■ 5月2日(火曜日)

本日は3時に一度目覚め。
まだ外暗いので5時過ぎまで二度寝してから、起きて準備。
高原でのキャンプになったため、やっぱりちょっと寒かったかな。

● 霧島高原

外が明るくなって来たので、散歩がてらに道の駅周りを見物。
昨日は暗くなってわからなかったが、ここは鹿児島湾方向を見たわせる高台の道路だった。

 ←道の駅霧島です

 ←隣が公園だったんですね

 ←職業柄、こんなのも見つけちゃいます

 ←景色良いな。

ずっと遠くまで見渡せているので、桜島が見えてても不思議ではないが、見ての通り見えませんね。
早朝だからなかな・・・いや、早朝なら空気中のチリが光で反射することがないので、よけい見えるはずだが・・・。
散歩と歯磨きを終えて車に戻ると、同じく歯磨きと散歩から帰って来たFKDが、地元の散歩中のおじさんと会話した際に、今日は桜島が見えないから、小噴火したかも・・・と教えてもらったらしい。
む!?噴火!?
桜島の小噴火は年間100件以上行われており、噴火に慣れっこな鹿児島県では噴煙が3000mを超えないとニュースにすらならないと聞いたことがある。
事実だとすると、昨日夜噴火していたとしても不思議ではない。
よかった・・・こっちまで来てて。
となると、これから鹿児島市街地へ行くことになるが、多少灰が降っているかも。
注意しないとな。

● 鹿児島市街地

そんなわけで、定刻になたので出発。
そういえば、今日の予定は鹿児島市街地でお土産の購入と知覧の観光、後行けるところまで移動だ。
お土産店は8:30と9:00から開店だから、少なくとも9:00までに着いたらいいことになる。
霧島から3時間もかかるとは思えないが、今日は本来なら平日…仕事の日。
朝渋滞するかもしれないので、早くついても問題はない。
国道223号を霧島温泉郷方面に走れば、昨日夕食を食べた霧島高原の集落。
そこから道沿いに山を下り、隼人の市街地のコンビニで朝食をGET。
国道10号の順路に合流すると、鹿児島市街地を目指すべく進路を西へ。
後は鹿児島湾をぐるっと回る海沿いの一本道。
以前も通った道なので、もう道に迷うことはないか。
2車線の快適な道を、地元の車に交じりスイスイ走っていると、遥か向こうにオービスが!
ヤバい!と思いブレーキをかけると・・・赤く光らなかった・・・セーフ。
いや、急ブレーキ踏んだから、後ろの車が追突するかも・・・と思たら、いつの間にか周りの車みんな安全速度。
みんなここにオービスあるの知ってて、直前までスピード出してたんですね。
ってか、オービスあるなんて看板なかったからフェイクだったかも。
ま、何事もなかったから良いか。
もうスピード出すのやめよう。

 ←2車線から一車線になり、ここから渋滞

さて、道路は2車線から1車線になり、少しづつ渋滞が発生。
昨日はっきりと見えた桜島が、この距離でもうっすらとしか見えない。
そういえば、対向する車の何台かは、灰を被った状態の車だ。
やはり昨日噴火したのか・・・市街地は灰まみれかも。
その後も道路をまっすぐ進み・・・途中勘違いして道を間違えてしまったが、うまく修正して市街地へと注入。
車の往来が多い国道上には灰は少ないが、車の往来のない路地では、アスファルト上のまるまる灰が残っている。
これは・・・かなりの量灰が降ったな。
お土産を購入する目的の店は、天文館にある。
前の旅行でも行ったお店なので、場所はだいたい覚えている。
他の店もその店の近所なので、どこかに車を置いて、歩いて移動だな。

● ショッピング

見覚えのある天文館通りに到着すると、適当な路地に入って屋根付きの有料駐車場に駐車。
準備をして外へ。

 ←伝わりにくい・・・かな?

車通りのない路地の歩道上には、やはり、かなりの量の灰が降っている。
このあたりに住んでいる人たちは大変だ。

 ←天文館に到着

天文館の電車通りに到着すると、目的のお店を探す。
グーグルマップで見た感じだと、確かこの辺・・・あった!

 ←まだ開店前です

薩摩蒸気屋です。
ここのかすたどんを頼まれているので、購入予定だ。
かすたどんと聞いて、カスタネットと丼を連想してしまったが、その正体はカスタードのまんじゅうらしい。
こちらは9:00開店ので、まだ開いてない。
あともう一つ、天文館フェスティバロもこの道沿い。
こちらは開店が8:30なのでまだ開いてない。
時間余っているので、FKDが買い物をする目的のお店を探そう。
池畑天文堂というらしい・・・地図ではこの辺なんだけど・・・電車通りを500mほど往復したが、目的のお店が見つからない。
ふむ・・・地図のマークがずれていることもある。
もしかしたら、この電車通り沿いじゃないのかも・・・?
時折通るバスが灰を巻き上げて、何だが気持ち悪いな。
どうせ蒸気屋が開く9:00まではすることがないので、電車道路はやめて、裏路地を適当に歩くか。
ってことで、探す範囲を少し広くしてお店探し。
あった…商店街の中に。
地図の印のある場所から少し奥に入ったところだった。
ま、当然まだ開いてないよね。
時間まだあるので、そのまま電車通り以外の路地を歩いて散策。
基本お店は開いてないが、路地の先にボーリング場を発見。
開店は10:00から・・・時間つぶしにならないな。
さらに歩くと、示現流の祖である東郷重位の拝領屋敷を発見。
今は剣道の道場としても使っているよう・・・こんなところに示現流があるとは。

 ←チャンバラの本を読んで、剣術の流派を覚えてました。

電車道路の南の路地には飲食店が多い。
黒豚のしゃぶしゃぶとかとんかつを置いているお店がかなり多いが、当然だがお店は開いてない。
皆さん、お店の前に積もった灰を掃除するのに一生懸命。
そういえば、鹿児島には灰を清掃する専門業者さんがあるんだったっけな。
今日は忙しいに違いない。
気が付くと時刻は9時過ぎ。
ってことで、薩摩蒸気屋へGo!

 ←再びやってきました。

今度はお店開いているので中へ。
中には何人かのお客がいて、なにやら揉めている。
朝から何揉めてんだ・・・?と思ってたら、何を何個買うか、家族で内輪揉めしているようだ。
まだ時間かかりそうなので、別の店員を捕まえて注文。
会社のお土産用と、それとは別にすぐ食べるように一つ購入だ。
奥にいた店員が、素早く箱詰め。
箱詰めしたものを売ったら、時間短縮できるのに・・・まぁ、いいか。
FKDも会社から頼まれていたので、同じものを購入。
よし!次は天文館フェスティバロへ。

 ←こちらも開店済み

天文館フェスティバロ唐芋ワールドというのが正式な名称なのだが、たぶん天文館フェスティバロが店の名前だろう。
ここで購入するのは唐芋のレアケーキだ。
前来た時もここで買ったんだけど、おいしかったので今回も家用に購入だ。
他にもおいしそうなスイーツあるけど、選ぶの面倒なので、人気ナンバーワンのものを購入。
持て帰るにはまだ帰宅まで時間がかかるので、郵送で自宅へ送る手続きをした。
その間に試食をしたFKD。
FKDもお土産購入。
あとは、FKDの希望する芋焼酎セットが売っている池畑天文堂だが・・・。
お店の開店時間が10:00だと判明。
なにぃぃ!まだあと1時間近くあるぞ・・・時間がもったいない・・・。
10:00時開店って、お店の開店時間としてはよくある時間だが、蒸気屋と天文館フェスティバロが早かった分、遅く感じるな。
自分の買い物だけしてFKDの買い物をしないのはどうかと思うので、ここはぐっと我慢。
時間はまだたっぷりあるので、行動範囲を広げて、通りをぶらぶらするしかないな・・・。
1時間ほとその辺をぶらぶらして、10時ピッタリにお店へ。

 ←よし!開いてる!

お店はお土産を専門に扱う観光物産展。
この店にしか売っていない芋焼酎セットをFKDは購入。
私は目的の買い物が終わってるので、ここは見物だけ。
買い物が終われば撤収・・・と思ったが、池畑天文堂の対面に揚げたて薩摩揚げが食べれるお店があったので、そこで薩摩揚げを買うことに。

 ←隣が蒸気屋・・・だと!?

その名もずばり、揚立屋。
お店が閉まっているときは存在に気付かなかったが、気づいてしまった以上気になるのかFKD。
自分好みのトッピングの薩摩揚げを揚げてもらえるらしいが、私は時間がもったいないので、揚げ済みのものを購入。
FKDは揚げたてを食べるために調理を希望。
適当に待っていると、薩摩揚げ完成。
この揚げている間の匂いが何とも言えない、おいしそうな匂いだ。
それはそうと、上げるのに10分もかかるんなら、池畑天文堂行く前にここに来てた方が、時間を有効に使えた・・・残念。
駐車場に戻り、車を発進させると、購入した薩摩揚げとかすたどんを食べる。
私が買った、エビのすり身が入った薩摩揚げ、冷えているけどおいしいです。
チーズ入りもトロッとしておいしいですね。
揚げたてはもっとふわっとしておいしいに違いない。
FKDが揚げたてを希望したんだから、俺も揚げたて行けばよかったな。
かすたどんは・・・カスタードクリームが入った饅頭だ。
饅頭のくせに洋風だな・・・おいしいから良いか。
時刻はすでに10時半・・・くそっ!俺のだけの買い物なら9:00過ぎに終わっていたものをFKDの買い物のせいで、少し予定が遅れてしまった。
お店の開店が10:00なのは良くあるお店の開店時間なので、しょうがないと言えばしょうがないのだが、この1時間半はもったいない。

● 知覧平和公園

鹿児島市街地での買い物が終われば、次のポイントである知覧平和公園を目指す。
知覧は薩摩半島のだいたい真ん中へんに位置しているため、薩摩半島のどの海沿いからもアクセスが可能だ。
どのタイミングで行くか迷っていたが、一番短い時間で行ける鹿児島方面からのアクセスにした。
1時間半出発が遅れてしまったので、その分急いでいきたい・・・のだが、ここから指宿まではしばらく集落が続くので車の通行量が減らない地域。
さすがに前に車がいるんじゃぁ、スピードも出せないな。
しばらく我慢して走り、知覧へ向かう県道へ分岐。
快適な山岳道路を走っていくと、1時間後くらいに知覧の武家屋敷らしき通りに到着。
武家屋敷通りは無電柱化も進み、景観もイイネ。
でも用があるのはその先の平和公園なので、ここはスルー。
武家屋敷通りを通り過ぎてちょっと進むと、目的の平和公園があった。
今日は平日だが、警備員が何人か出てて交通誘導を行っている。
私も誘導されて駐車場へ。
広い駐車スペースの半分以上がすでに埋まっている。
FKDの希望で来ただけで私は何の関心もないのだが、みんなそんなにここの観光がしたいのかな?

 ←この先に建屋あります

公園自体が大きな公園で、目的の建屋があるのはその一角。
その建屋がどこにあるのか、周りの木が大きくてわからない・・・。
何とか看板を見つけ出して、目的の建屋に到着。

 ←なんで目視できなかったのかというくらい綺麗な建物

知覧平和特攻会館というらしい。
ここにあった飛行場からカミカゼ特攻隊が飛び立って行ったらしい。
ではさっそく中へ。
最初にあったのは受付とロビー。
ロビーには長椅子がたくさん設けられ、歩き疲れた老人がくつろぎ、テレビモニターに映る特攻隊の映像に見入っていた。
遠足か何かだろうか??小学生と思われる団体が点呼を行っている。
グッズ売り場には平和会館グッズやお土産が置いているけど、これは中の観光が終わった後で。
中のホールはいくつかのスペースに分かれて、特攻隊員一人ひとりの名前、所属、出身地、出撃日時が紹介されていた。
フロアのおよそ中央部分には、当時の零戦が展示。
その周りには隊員が当時所持していた所有物や家族にあてた手紙、命令書などが展示されている。
中でも、当時隊員たちに配られていた支那大陸(中国大陸)の地図は珍しいものだ。
シベリアってどこかよくわからなかったんだけど、ロシアのことをシベリヤと呼んでいたようだな。
他にも、満州やビルマなど、今では呼ばれなくなった地名の名前も伺える。
フロアの奥には、当時の軍服や軍刀、勲章、食堂の食器、ガスマスクや長靴まで展示。
基地にあったものをいろいろ展示している感じだ。
当時の知覧空港の空中写真や地図はなかなか面白いもの。
すぐそこに鉄道駅があったんですね。
どうやってこんなところまで人が集まったのか不思議だったが、鉄道は通っていたのか。
別の部屋には水上ボートみたいなものと、引き続き特攻隊員一人ひとりを紹介。
その中には、プロ野球選手の名前も。
そういえば、以前テレビで、プロ野球選手が野球に未練を残しながら特攻隊員として出撃していったっていう番組をやっていたっけ。
最後の手紙にも、野球への未練が伺える。
いろんな人が特攻隊員として参加させられていたんだね。
お土産は特攻隊に関するものが主なもの。
まぁ、特に欲しいもの記念になるものもないのでスルー。
しばらくロビーの椅子でくつろいでいると、やっとFKDと合流。
FKDは売店で特攻隊のDVDを買ったらしい。
そんなに良かった!?俺にとっては過去に起きた悲しい出来事なので、どうでも良いが。
そういえば、父方の爺さんが、基地の厨房で食事を作るコックだったと聞いたことがある。
終戦に近いタイミングで兵隊として徴収されたが、あまり優秀ではなかったため厨房でコックをしながら訓練をしていたんだとか。
同じ基地にいた隊員が神風特攻隊の命令を受けて徐々にいなくなっていく中、人手も少なくなり、いよいよ爺さんの順番・・・というときに終戦を迎えたらしい。
終戦後帰宅するわけだが、テレビで見るような、なぜお国の為に命を捧げないのか・・・という声は上がらなかったらしい。
生きて帰ってきたことに、家族やご近所さんみんなが喜んでくれたとか。
そのエピソードを聞いたFKD、身内に軍隊経験者が居なくて悔しがってた。
いや、そこ、悔しがるとこじゃないし。
時刻はちょうどお昼なので、すぐ横にある食堂で昼食。

 ←JAが経営するちらん亭です

中に入り、一階のレストランへ。
料理はとんかつ御前を注文。

 ←黒豚を食べとかないとな

さすが、経営がJAなのと、若い世代の来店が少ないということもあり、肉と野菜のバランス取れた豪華系なメニューばかりだ。
なんかもうちょっとガツンととんかつだけ・・・とかあっても良かったけど、まぁいいか。
食事とトイレが終わり、別のお土産店で記念品がないかをチェック。
やっぱり欲しいものないので車に戻り出発。
こういう場所、俺一人の旅行じゃ絶対立ち寄らない場所だな。
二人旅も良いもんだな。

● 後は移動

今日の観光は以上で終わり、後はひたすら移動だ。
目的のない移動も何だか寂しいが、朝の1.5時間のロスを取り戻すため、今日中に枕崎以上の場所まで移動したい。
指宿で砂風呂とか、開聞岳とか、最南端の駅とかあるけど、とりあえずスルーだな。
FKDにとっては初めての訪問なのだが、申し訳ない。
やって来た県道を薩摩湾までもどり、国道226号を南下。
指宿スカイラインという有料道路も走ってみたがったが、そんな余裕はない。
ってか、今後もこっちに来ることは殆どないから、この道を走る機会はないだろうな。
しばらく走ると道の駅を発見。
道の駅喜入というらしい。
何て読むんだ?きにゅう・・・かな?
まずは車の中の空きペットボトルの処分・・・って、あれ?ゴミ箱ない。
建屋にも売店にもゴミ箱がない。
まぁいいか・・・。
記念切符とストラップを購入し、スタンプをGET。
お土産類には目もくれず出発。
どうせ見たって、ここでは買わないしな。
お土産買う物と場所がある程度決まっている・・・というのも、時間短縮になってよい。
今度から旅行の予定は、買い物の場所も決めとくとよいな。
ところでこの道の駅、施設に対して建屋がメッチャでかいんだけど・・・。
それに、着替えらしきものを持参した老人が多い。
何なんだ?と思っていると、どうやら同じ建屋が温泉保養館になっているようだ。
なるほど、みなさん道の駅ではなく、温泉に用があるんですね。
出発してしばらく走ると、またまた道の駅に到着。
道の駅いぶすきだ。
あれ?もう指宿到着?
砂風呂で有名な指宿はまだ先だと思うが・・・。

 ←道の駅入りま〜す

こんどこそ、ゴミ捨てないとな。
施設の内外を歩いたが、やはりゴミ箱がない。
仕方ない、持って帰るか。
記念切符はなかったので、ストラップを購入しスタンプゲット。
マンゴーのソフトクリームやジュースなど、トロピカルな軽食が目立った。
そういえば、ちらっと見たお土産類も、マンゴーの何かしら等、南国をイメージするものが多かった気がする。
FKDの聞き込みによると、一般ごみの持ち込みが多くて、条例でゴミ箱の設置を禁止されたんだとか。
それじゃ、コンビニでゴミ捨てるしかないな。
出発して少し走ると、指宿の町になって来た。
どうやら、ちゃんと指宿に来ていたようだ。
だが、残念ながら、今回の旅行は指宿で何かする予定はない。
ので、ここは国道を通ってスルーだ。
国道は信号を右折して開聞岳に向かうが、直進すると国道269号という別の国道がある。
行き止まりになっているので、突き当りを見てから戻るという工程になる。
国道で出来た外周の海側に行き止まりの国道がある・・・という考え方になるので、ここは通っておかないとな。
信号を直進して漁港に出てくると、見覚えある景色に困惑。
・・・海と山と鉄道の景色・・・たぶん前回の旅行で来たな(笑
・・・確かに、あの時と同じ地図を見ているわけだから、そうなるか。
あの時は行き止まりが漁港だったが、今回は新たに道の駅が出来ている。
ってことで、地図に載っていない道の駅発見〜〜。

 ←やっぱり、全然新しい。

道の駅山川港活お海道・・・というらしい。
ちょっと名前長いな。
もともと漁港だったこともあり、お土産の半分は活魚や加工食品だ。
なかでも鰹節の売れ行きは上々な模様。
もともと袋詰めしたものが一般的だが、ここでは袋詰め前のものを量り売りしているようだ。
お菓子類のラインアップは、どこにでもあるもの・・・だから、昼時に来て昼食をここで食べたかったな。
スタンプとストラップはそれぞれあったのでGET。
記念切符は案の定なかった。
道の駅を出発して来た道を戻り、順路に従い枕崎方面へ。

 ←この南国の景色も懐かしい

急こう配の坂道を登って降りると、正面に開聞岳を望める南国感あるれる道。
国道から南へ外れると、のどかなお花畑とその向こうに最南端の駅であるJR西大山駅だ。
更に向こうには薩摩半島最南端の長崎鼻があるが、前回の旅行の際に訪問した時は、特別何もなかったので今回はスルー。
そういえば、前回の旅行の時、開聞岳を一周してからわざわざ指宿へ戻って宿を取ったんだっけか。
半日リードしていたわけだから、やはり今日中に第二の難所の野間崎を通過し、マグロラーメン食べたいちき串木野市までは行きたいな。
そんなわけで、前回一周した目の前の開聞岳も華麗にスルーして先へ。
ちなみに、すぐ近所に池田湖と鰻池の二つの大小の池があるが、ここも小さいながら、何かしらの観光名所らしい。
看板がたくさんあった。
それらをスルーして進んでいると、何だか眠たくなってきたので、コンビニで休憩。
ついでにごみを捨ててドリンクを買って・・・あ、まるちょんラーメンの袋麺が売ってる。
まるちょんラーメンって、鹿児島で一番おいしいって言われているラーメンだよね。
是非食べたかったが、果たせなかったのでせめて袋麺を買って帰ろう。
ところで、まるちょんラーメンでどこにあったの?
製造工場が志布志になっている。
スマホで調べると・・・ああ、鹿児島に入ってすぐのところだな。
宇宙観測所へ向かう直前の集落だから、どのみちお昼の時間に外れている。
わざわざ行かない限りは食べれそうにない・・・ということでした。
さて、コンビニを出発してひたすら走る。
この先の枕崎にはJRの最南端の終着駅があるが、そこも以前立ち寄ったことがる。
今回寄らないとなると、晩御飯とお風呂をするまで本当にノンストップになる。
FKDには申し訳ないが、今回の旅行、目的の半分は長崎なので、ここは意地を通させてもらう。
そもそも、関心ないっぽいしな。
ってことで、適当に話をしながら走ると懐かしの枕崎に到着。
駅は国道沿いにはないのだが、大きな温泉施設や枕崎で揚がった鮮魚を扱うおさかなセンター、焼酎の作成工程を見学できる明治蔵を通過し、今回の旅行の第二の難所と思われる野間崎へ。
第一の難所だった大分県と宮崎県の県境と比べたら大したことはないが、変化のない峠道をしばらく走ることになる。
インテグラRでもストレスを感じながら走った場所なので、Fitでも面倒くさいに違いない。

● 野間崎

南さつま市へ直線的に向かう国道への分岐道を直進すると、周りの景色が急に秘境感に満ちた感じになった。
さすがにこっちの道は住んでいる人しか使わないっぽい。
すでに難所は始まっている・・・道幅は少し狭くなり、ところどころ道路にせり出た木の枝を気にしつつ、直線がほとんどない山道を進んでいく。
時々道路の拡幅工事をして道が広くなっている箇所があるが、それも一瞬。
殆どが対向車とぎりぎり対抗できるほどの峠道である。
まあ、片方が景色の見える谷になっているので、光が差し込んで視界は良い。
面倒なのは、小さく曲がるコーナーばかりで、見通しの良い直線がほとんどないので、ペースを上げられない。
景色も、谷の下の海の景気のまましばらく駆らないので、進んだ感が全然ない。
この感じ、青森県の大間埼に向かっているあの峠道を思い出す。
あの時は、山と海の峠道を2時間も走ったっけ。
だが、今回もそれくらい走りそうだ・・・。
地図には映画やドラマの撮影が行われた海水浴場や展望台など名所が書かれているが、人が訪れているとは思えない。
やはり、野間半島のウィンドウパークまで一直線だな。
県道への分岐道を現在地の目印にしながら、変わらぬ景色といつまでも続く曲がりくねった峠道をひたすら走ると、社氏の里という焼酎づくり伝承展示館を通過。
前回来たときはなかったと思うが、ずいぶんおしゃれで場違いな建屋が出来てた。

 ←やっと野間崎が見えてきた〜〜

ちょっと落ち着いた道路を尚も走ると、前回も訪れたウィンドウパークに到着。
ここには風力発電用の風車が10基以上立ち並ぶ半島だ。
この先が野間崎で、前回は雨と風が強くて立ち寄れなかった。
今回は曇り空だが、雨も風もないので立ち寄ります。
曇り空と言えば、北海道や沖縄、青森、秋田もそうだったが、半島の西側はいつも曇り空だ。
長崎なんて、晴れてた記憶がない・・・(笑
時刻はもうじき18:00・・・日没が近いので、暗くなりきる前にここを立ち去り、南さつまの市街地へたどり着かなければ。
そうなると、ここもあまりのんびりできないな。
ウェインドウパークの道は民間で整備したような頼りないコンクリートの道になっている。
初めて来る場所なのでどこまで車で行けるのかわからない。
行くだけ行ってUターンできない・・・とか、一昔前ならよくあった。
慎重に進まなければ・・・と思ったら、私の前を一台のバイクが入っていった。
バイクならどこでも止めれるし、Uターンも簡単だな。
ってか、俺たち以外にこんな時間に訪れる人いるんだ・・・。
頼りないコンクリート道をゆっくりと進んでいくと、道路の脇に止められた車と、その先に徒歩で移動する集団を発見。
俺たち以外に訪れている人がいる!?
ここってそんなにメジャーなところだった!?
ってことは、今現地に誰かいるという可能性もあるのかな?
一応対向車に気を付けながらも12基あった風力発電の風車を通過すると、コンクリート舗装路から未舗装路へ。
そろそろ車で行くのヤバそう。
道路は広い山道になってまだ先へ進んでいるが、この先どうなるかわからないので、突き当りになっている風車への出入口の横に車を止めて、あとは歩いて奥へ。
ここなら後から来る車もUターンできるし、俺も帰れるな。
山道を歩いていくと、ちょっと広くなっている場所に車が一台止めてあった。
ここまでは来れたんだね・・・。
ってか、バイクの人はもっと先まで進んだのか?
さらに歩を進めると、ちょっと広くなった広場に到着。
どうやら、ここまで車で入ってきて、ここでUターンして帰る仕様のようだ。
バイクの人もここにいた。
ここから先は、徒歩でしか移動できない狭い山道。
さっきの車の運転手が見当たらないということは、この先に進んだということだろうか?
その人が行けるんなら、測量屋の俺たちが行けないわけがない!
ってことで、前進。
何だか、岩手県の本州最東端を目指している時を思い出す。
ちょっと歩くと、ごっつい境界杭に挟まれた門のようなところに到着。
境界杭に書かれた文字を見る限り、ここから先は海上保安庁の土地で灯台敷地内・・・という意味に見える。

 ←まだ先へ進める

少なくとも、人の手によって切り開かれた土地なら、人の手によって整備されているはずだ。
まだ先へ進める!
そもそも、海上保安庁の土地があるなら、この先に野間崎灯台があるはずだ。
冒険心をくすぐられ、オラなんだかワクワクしてきたぞ。
更に進んでいくと、中年の男性とすれ違った。
あの人が車のドライバーに違いない。
妙に軽装な装備だったので、思い付きでここにやって来たのだろう。
同じ洋装の我々が行けないはずはない!
時間ないけど、どんどん先へ進むぞ!
どころどころにある境界杭を見て、国土調査してる最中なんだ・・・という話をFKDとしていると、やっと目的の場所へ到着。

 ←やっと灯台に到着だ!

前回の旅行で訪れることができなかった野間崎灯台へやっと到着。
・・・なにもねぇ。
敷地を囲う柵も低いし、紹介看板もない。
そもそも、ここに観光客が来ることを想定していないようだ。

 ←入口の門も壊れている。

 ←小さな太陽光発電設備

灯台に太陽光発電の設備があるのは珍しいな。
ってか、どこからか電気が供給されているはずだが・・・電力会社のものと思われる電線や電柱がない。
NTTの柱はあったけど、この距離をNTT柱で電気を送れるはずがない。
まさか、太陽光による自家発電!?
灯台って高台にあるから、周りの景色が綺麗・・・なはずだが、ここは高い草に囲まれて海まで見通せない。
景色が見れないんじゃあ、観光客も呼べない・・・か。
人が立ち入った感じがないのがよくわかった。

 ←境界杭か?

周囲には境界杭も発見。
いや、コンクリートで根巻されているということは、基準点かな?
こんなところ、境界立会するの大変だな。
他には見どころなしか・・・やっとここまで来たが、時間も遅いし、帰りますか。
帰る時も来た道を歩いて戻る。
途中若い男連中とすれ違った。
「この先、灯台ありますか?」
と聞かれたので、歩いてきたおおよその距離を教えてあげた。
「ええ〜」とか「やっぱやめるか〜」とか声聞こえた。
ここまで来たんだから、先端まで行こうよ・・・と思ったが、時刻を考えると断念もしょうがないかな。
ま、判断は任せて、我々は帰る。
広場には先ほどの連中のものと思われる自動車が一台止まっている。
そういえば、バイクの運転手、見かけていない・・・ここまで来て、帰ったのかな?

 ←右の広場から左奥まで移動したらしい

我々も車まで戻り、撤退だ。
時間ないって言ったそばから、30分近く滞在してしまった。
ここからは本当に見どころないので、ちょっと急ごうかな。
国道に戻り南さつま市を目指すわけだが、ウィンドウパークを過ぎたら、道路の状況が少し良くなり、カーブが少なくなってやや長めの直線が多くなった。
しばらく行くと、道路工事中の箇所を通り、道路が急激に広くなった。
一部橋も架かっている・・・そういえば、前来た時も道路の拡幅工事や橋梁工事をやっていたよ!
あの時は道の拡幅のための掘削と橋を架ける工事をしていて、そうした工事区間を何ヵ所か通りながら進んでいった。
あの時の道が完成している・・・いや、改修区間がもっと広がり、走りにくいところがないくらいに、快適に走ることができる。
そりゃ、一部昔のままの幅員の箇所もあるけど、それは先が見通せる場所だけ。
総じて快適な道だった。
日没を迎え徐々に日が暗くなるころ、やっと山を下り終え、南さつま市の市街地付近にやって来たのは19:00過ぎ。
いちき串木野市までは行けそうにないので、ここでお風呂とごはんだな。

● そして就寝

地図に日帰り湯のポイントが書いてあったので、そこを目指して走る。
夜になったので道がわかりにくいが、再々大きな建物のない開けた田園地帯だったので、建物明かりであたりを付けることができた。
ってことで、ゆらくの湯に到着です。

 ←暗いので入口しか映らんね

チェーン系のスーパー温泉・・・というよりは、地域密着の公共温泉・・・みたいな無機質な作りだ。
いつものように入浴券を買って建物の奥へ。
ロビーには少なからずお土産が置いてあるが、本気のお土産選びは長崎に着いてからなのでここはスルー。
でも、スーパー銭湯でよく売っているチーズパンとかあったような。
脱衣所で服を脱いでお風呂に入って、適度に露天風呂を楽しむ。
・・・いつもの日帰り湯と全く同じだ。
FKDはお風呂の後マッサージを楽しむ中、私は先に車へ帰り、家へ定時連絡。
FKDが戻ってくると、ごはん探し。
って言っても、大きな町じゃないから、国道沿いになかったらもうないだろうな。
国道の順路に戻り、国道270号へ合流して熊本方面へ左折。
ちょっと賑やかになって来た町の中を走る。
待ちの規模としては笠岡くらいか・・・。
国道を走ると、大手牛丼チェーン店や大手ファミレスを発見。
しかし、やはり地元にはないお店に行きたいので、他に店を探す。
路地を入って適当に走っていると、小さな中華料理店を発見。
他に小奇麗そうなお店ないし、もうここで良いや。
午後8:00だが、お客さんはなし。
店主も爺さんが一人でやっているお店だった。
この際食べれればなんでも良いので、私は麻婆丼を、FKDは天津飯を注文。
しばらく待っていると、娘と思われる若い女性が買い出しから帰って来た。
あれ?ここジジイ一人でやっているわけじゃないのか。
美人・・・というわけでもないが、ブサイクでもない・・・このお店の看板娘だな。
地元の新聞をチェックしているとやがて料理がやって来た。
お店の大きさと雰囲気からちょっと不安だったが、出てきた料理は普通の料理だ。
醤油系のあんかけに、グリンピースやネギ入りというアレンジもない・・・これこれ、こういう麻婆豆腐た食べたかったんだよ。
大手中華料理チェーン店だと、麻婆豆腐にざく切りのネギ入ってたっり、グリンピース入ってたり、味噌ベースのあんかけだったり、変なアレンジがあるんだよ。
そうじゃなくて、こういうオーソドックスなやつが良いね!
味も悪くない、いや、むしろおいしいか?
お店の見た目や中の洋装からして、器が臭かったり、店屋もんっぽいものを心配していたが、しっかり調理されたものが出てきて安心。
意外にも美味しくて満足だ。
中華料理満福・・・か。
覚えておこう。
ご飯が終わると、寝る前に近くのガソリンスタンドでこの旅行3度目の給油。
後は就寝・・・ちょっと行ったところに道の駅があるのでそこで終いだな。
ってか、もうちょっと先に進もうと思ったら・・・阿久根まで行く必要がある。
所要時間2時間くらい・・・やっぱいいや。
ってことで、道の駅きんぽう木花館にて就寝。
九州の道の駅って、駐車場でいっぱい・・・ってことないから、寝るとこ探すの楽で良い。
東北地方なんって、殆どの道の駅が車中泊でいっぱいだった。
九州方面は車中泊しながら旅行する人が少ないのかな。

 

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