ!・・・「区切り」って・・・こう言う事(笑)



いそいそと?作業を終えプラグを抜いて、ペダルを手で回すと・・・点火火花が・・・出ねェ〜↓
再度、各部の抵抗値や、装着具合を点検するが・・・異常個所無し。しかも波形確認すると、2次電圧も不完全ながら発生!

抵抗基準値的にはOKでも・・・コイルが能力的に・・・ダメかこりゃ・・・(泣)



自分としては、ある程度の「見込みと確信があった作業」で、結果がうまくいかないときは・・・かなり気分が落ち込むのは避けられません・・・(笑?)

2〜3日「作業放棄」していましたが、先の話の・・・それぞれの時代に拠って「作業の常識が違う!」って点に突然、心霊的に?着目!(笑)

こりゃ〜やっぱ、金目教・教祖様のおかげ?・・・(後述・薄笑)

オーナー持込みの資料を読んでいたら
唐突に?突然?ひらめきました!


ソレは始動要領の説明文に・・・

「ペダルを踏み、十分な速度に達してから、クラッチレバーを離して始動する!」の文章です!

数日ぶり作業再開、ペダルを力いっぱい!回して、プラグの火花を観ると・・・弱々しい火花が!!(泣!)

更に、仮のガソリンタンクを接続して、プラグを装着、前にも増して(強力!)必死でペダルを踏むと・・・

MOTUL混合専用レーシングオイルの煙!
と一緒に、乾いた甲高い排気音が・・・(落涙!)

パラ〜ン、パラ、パラ〜ン〜

年式的には、明らかに!不釣合いな臭い(笑)と共に・・・(歓喜!)


<作業・総括>?

軽りぃ〜キックで強ぇ〜火花?・・・そりゃ最近?の話じゃぁ〜!
<翻訳>技術は進んでいます。


我々の時代の 「身勝手な(笑)常識」 は通用しません。
 本日閉店です。
(田舎の気合=気持ちだけ!)






エンジンが何とか(汗↓)始動したので、走り始める?段取りを開始!

まずは、タンクの<錆取り処理>から・・・

「想定済みです↓」(もう忘れた?)・・・の(笑) 錆取り後の穴あき が、当然の様に(笑)発生します。

塗面を剥いで観ると
どうも・・・

タンク表面の継合せ面!

こんなに綺麗に丸いタンク・・・・現在なら鉄板一枚からプレス製作可能なようですが、当時は 表装・3枚おろし(笑)構造 のようです!!
一枚の鉄板から!の技術もスゴイが・・・三枚を合わせてこの丸っこさ?も感激!

こういう場所を、TIG溶接で勝負(笑)すると、腐食面に大きな穴あきを作ってしまう結果になり勝ちです!
更に、サビサビのタンクをムキになって溶接を繰り返すと、悲惨な結果が・・・・。(ボコボコ!!になる!)

かといって半田を含む「ロウ付け作業」では強度面で、盛りあがりを作らなければ・・・不安です。厚盛りをすると、再塗装の際に、当然・・・カッコ悪い↓

以下の作業は、一応の完治を目指す性格?のモノでなく↓得意の?「付け焼刃的行動」ではありますが・・・

コレをごまかす(笑)為、穴の形状に合わせて?
鋭利な先端工具で・・・勢い?をつけて

ドツキます!(下品?)

フラックス処理後、
船底上の肉盛り半田を実施

表面を研磨して終了!

こういう場所の小さなピンホールも、
遠慮なしに(笑)ポンチの先端で・・・

ポコッ!と凹まして・・・

周りの「クレーター?の丘」を抑える様に叩いて、修正後逆さ富士状態?(笑)に半田処理!
冷えると、少し落ち込んでしまう事(右映像)があり、「最初から多めに盛る」「再修正する」の選択(笑)を迫られます!

“名勝・逆さ富士”(笑)のイメージ!   

周りの鉄板がある程度健全なら、
半田の厚さと接触面が大きくなるので、安心!

更に表面も平滑化・可能!!

板金パテや、ファイバーパテでは・・・ガソリン漏れは・・・まず?・・・止まりません!!
基本的に、交換部品があれば、ひどい錆の場合、交換するのが最も王道的(笑+マジ)安全策!



簡便な構造のガソリンコックですが、当然(笑)ガソリンが漏れ発生↓

このコックも英国車のコピー?

見た事・・・あるゾ!

コノ部分のシーリングは当時の最先端素材?

フェルト製・・・でした!

当時・最先端材料でも、所詮は繊維製品。多少のニジミや漏れは、当然で必然↓

ためらわず?・・・(笑)
フェルトを発掘後・・・(オオゲサ!)
現代の最先端材料・耐ガソリンゴムに交換!

KAWASAKI純正部品です!
(ホンダに該当品が無かった↓)

オーツキダンディー号
奇跡的偶然の一致(笑)で

コック・ガソリン漏れ修理完了!


・・・でも・・・コックを「回す手触り」が グニャッとして、フェルトの感触とは違うぞ!

・・・なんてクレームは一切!受け付けません!!・・・(小笑)






次は、漕ぐ側の(笑)チェーンテンショナー修理!

ペダルを懸命に漕ぐと(不真面目に漕いでも!)ゴロゴロ、ガァ〜ガァ〜と変な音が出ます!
このダンディーあまり距離を走っていない雰囲気?ですが、テンショナーのチェーンに当たるローラーの表面部分(ゴム?)が有りません↓

鉄が直接チェーンと当たっています!

更にローラー軸受け部もガタガタ↓

ステンレスベアリングと、S600のチェーンテンショナーローラー作成時、余った(泣!)材料で、全く迷わず?(ウソ!悩んで↓)作成! 
しましたが、アーム部の強度不足で、フ〜ラフラ↓思わず?補強! 好き嫌いは分かれますが、なぜか?補強リブ部・・・穴あけ!!

完成!

修理後に気づいた(遅い?)のですが、この部品、チェーンの伸びの差を吸収してくれる為か?ホントに有用!で、漕ぐ感じが、マコトに(笑)上品に?なりました!!

 
本日閉店です。

(久々にサーキット試運転=強度のお疲れ=田舎の年寄り↓)





見た事も無い!(笑)タイヤ編

ど〜う考えてもこのタイヤ・・・ウン十年を経過。このままでは、とても“公道復帰!”なんて・・・出来そうもありません↓

コレは・・・


黙・・汗↓

タイヤの両端のミミがリムに“食い込む”タイプ!だいたい漢字が書いてある“日本製”のタイヤなんて、・・・私の年式(笑)では初物!!

こんな感じの?チューブだったり・・・

タイヤフラップが無くて
バルブの部分はこんな(汗↓)・・・形状(黙↓)


必死に(笑)考えても、

うまく?チューブが入る自信は・・・↓

ブツブツ言っていても“前向きな?作業”(泣!)には?ならないので・・・・

リムの曲がりや歪みを修正してから、

考える?ことにしました。


こりゃタイヤを入手するにも・・・ひと苦労するぜぇ〜い!


・・・と思ったら、
オーナーが自転車屋さんから・・・


予約してたんじゃぁ〜!


・・・買ってきました!?

何でも、業務用の自転車では、このタイプ・・・現在も使われている!?らしいです。  「リヤカー!・・・リヤカーじゃぁ〜!」

当社来店中のお客さんから助言があり、後から気づいた事ですが、「リヤカー」や「観光地の人力車」もこんな形状!・・・だった様な・・・(あいまい↓)


この黄丸部分が勝負どころ!・・・慣れないので、チューブを1本ボツにしました↓

如何で・・しょう?

2日後オーナーが自転車屋さんから(いとも簡単に!)追加購入してきた事は・・・当然。(ラッキー!)


自転車のハブベアリングは、解放タイプ(左映像)なのに、どういう訳が腐食してベアリングが損傷する事が少ない様に思います。
ひょっとして、解放してある方が、水分が取り込まれなくて腐食しにくいのかも?・・・知れません(あいまい↓)

洗浄後、給油・調整・・・


再使用可能でした!


最後にブレーキライニングの点検をして前後タイヤ交換終了!ここまでは「自転車屋さん」の整備でしたが・・・・この形状は・・・!

間違いなく!・・・

懐かしい(笑)“オートバイの部品”です。


油が飛散しやすいスプロケット側!・・って事は・・・ご愛嬌!(笑)




インペリアル イースター エッグ・・・?

ロシア皇帝の親族間で“イースター祭”の時に「贈り物」をする習慣があったらしく、
一流の宝飾職人が、一流の宝飾品を使って・・・贅を極めたこの小さな置物を・・・この名で呼ぶそうです。

ルパンV世か何か?の劇画で観た記憶があり、妙に?引っかかって?(笑)ました! 小さくて、キラキラしていて、妙に凝っている物?の代名詞!

この映像は“ダンディー号”が
眠っていた土蔵内に長期・同居中の(笑)

自転車バイクに装着されていた・・・
電池式のホーンです。


・・・当時の流行物か?

多分昭和30年代の物と思いますが、なかなか・・・「捨てがたい形」をしています。旧い日本製のコノ手の物は、本当に凝っている!!
この時代、安かろう↑悪かろう↓って事自体、「許せない人間」・・・が群れて?た!って思います。

ダンディー号に装着されていたエッグ(笑)も、
原型を留めていますが、電池の漏液により


かなり錆や腐食が進んでいます。


皇帝一族と比較するのが、ためらうほど下品な、動機と環境・・・ながら、このエッグを再生して使ってもらう!・・・事にしました!

下世話ながら・・・気持ちだけ?・・・は?負けていません! 自己満足?=えっへん!・・・(笑)

の上ブタの腐食・・・

結構・・・難関↓

錆処理後の映像です。
問題はザラザラの・・・

・・・腐食痕!


薄いペラペラの鉄板で、電池交換のときなど頻繁に開け閉めする所。
一般的なパテでは、剥離するのは必至!この辺りの事情がプラモデルやジオラマ部品との差!

なんたって実用品!


怖い・・・!

この形・・・羽を閉じたカナブンの様に思いますが・・・実際は、史実は、いかに!?

ホーンの音質がビィ〜、ビィ〜? って音なんで・・・「カナブン」にしよう!・・・なんてノリなら、ウレシイのですが・・・
更に・・・こりゃぁ〜セミの形だ!・・当然、音質もセミの泣き声だ・・・!なんて異論も出て・・・
どなたか、詳しい方がいたら、教えてください!! → メール (若干大人気ない?論議では?ありますが・・・汗↓)

銀色の・・・カナブン!?

ザラザラの表面に浮いた錆を再処理後、半田フラックスを使って表面にハンダの皮膜を厚盛りします。

ギラついた?この表面は・・・


こりゃ〜スターウォーズに

出てきそうな質感です!

この後・・・

#800程度のペーパーで研磨します。


電池漏液でボロボロの内部部品は、Yahoo Auctionで出品されていた・・・

近い形の物(汗)を・・・


内部移植しました!


まぁ、まぁ〜


だな・・・!?

なんて、自己満足に浸っていましたが、信じられない?大きなミスを犯してしまいました!

上下のフタの・・・


色が・・・

してしまいました!

サーフェーサー状態では、上下の形が酷似してるんだもんなぁ〜・・・(言い訳↓)

幸い・・・?
“寛大なるオーナー”の一言!

コレで・・・いいんじゃねぇ〜?

・・・にて、解決!!・・・(笑)


てな?訳で、数十年とまっていた?鉄の枝に再び(笑)張付ています。気品に満ちた インペリアル・イースター・エッグ のノリ?が

ミンミンゼミ や カナブン のレベルに?なってしまいました!・・・(笑? or 安堵?)






たった?コレだけの・・・

こんな小さな部品の集まりに・・・


エンジン搭載、始動可。動力伝達関連整備終了。タイヤ装着済み!・・・もう「走る!」しか(笑)残っていません!


比較的、甲高い排気音と共に、エンジンはあっけなく始動(嬉!)当田舎工場の最年長ユーザー(大工の棟梁!地元出身)が、
「わしゃ〜若けぇ〜頃、何台か、この手の自転車バイクに乗ったが、この型は見た事がねぇ〜!」
どうも “オーツキダンディー号”は生産地が東京ですので、関西方面では、さほど、有名ではなかった様です。
反面、若い頃、横浜で修行中だった材木屋の親方は、明らかに・・・懐かしさが顔に出ています!

何でも、<バタバタ>って呼ばれていたらしく、棟梁いわく・・・近所の婆〜さんに・・・
「そんなバタバタばっかり、乗りょ〜たら、内蔵がヤラレて、病気になるんじゃい!」・・・て怒られたそうです(笑?)
でも・・・「わしゃ〜まだ元気で生きとるでぇ〜!!」・・・(安堵?)


排気音の感じは・・・紛れも無く・・・バタバタ!・・・(笑)


でも、試運転を繰り返すと・・・「ある特殊な故障」に気がつきました!やっぱ・・・一発では・・・許してくれません!



 本日閉店です。

キャブレター激闘編!? 

(笑? or 深刻?)・・・に続く・・・・。



試運転中にキャブレターがら、オーバーフローが始まりました。まぁ〜旧いし、在り得る故障じゃぁ〜♪♪(気持ちは・・・まだ?軽い!)



AMAL392
MODEL M−10

MIKUNI・SEISAKUSHO



・・・って読み取れます!

三国のキャブは現在でも各社使っていますが、(インジェクションの部品も!)多分?その“MIKUNI”だと思われます(あいまい〜。)

AMAL392は、英国のオートバイで何度かお目にかかった記憶は?在り!でも、形も大きさも、比較・参考になりません↓(笑)

いきなり?故障原因!

フロートのカシメ部分が
打撃に拠って(笑)浮いています。

更に、経年により、真鍮表面に
梨肌状の腐食 多数あり!


簡易修理後、重量計測すると

1g程度ガソリンが浸入していた様です。
(計量器は、かなり?いい加減↓)





修理方針・・Type・1



この黒いフロートは・・・

最近の草刈機の物で 樹脂製



外径も大きく、内穴も現車のものより大・・・基本的にフロートチャンバー内部に入りません。


表面をチャンバー内径に合わせて削り、耐ガソリン製の塗料を塗布
回転させながら、ヒートガンで暖めると・・・・
内部浸透による重量増と塗膜欠陥を防げます!

表面の“テカり具合”(笑)と、作成方法から・・・名づけて・・・

樹脂製・リンゴ飴フロート? 
完成・・・!

現車の物は内側の穴で、上下動を規制していますが・・・苦肉の策で・・・(汗↓)「チャンバー壁が、意外に正確な円筒形」・・・を悪用(笑)!






 ですが・・・ある事情により?・・・リンゴ飴フロート方式 を・・・断念しました↓



修理方針・・苦渋の?・・・Type・2


ぴったり!そのもの!・・・の“真鍮製フロート”を探しましたが、オーツキダンディー以外でも、
この型のキャブは多用されていた様で、50年前の同じタイプのキャブレターは何個か発見できました!

・・・が、どれを観ても、コンディションは同じレベルの梨肌です↓こりゃ〜現車の物を何とか、せざる?得ない状況(暗黒↓泥沼↓底無沼↓)


バーナーで加熱した為、真鍮表面がこんがり?焼けています!


内部から凹みを細かく修正後、酸化皮膜を薬品処理して、ちなみに?厚さを測ってみました!なんと、約、0.1mm (涙↓)

カシメ部分を修正する棒を作って・・・


点付け・・・ならぬ・・・点ハンダ!

・・・で固定しながら・・・(涙↓)

重量増を回避する為、糸ハンダを叩き潰し

更に


「3枚おろし」(笑)で使用!

老眼鏡・・・もう買うか↓・・・(泣!)

バイスにそっと?はさみ、注意深く接合。腐食を覆い被せる様にハンダを被せて冷却・・・
ハンダの突起や厚い部分を研磨後、一次作業終了!・・(ホッと)安堵↑


ガソリン耐性のあるフロート用のハンダが入手できれば安全策!ですが・・・(難!)
今回使用した半田は、一般市販品です。コレは経験的にガソリンに対して比較的?・・・実際に?・・・弱い!・・って問題点が在ります。
半年〜1年で粉吹状態!!特に長期停車した際の劣化ガソリン!(電気製品の濡れた基盤が真っ白になる!のと同じ感覚。)
この点を考慮して、完全脱脂状態の今!・・・若干重量増ですが、コーティング処理しました。

真鍮製・リンゴ飴 


・・・Type2!





なぜ、<樹脂製・リンゴ飴フロート>を断念したか・・・?

同じ入れ物、同量のガソリン
・・・に浮かしてみた2種


明らかに、液面より上の部分=浮力!・・・が異なります。

コレは最近のニードルバルブの先端に、ゴム質のバルブ面が装着されていて密閉度が高い為だと思われます・・・・(あいまい〜)

大きな浮力・・・じゃ無くても

漏れない!・・・?


バイトン・チップ って
名前だった?ような(ボケボケ↓)

液面調整は、フロートのアームの各部を曲げて調整可能ですが、
現車の金属製ニードルバルブを使って、樹脂製リンゴ飴フロートの場合、本来のフロートレベルにあわせると・・・浮力が足りなくて・・・

オーバーフロー!・・・(悲)

・・・って現実に・・・作成後、組み付け後・・・気がついて?不採用!・・・(泣!)




・・・てな?訳で、真鍮フロートを修理しましたが、またまた(泣)・・・無理難題↓=ムリなん・・・だい!

まずは?ニードル先端部を


研磨修正・・・から・・・。


真鍮リンゴ飴フロートを組付、いざ走行すると、当然?フロートが重くなった分、沈んでしまうので、基準液面になる様にするには、

フロートレバーを

下に下げて調整しました・・・・・。

すると・・・どういう訳?か・・・急に?ガソリンが殆ど下がって来ません↓・・・(泣)

フロートチャンバー下の
ドレンネジを緩めても


殆ど・・・出ない!!

この隙間が原因!

回りくどい、面倒な表現を止めて・・・心の叫びは・・・つっかえるんじゃぁ〜い!!
フロート重量を変え、液面を元通り調整すると、底面の隙間がどんどん少なくなって行きます。このキャブの場合、有効なストロークは多く観て・・・2〜3mm!
この隙間は、事実上のニードルバルブのストロークだから、仮にレベルを下げてガソリンが下がる様にしても・・・

通過量が多い時 = エンジンが力を出しているとき!ストロークが不足 =・・・・失速↓

この隙間分上下しながら・・・出力に見合った量を供給しているんだ!  うまく出来てる・・なぁ〜・・・・(黙&泣)






何時もの、定例の、数日間の作業放棄の後、これまた何時もの・・・「付け焼刃的発想」 が浮かんで来ました!


付け焼刃の実態(笑)




底の隙間が足りねぇ〜なら・・

・底を・・・下げたるねん! 

(・・・下品な発想?!)

何とか・・・なりました!
が、もう半分以上・・・


ヤケクソ!







ルンルン気分で試運転・・・

「まぁ〜この辺で許したろ〜やんけ!」(池乃めだか師匠・風)(許してください!・・・・お願いします↓)

まだまだ続く、苦闘劇・・・もう既に・・・ヤケクソ調・フルスロットル!

フロートレベル調整の為、フロートチャンバーを仮組。走行中は全く問題無いのですが、いざ最終組付!と意気込んで、チャンバーを、きっちり組込と・・・

数百メートルしか・・・走れません↓更に数分すると、もう一度走行可!・・・明らかに・・・故障!

原因=この穴の塗料の詰まり!

フロートチャンバーと大気を繋いでいる経路

チャンバーをきっちり組んでしまうと、隙間が無くなり、
フロート室の空気がうまく抜けない=走行中ガソリンが入らない!

って訳で・・・走れない↓

左映像の穴から右の穴まで・・・本来、通気しているもの!ですが・・・


同径のドリルで、塗料を切り込んで行くと・・・

出て来ました!

約15mm程の棒状の異物が・・・・。コレは、ガソリン等の乾燥カスとは明らかに異なり、どう観ても・・・ミクニ純正塗料!
この塗料片は、キャブレターを再生するのに、後から塗装をした!・・・とは思えません。あまりにも、特殊な色で、ガソリンにも犯されない塗料だから・・・。

50年前の製品にクレームを言うなんて・・・無粋な事は・・・ X X X X・・・。・・・・?




<Made In Japan>も戦後まだ10年の頃・・・このキャブも、「オーツキダンディー号」も


意見や事件は・・・いろいろあるでしょうが・・・(笑)

私は!胸を張って! 良く出来ている製品 と思います!


なにしろ、「オイラと同じ年式」だもんなぁ〜・・・
“自己否定”は出来ねぇ〜!・・・し、(薄笑)

ジイさんや親世代を批判出来るほど・・・立派じゃねぇ〜もんなぁ〜・・・(涙)





現在の基準で、現在の常識で・・・50年前を評価するのは、やっぱ・・・おかしい!

そして、多分この「オーツキ・ダンディー号」このトラブル故に50年間・永らえた!って思うのは田舎オヤジだけ?




 本日閉店です。

納車・後日談・・・
金目教?・・・に続く・・・・。






ナンバープレート取付ブラケットは
YAMAHA製

手近な物を即採用は・・・

当工場の常套手段(泣!)

後に、最近の「大きめなナンバープレート」を付けると、反射板が半分隠れる事・・・判明=鋭意、位置上げ(笑)
この後、やっと・・・オーナーの“初乗り”を待つ!状況に・・・(落・熱・涙X1000!)

一応、操作・説明はしたが、
何しろ、こんな(笑1)年式の物・・・(笑2)


表情に・・・戸惑いが・・・


緊張感は十分(笑3!)伝わるが・・・

傍観者は皆・・・笑顔(意地悪・笑?)


クラッチを握って・・・


まずは?漕ぐ!
腰を降ろしても・・・まだ?漕ぐ!
クラッチを繋ぐと・・・

一瞬、後ろ髪を引かれる?
・・・ではなくて・・・(笑)

前髪を引っ張られる!

って感じの・・・HONDA・POWER!

炸裂!・・・(苦笑)
インプレッションは?

・・・この笑顔(安堵!)



当時の資料を読むと、半クラッチ操作は厳禁!クラッチ容量(と、構造・材質・耐久性↓)を考えると当然な・・・作法。
スタンドを立て、ペダルを踏んでもエンジンは始動可。・・・でもクラッチを握ったままペダルを踏んで、速度が出てから・・・クラッチON!


平成19年・・・オーツキダンディー号・公道復帰
私の生まれたばかりの頃の自転車バイクながら・・・


時間が逆流(でじゃぶ??・・・笑)  こんなオッサン・・・いた!・・・て思ってしまう!・・・一瞬。






実は、オーナーも田舎工場主も、年式的に(嗜好・思考的にも!)
オーツキダンディー号の詳細なスペックや、歴史的背景を全く知りませんでした。それどころか、私は名前さえ知らない!・・・って実情↓
殆どの知識は、偶然入手したオートバイ雑誌・・・(モーターマガジン社発行 ゴーグル1992年10月号・・・に 感謝・感激!)


オーナーも、このダンディー号「公道復帰」の「きっかけ」は・・・結構安易なもので・・・

ホンダ・エンジン じゃぁ〜!
・・・オーツキダンディー?そうじゃ!・・・

農機具屋の大月さん」が、

こんな自転車バイク好きじゃから・・・!
直して、乗ってみよう・・・・!!!


それに、このスタイル・・・よーく観ると・・・結構・・・イイ。 程度の 「のり」で?・・・スタート!・・・だったのですが、資料を集めていたら、
いろんな人間模様が噴出!(大爆発?・・・笑) 昔の事だから・・・って「美化したい!懐かしみたい!」のはヤマヤマですが、

正直な感想は・・・1世代前の話ながら、 人間、そう?変わっちゃぁ〜いねぇ〜ヨなぁ〜・・・(泣・笑)


当時の経済状況では一般市民なら


多分・・・このダンディーを買う!
・・・って事は、私が嫁さんに、


「15年ローンで、エンツォ・フェラーリ 買うぞ!」

って言うのと同じ程度の・・・命がけ!(怖!)


・・・って事も含めて・・・(笑)


・・・でも、コレ買うと、行動半径は飛躍的に広がったろうなぁ〜。高校生になって、オートバイ、乗り始めた頃の様に・・・。
「町内一周」が「隣県ぐるりと!」まで広がった!・・・もんなぁ〜。この頃、オートバイって・・・決して「悪役」じゃなかった!




"この人”だって・・・

   きっと・・・同じ!・・・ハズ?




オーツキダンディー号A型 愛知精機製・2速ミッション車 

フロントブレーキ付き=80ccのハズ!だが・・・(笑)

我らが10代の頃と比べる事が、場違いな程?穏やかで、上品な表情!・・・(笑)

“生沢 徹”・・・ヤッパリこの頃でも・・・発するオーラの違いは歴然!



でも・・オートバイ買った!=レースに出るゾ!・・・て発想自体?は近い!けど・・・。(その後は天と地↓・・・笑)

そりゃ〜、高価だったろうけど、「金額に替えられない部分」って、やっぱ、在るよなぁ〜 誰だって、何時だって・・・(シミジミ〜)






農機具屋(笑)

大月氏

南部工場・brothers!

   KOUMUさん
Fujita・Genjyumin さん 

遊星カブさん


ダンディー号の バタバタバタって・・・「なんとも言いがたい?加速感!(浮遊感?・・・笑)

変速機も無いし、高校生の自転車に軽く抜かれるくらい(笑)の性能・・・なのに、体感的は結構、速く、勇ましく(笑)走ってる様に感じる。

・・バタバタ・・・バタバタ・・・

風を切って走る!・・・って感じより、訳のわからない特殊な空間を漂っている?感じ(危ねぇ↓・・・??)


試乗して頂いたのは、50〜60代のオジサン達・各位。どう観ても皆「イカツイ感」は避けられない年齢。
更に、「教科書」通りの生き方は・・・とんでもねぇ〜出来なかった方々(右に同じ!・・・笑)
経年変化的に(笑?泣?)顔つきに刻まれた、「傷まみれのハート」(笑)を隠しながら激走!

「癒し系」なんて言葉が溢れるが、そんなオジサン達でさえ、(そんなオジサンだから?・・・笑)
このダンディー号(ほんの数百メートルで) ぼ〜っとして?無意識に?和んでしまう!


10代の頃、何かしら漠然と押付られる事柄に、無意識に反発し乗り始めた「オートバイ」 もう付合始めて、あっという間の四十数年。(まだ反発?・・・笑)
「不自由の裏返し」で「一瞬の自由」 圧倒的、暴力的パワー感覚! そんな中にも、こんな「優しい部分」があったから?かも知れない・・・けど・・・


ここまで?こういう?気分・・・に?させるオートバイは・・・出会ったことがねぇ〜!


サビサビのミラーを拭うと50年前と同じ?景色。


やっぱ、何ぁ〜んにも変わっちゃいねぇ〜!

なんて・・・ガラにも無く思ってしまう!(苦笑)



 本日閉店です。

金目教=<オーツキダンディー親交会>

信仰かい?・・・に続く






金目教


<仮面の忍者赤影>に出ていた悪の組織。後々に壊滅的・組織改編を経て「甲賀卍党」に・・・(笑)


当時の正直な感想・・・・は

悪役集団なのに、「金目像」=大型ハイメカ・ロボット を操り、とんでもない科学力を誇示・・・
何で?・・・怖そうだけど結構・・・カッコイイ!?・・て子供心に思っていました。実は・・・ほとんど「怖わ〜い!」が先?でした!(笑)

でも、分類的には同じ「大魔神」が、“全く無表情に破壊行為を繰り返す”のに対し
金目教系列・キャラの表情は、どう観ても悪役顔!どんなに悪行を繰り返しても・・・判りやすいキャラクターに妙な安心感が・・・・(小笑)

金目教・敵対組織

<代表者> 赤影氏 映像





 公道復帰に際し、 <オーツキ ダンディー号 親交会> を結成!


別名・・・金目教  (オーナーの趣味・嗜好により決定!・・・大汗)


オーツキダンディー号の「癒し系走行感覚」を、世のオジサンの「傷まみれのハート」に広める為に、 オーナー自ら教祖様に!・・・(笑)


入信希望者(大笑)は 事務局まで ご連絡願います。




(注) いきなりイカツイ感じのオジサン(笑)が来ても困惑しますし、
教祖、事務局、共に生業アリ!! 即試乗!(入信行事・・・笑)って訳にもいきません↓

このため、某・SNSのやり方 をパクる事にしました。


ご面倒でも、オーナー及び当田舎工場(教祖及び事務局・・?)の
知人、お客さん、関連業者さん、レース関係者・・・等、

何かしらの 「良好な関係ある方のご紹介」 を前提!・・・とさせて頂きます。


 金目教 の入り口は・・・ひょっとして?遠いかぁ?

・・・それとも、貴方のすぐそば・・・かも?(笑)




教祖・奥方様の名言(迷言?)

「いい歳のオッサンが・・・みんな”子供の顔”で・・・乗りょ〜るワ〜!」



「田んぼ道」 走ってみませんか?・・・子供の表情で・・・・。








オーツキダンディー号「公道復帰」に際し、今回も、全国各地のご支援・ご指導を賜りました。
(モーターマガジン社・総務部 Mr.K氏・・・寛大な扱いに再度お礼致します!)


バタ バタ バタ って、少し?ウルサイ排気音と一緒に・・・農道を走っています。


この場にて、お礼申し上げます。ありがとうございました!!






あまりに偏狭な?こういう?ページ・・・見る人、いねぇ〜(涙)・・・内心は想っていますが・・・



”良縁”あって・・・・







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な、なんてこった!
な、なんてこった!