■ 5月3日(土曜日)
6:00、外が明るくなってきて起床。
周りは相変わらず車がほとんどいない。
トイレと散歩と今日の予定の復習をして、いざ出発だ。
●まずは県境へ
八朗湖SAを出発し、能代南ICに向かうこと数分、問題なく到着。
←本日は晴天なり
能代南ICで降りて、7660円なり。
割引なしだと15320円か・・・昨日が17690円だったから、ここまで通常だと33010円くらいかかると・・・酷いな。
割引なしじゃ、こんなところまでこれないな。
できれば、1000円乗り放題のときに来るべきだったが(笑
高速を降りてから、すぐ横のコンビニで朝食をGETして国道7号を通り北へ。
途中、路肩で、日傘差したハイカラなばあさんを発見。
あれは・・・去年見たババヘラアイスだ!
まだ朝6:00過ぎだが、こんな朝早くから段取りして、一日中、ベンチに腰掛けてお客さん待っているのか・・・。
おばあちゃん、大変だな・・・。
採算が合うとは思えないので、ほとんどボランティアだろうな・・・。
国道101号へ分岐し、能代市街地を通ってから青森県境へ向かう。
なお、この国道7号を直進すると、十和田湖方面に向かいつつ青森市内へ行くという・・・。
能代を過ぎれば、大した見所はないので、県境があるまで運転するだけだ・・・と思っていたら、1時間ほど走ると目的の県境到着。
ついに、本州最北端の県に、陸路を通りやってきました!
←油断して通り過ぎたんで、反対側から
←上り下りともピンボケしてる。すまん
さすがに県境をくぐれば、青森ナンバーの車ばっかりだな。
早朝というだけあって、釣りを楽しむ地元のおっさんをチラホラ見かけます。
釣りには関心がないので先進みましょう。
←Nシステム発見
青森県に入ると、電柱の様子が変わった気がする。
秋田県も青森県も、同じ東北電力のはずだが、電線を留めている碍子の形が変わった。
変だな・・・あれは、22kVの電線を留める大きめの碍子だと思うのだが・・・こんなところで使っているのか?
最初は22kVなのかと思っていたが、周りの電柱全部そうなので、たぶんわざとだ。
あの長い碍子を使うと決められた特別なローカルルールがあるのかな・・・?
←桜だ!
国道を走っていると、所々、桜が咲いているのを目撃。
そういえば、去年も秋田で桜見かけたっけ。
岡山で桜が咲くのは4月の1週目なので、このあたりの気候は、岡山とちょうど1ヶ月分遅れているんだな。
それはそれで、涼しくてよい。
四国や九州は暑かったもんな・・・。
そんなことを思いながら走っていると、最初の目的地の案内板が見え始めた。
黄金崎不老ふ死温泉である。
●黄金崎不老ふ死温泉
看板に従い、国道を左折し、路地を進んでいくと発見。
が、まだ8:00前でオープンしてない・・・。
ならば!近くにあった灯台を観光だ。
車でほんのちょっと戻ったところに灯台があるのだ。
←レーダー塔
入ってすぐのところにレーダー塔があり、そこが行き止まりみたいなのでそこに車を置いた。
が・・・突き当たりが畑なんだけど、ひょっとして人ん家?
他人の土地に勝手に車を止めて怒られるというのは、我々測量業者はよく経験することだ。
なるべく迷惑にならないところに留めなければ・・・。
道は畑の横を通り奥へ続いている。
畑を通るのはダメだけど、横の道を歩いて通るのはいいだろ?
←今までも多くの灯台を巡ったな。
森を抜け開けたところに、灯台発見。
正直、今まで灯台は何度も見てきているので、今更大した見所はない。
中には・・・入れない・・・ってか、そもそも敷地内にすら入れないし(笑
←一応、建て看板はあったよ
昭和47年に完全自動化されたらしい。
他の灯台も、大体それくらいに自動化されているよな・・・それくらいの時代が丁度建設関係に大きな転機が訪れた次代だったのだろう。
昭和40年台というと、新幹線ができたし、高速道路も次々に作っていた時代だ。
全国各地で都市建設が進む、建設ラッシュの都市だったんだな・・・。
と、物思いのふけていると8:00過ぎたので温泉へ。
さっき来た温泉に行くと・・・さっきより客さん増えて、車置くところない。
ん・・・手前に広いところあるので、そこに置いとこうかな。
←建て屋
早速準備して中へ。
入浴権を購入し、腕に清算済みのバンドをつけると、まずは中湯で体を洗う。
あまり訪問客がいないのだろう。
中湯は今まで見た日帰り温泉と比べると、半分以上も小さくて、全体的に狭い。
良くある露天風呂と同じくらいの大きさだ。
そこで、石鹸で体を洗い、湯船に浸かり体を温めるといよいよ露天風呂へ。
カウンターで入浴権を渡す際、おねーさんに一度服を着て、外に行けといわれたっけ?
看板に従い廊下を歩いていくと・・・廊下の突き当たりに到着するわけだが、通路はドアの先に続いている。
窓から見えるその先には・・・海岸のほうに向かって伸びるコンクリートの遊歩道と、その先にある岩とすだれに囲まれた小屋だ。
む?ま、まさか・・・あれか?
←駐車場の目の前にあった、あれだったんです。
思わず行くのを躊躇したわけだが、せっかくだから行ってみよう。
しかし、これは、一人で行くには勇気がいるな(笑
岩小屋の中は・・・狭い脱衣所の隣に、岩場の湯船。
湯船には、老若男女が入っていた。
みんな日本海を眺めながらのんびり入っている。
女性はタオルの布地でできた洋服のような水着を着ているので、男性に見られても安心だ。
おばさんばっかりなので、夫婦で入りに来てるんだろうな。
足場の濡れた狭い脱衣所で、着ているものと荷物をかごに押し込み、いざお風呂へ。
暖かいお湯に日本海から吹く風が気持ち良い。
日本海と波をボーーと眺めていると、時間を忘れそうだ。
ってか、人が多くてあまり落ち着かないというのが本音だが。
しばらく温泉に浸かりながら足をマッサージして、ほどほどの時間で上がる。
私より先に来てた人は、ずっと入りっぱなしだった。
自分がせっかちなのかもしれないが、ああいう温泉好きの人って、どれくらいの時間温泉に入るんだろう・・・。
帰りにカウンター横でお土産の饅頭を購入。
ちゃんと、地元に貢献しとかないとな。
●津軽半島へ向かう。
次の目的地は津軽半島の最北端だ。
少し距離が離れているが、道中に寄るところないので、休憩をしながら走る。
道の駅とかもあったが、お土産なども買う場所とかある程度決まっているので無視だ。
国道101号を走り始めて1時間ほどたつと、鯵ヶ沢という小さな町に到着。
鯵ヶ沢駅の構内には、たまにわさおがいるらしい。
わさお・・・というのは、この近所の世界遺産である白神山地を舞台にした映画に登場する・・・・犬だ。
私は映画も見てないし、感心もないが・・・有名なものということで、会えたらいいな・・・くらいの気持ちで行ってみた。
国道から外れたところに、JRの小さな駅舎があったが・・・中に犬はいませんね。
そもそも、駅舎の中を眺めたが、「わさおが居ます」的なポスターもない。
事前に見た旅行本の情報だったが、情報が本当だったかどうか、最新だったかどうか怪しいな。
鯵ヶ沢を出発して国道101号を五所川原へ向かって内陸を走り出したころ、時刻は10:00ごろになり、だんだん渋滞してきた。
先頭の軽トラが、時速40km/h以上で走らない・・・!
こんな見通しの良い田園風景の中の道なのに・・・後ろはズラ〜〜〜〜〜と並んでますよ。
竜飛崎に行くには、メロンロードという広域農道を走ったほうが近道だが、国道を通るという条件を課しているため、ココは我慢して走ろう。
30分ほど走ると、やっと五所川原の市街地へ到着。
持っている地図本では、都市部は道が大まか過ぎてよく分からないということを、去年新潟で学んだので、携帯の地図アプリを見ながら、国道を忠実に走って国道339号へ分岐。
少し車が減って快適に走れる・・・と思ったのもつかの間、やっぱ遅い車で渋滞。
すぐ横にこめ米ロードという広域農道が通っているが、国道を通るという条件を・・・以下略
我慢して走ってると、少し町になったところで、徐々に賑わいが。
消防署の前に消防車や一般車が沢山集まって、向かいの公園で消防訓練してる。
何だこれ・・・消火大会・・・か何か、看板に書いていた。
どうやら、消防士さんが集まって、消火活動に関する何かしらの大会を行っているようだ。
規模からすると、町の消防団というレベルじゃなく、五所川原区域の消防士さんが集まってるように見えた。
消防士さんの運動会か?
そんなの聞いたことないが、土木高校に測量技術の全国大会が今でもあるから、あっても不思議じゃないか。
何台かの車がそこで居なくなったので、みんなの目的地はコレの観戦だったのか・・・?と思ってると、すぐ隣の芦野公園が、メッチャ桜咲いている。
どうやら、この芦野公園は、津軽半島の中で屈指の桜の名所らしい。
桜並木がきれいだな・・・。
←こんなに沢山の桜が
ん?これだけの桜が咲いているということは・・・コレは、ひょっとして、桜の花見をしているのではなだろうか・・・?
前の走る車は、ほとんど駐車場に入っていってしまった。
その横には、「桜カーニバル」うんぬんかんぬんという看板があった。
やっぱ花見か・・・それで、渋滞してたんだ。
津軽鉄道の踏み切りをわたり、公園を通過すると、渋滞はまったくなくなっていた。
ってか、通過したの俺だけだし。
ま、渋滞がなくなったので、ここからは快適に走れるぜ。
←テントや出店が沢山出てたよ
芦野公園を過ぎたら、今までのノロノロ運転がうそのように快適に進む。
十三湖を眺めながら北へ進み、日本海へ出た後も特に特記するような出来事なし。
海沿い道から山岳の峠道に変わったら、竜飛崎まであと少しだ。
←道路は峠超えへ向かう
●龍飛崎
山岳の峠道をしばらく進む。
いい感じの上りときついコーナーにワクワクしたが、今のFit君、コーナーリング中のアンダーが強いんで、コーナーが面倒くさい。
インテグラRだと気にせずガンガン行ってたんだろうか・・・?
ハイポイントコーナーを回り、遠くに見える景色を眺めながら坂道を戻ると、なんとも開けた集落へ到着。
学校らしきグランドや、何かの管理施設とかが見える。
丘の上には展望台・・・たぶん、このあたりが龍飛崎だ。
一応、国道沿いに走るわけだが・・・青函トンネル記念館の看板をスルーすると、日本唯一の階段国道の入り口とやらに到着。
ココからは階段で下の海沿いにでるわけだが、車なので一般道を迂回するしかない。
ま、それは後で良いので、取り替えず観光するか。
看板に従い、まずは展望台へ向かう。
←まずひとつ、津軽半島最北端だ。
展望台の駐車場に移動し車を駐車。
60台ほど車を止める駐車スペースの横に、お土産屋さんが2件、その奥、山の頂上に展望台件食堂。
展望台とは反対側・・・つまり、駐車場の海側には、少し離れたところに灯台がある。
どっちに行く?と言われたら、他の観光客も多い、まずは海に近い灯台だろう。
←龍飛崎灯台という。
通路を歩いて灯台へ。
大きな樹木は視界内に生えていないので、見通しはよい。
←灯台の中には入れないのね
←例によって、看板
この灯台は、津軽半島の西側の入り口用に機能している灯台で、昭和7年から稼動しているそうだ。
←灯台の奥
灯台に至る通路は、灯台の入り口から先も続いており、その先には展望台とレーダー施設があった。
大抵の灯台には、横にビーマークレーコン用のアンテナ施設があったから、たぶんそれだ。
灯台を観光し終えると、その横の展望台へ。
こっちにも展望台があるじゃないか。
←展望台より
展望台からは、津軽海峡の海がばっちり見えた。
今日は生憎の曇り空なので、対岸の北海道は見えなかったが・・・。
←晴れていると、このように見えるらしい。
それにしても、風が強い。
確か、沖縄のや北海道のときもそうだったけど、最北端や南東向きの風を受ける西海岸側は、比較的涼しく、雨が降りやすいという印象だ。
特に、九州の長崎は、晴れたことがない・・・。
ところで、こう広く視野が広い場所は、測量にはもってこいの場所だ!
いや、いつものアレがあるはずだ!
いや、別に期待して探しているわけではないのだが・・・(汗
←おお!コレはまさしく基準点
って言うか、さっき歩いているときに気づいていたけど、こんなところに水準点が。
普通、水準点って、水門の横等、海や川の吐口に近いところにあるんだけど、なんでこんな山の上にあるの?
みんなが見てる前なので、ハンドホールの開閉は行わない。
続きまして・・・
←こ・・・これは・・・
この意味深なコンクリートの柱・・・根元にあるのは基準点ですね。
ちなみに、この柱には何も刻まれていない・・・基準点のための柱なのか。
←ん?こっちも水準点だ
渡海水準点・・・?対岸の北海道と高さを結びつけるための水準点・・・ということだろうか?
聞いたことないけど、水準点であることは間違いない。
なんでこんな近くに水準点が二つもあるの・・・?
まさか、北海道側からこの水準点を見ているのか?
まさか、どんなに優れた望遠鏡を使っても、見えるわけないぞ。
ま、いいか。
ところで、水準点ばっかで三角点がないのだが・・・・いや、まさか!
←あった!
あったあった!コンクリートの柱のテッペンにあったよ!
このコンクリートの柱、一般成人男性の身長くらい長いので、横に並んでたら気づかなかった。
渡海三角点・・・ということは、こちらも北海道を位置を結び付けるためにあるのだろう。
下の水準点といい、青函トンネルの際に作られた可能性が高いな。
展望台で一通り観光を終えて、駐車場へ。
おなかすいた・・・そういえば、もうお昼過ぎていたな。
とうわけで、マグロ丼の幟が出ているもうひとつの山の上の展望台へ。
山荘・・・という印象の展望台に入り、料理を注文。
人は・・・私以外にもう7〜8人来てた。
そのうちのの4人はどこかの現場作業員らしき人なので、観光客は3〜4人だが。
一応メニューを確認して、カレー、ラーメン、うどんくらいしか食べるものがないのを確認してからマグロ丼を注文。
展望台席で外の景色を眺めていたら、料理が完成した。
←おいしそう。
メインのマグロ丼より、横の漬物や吸物が目立っているように思えるが・・・まぁ、いいか。
丼にタレはかかっているそうだが・・・一口。
やっぱかかってないな・・・机にある醤油とワサビを使ってタレをつくり、丼にかけて一口。
うまい!・・・やっぱ、マグロはどこで食べても最高だ!
っていうか・・・、明日の大間もたぶんマグロ丼だな・・・マグロ尽くしになりそう(笑
横の漬物とかも残さず食べた。
さすがに青森まで来ると、味噌汁や漬物の味付けが少し違うな・・・。
さっぱりした中に甘みのある漬物、昆布ダシが強い味噌汁。
味が固定された大手丼チェーン店より、こういう店のほうが、地物のものを食べた感じがする。
おなかもいっぱいになったところで、駐車場の横にある2軒のお土産やへ。
地元観光地にお金を落とすことも、旅行者である我々の勤めです。
片方の店では、とりあえずお菓子を。
もう一方の店では・・・大したものない・・・が、悩みに悩んで、温度計になっているマグネットを購入。
さて、とりあえずのお土産を買ったので、次の観光場所へ。
●日本唯一の階段国道
来た道を戻り、先ほど見た階段国道の看板へ。
すぐ横に車が置ける広いところ(駐車場ではなさそうだが・・・汗)があったので、そこへ駐車。
←ここから階段国道だ
ちなみに、現在はここが唯一となっているが、7年ほど前は、別の箇所にも階段状の国道があった。
場所は忘れてしまったが、確かなにコレ珍百景の放送が始まった年に紹介されたと思う。
なにコレ珍百景を見たのが群馬県に旅行に行って帰ったあとを記憶しているので、2008年くらいかな。
放送で紹介された数日後に、移管されて国道ではなくなったはずだ。
通常、国道指定されるのは、交通量か地域に密着した重要路線であるとか、そういう理由で指定されているものなので、ここもいつまで国道指定されているか、わからんな・・・。
というわけで、実際に歩いてみる。
写真に写る男性も観光客なのだろうか・・・いちいち俺の前にいて、写真のアングルに入るからうざいな。
←階段を降りると、途中なだらかな場所あり
←下から見ると、こういう感じだ
←確かに国道だな。
←降りきった先の集落の路地も国道だ。
コメント面倒なので写真で紹介(笑
上から降りると、緩やかな階段→緩やかな坂道→階段→集落→大通りという順番になる。
外灯が整備されているので、もちろん、隣接する山の斜面には電柱が建っている。
電線の上空占用とかも要るのかな・・・。
仕事柄そんなことを考えながら下まで降りきる。
←下から見上げると、こういう感じだ
看板が出てないと、ここが国道だなんて分からないよ・・・。
近くを見渡すが、お土産屋の類はない。
そもそも、人気がなくて閑散としている。
過疎ってるな・・・。
近くの郵便局の隣に、太宰治記念館とやらがあるらしいが、よく見ると、どうやら閉館しているようだ。
他にあるのは公衆トイレと、車の駐車スペースだけ。
むぅ・・・記念品はなしか。
次は車で一般ココへ来て、ここから再開なので、歩いてきた道を戻る。
最初の集落を歩き、階段へ。
国道なので、歩道の隅に境界標識あるかな・・と思ったけど、なかった。
←来たときは気づかなかったが、意外とハード
階段を上るわけだが・・・こんな急だっけ?
まぁ、進まないと終わらないので進みます。
ぜぇぜぇ言いながら階段を上り中腹へ。
いったん平らになったところの横に、公園らしき広場があるけど、草が生い茂って休憩できそうにない。
そもそも、こんなところに公園があるなんて不自然・・・何か、施設があったのだろうか?
よくよく見ると、階段と公園入り口の横の目立たないところに、ガラス張りの小箱発見。
あけると、記念スタンプと、薄汚れたスタンプ用紙が置いてあった。
どうやら、訪問記念スタンプをここでGETできるようだ。
台紙が少しほこりかかって、若干折り目も付いている・・・しばらく掃除されてないな。
だが、スタンプにしろ、記念品をGETできたので良しだ。
その後も階段を上り、やっと到着。
年齢のせいか、階段キツかったな・・・。
往復したけど、最初のうざい男性意外は、誰とも会わなかった・・・。
●青函トンネル記念館
階段国道の次は、道を戻るついでに青函トンネル記念館へ。
看板に従い進むと・・・ケーブルクレーンのようなワイヤーが道路の上空を横断した先に、コンクリート擁壁に囲まれた、無機質で妙に広い駐車場と、青函トンネル記念館の建屋を発見。
これは・・・山を切り開いて無造作に作られた擁壁と、まるでグランドを思わせる駐車場、その横に併設された施設。
ワイヤーの先はクレーン室のような管理棟。
青函トンネルの工事をしていた当時は、たぶんここに作業員さんたちの宿舎や作業場があったに違いない。
すると・・・今ある青函トンネル記念館が、トンネルへの入り口になっていたのか・・・。
工事現場の宿舎や通路をそのまま公園等に利用するのは、ダムや橋梁等の現場では良くあることだ。
一応道の駅の駐車場なんだが・・・観光地って言う感じじゃないんだよね。
←思ったほど人は多くないのです
中に入ると、右に青函トンネル定点まで降りるケーブルカー、左は受付とかお土産物売り場、レストランなど。
ケーブルカーで青函トンネルまで降りるには、入場券が必要だ。
次のケーブルカー発車事項は・・・まだあと40分くらい先・・・か。
せっかく来たので乗りたいと思っていたが、今日中に青森市街地を通過しないと、今後の予定が危ないので、ケーブルカーは乗らないことにしよう。
かと言って、せっかく来た青函トンネル記念館、何かしないと・・・ってわけで、お土産を物色したあと記念館へ。
記念館内部では、青函トンネル開通工事に関連したものがいろいろと展示されていた。
青函トンネルの構造、計画、ボーリング調査、北海道との渡海測量、湧水事故など・・・おおよぼ、プロジェクトXでやったような内容だ。
青函トンネルは、計画段階で将来新幹線の往来も行えるよう、在来線用レールの外側に新幹線用レールが敷設され、全部で3本のレールが敷設されている。(レールの片側は、在来線と新幹線兼用なのだ)
しかも、そのレールは、レールの継ぎ目のない一本モノのレール(正確には、溶接して継ぎ目をなくしている)が採用されているのだ。
コレにより、列車がレールの継ぎ目を通過する際に発生する「ガタンゴトン」という列車独特の音が出ないんだそうだ。
そんな青函トンネル、工事に際し一番苦労したのは、ボーリング調査だったそうだ。
長い年月をかけ、何度も海底ボーリングと地層調査を実施し、念密に青森〜北海道間の地層図を作り出した。
トンネル開通後に完成した地層図と見比べても、ほとんど間違ってない・・・精度のよい地層図だったようだ。
その地層図を元に工事を行うわけだが、そこは試行錯誤の繰り返しだったそうで、水平ボーリングで地層を確認した後に作業用坑口を掘削し、それと平行な位置に本坑を掘削するんだそうで、何度か大きな湧水事故が起きて、一度はルートの変更を行ったそうだ。
この青函トンネル工事で編み出された工法も多く、その後、世界中の海底トンネル工事の技術に使われているそうだ。
で、この青函トンネル、実は開通したのは1985年、完成が1988年で開業が1989年と、割と最近だ。
よく考えたら、瀬戸大橋とほぼ同じ年なんだ・・・あの頃って、新幹線・高速道路と主要交通網が次々に作られた、まさに建設ラッシュの時代だったんだな・・・。
2Fに上がると、測量に使われた器械や、工事前の竜飛側の写真や模型が展示してあった。
←職業柄、こういうのにも興味あります。
1980年代というと、今と違い、距離の測定には基本ステンレステープを使っていた時代だ。
だが、遠く離れた北海道の地の観測や、掘進作業でモノがあふれている作業場では、テープを張るようなスペースはない。
そこで、写真左にあるような、光波測距義という器械を使い、距離の測定を行った。
光波測距義というのは、光波測距義から専用ミラー(写真右)までの間の距離を、光波測距義から発してミラーで反射して光波測距義まで再び帰ってきた光の周波数によって、距離をmm単位で表すための機械だ。
今ではそれのミラーなしが当たり前のものだけど、当時は最先端のもので非常に高価なものだと、高校の授業で習っていた。
20年過ぎて、実物を見ることができるとは思わなかった。
ミラーや据付台、3脚は今のと変わらんな・・・。
過去の竜飛崎の模型は、工事によって変わった風景を見ることができた。
今あるトンネル記念館周辺や、やはり作業員宿舎や工事事務所だったが、それ以前は中学、高校が併設されていたようだ。
階段国道の横の平らな場所には小学校もあったようだ。
青函トンネルによって、ずいぶん地形が変わったという印象を受けたが、田舎町だったここが観光客の訪れる町へと代わったことは、良かったことだと思った。
あと、シアターで青函トンネル物語とか上映されていたが、1Fの展示品とか見たら大体わかったので良いや。
記念館から出てくると、ケーブルカー発車直前の時刻になってた(笑
これは・・・俺に乗れということなのか・・・・でもやっぱ良いや。
お土産を物色し、青函トンネル・津軽海峡に関連した会社用のお土産をGET。
さて帰ろう・・・と思ったら、外メッチャ雨降ってるんですが!?
うむ、ま、後は青森市内へ向かうだけなので、別に良いか。
明日は念願の大間崎訪問なので、ぜひ晴れて欲しいところだな。
●青函トンネル入り口
竜飛崎を出発し、国道339号を青森方面へ・・・と思ったら、国道280号に変わった。
何か目標物あったっけ・・・?何で急に国道名が変わったのかな?ま、いいか。
しばらく行くと、青函トンネル入り口という看板を発見。
さっき青函トンネル記念館行ったばかりなので、こっちも寄ってみよう。
←うん・・・その・・・
ま、そういうもんだよね。
一応公園にはなっているが、人っ子一人いない・・・近所に農家のおじいさんが畑仕事しているだけ。
お土産も記念看板も・・・あれ?
←なにぃぃぃぃ
マジか!?来年北海道新幹線が開業するの!?
しかも、ここか奥津軽駅になるだとぅぅ。
家からわざわざ車でやってきたが、実は新幹線でココまで来れるという・・・。
そういえば、東北新幹線はすでに青森まで開通しているんだったっけ・・・。
青函トンネルも新幹線が通れるとなると、あとは北海道が側の整備だけ。
来年になったら、新幹線で北海道へ行ける様になるのか・・・時代が変わったな。
●平舘灯台
青函トンネル入り口を出発し、しばらく国道280号を青森方面へ。
津軽半島の最北端から陸沿いを青森へ向かって走っているイメージとなるわけだが・・・景色がほとんどかわらんな。
途中大きなコンクリート製の塔のような建物があったが、どうやらごみ処理施設のようなものだった。
通行する車もほとんどいないので、この調子なら思ったより速く青森に着きそうだ・・・と思ったら、左手に灯台を発見。
灯台?灯台だ〜〜〜!
←国道のすぐ横にあった。
何で灯台でテンションが上がったのか自分でもわからないが、たぶんそんな手間かからないと思ったのでついでに立ち寄ることにした。
海沿いを通る国道の、その海と国道の間の浜辺みたいなところにある。
白くて、高いタイプの灯台なので、高い建物がないこのあたりでは目立つな。
←いつもの看板も整備。
地図で確認すると、竜飛崎から東に移動して、これから南移動に変わりかけたそのあたり。
丁度、対岸が下北半島になるあたり・・・かな。
←測量の基準点も発見
大した外柵もないので、当然灯台の中も入れない。
灯台敷地の横には、測量に使う基準点を発見。
これは・・・水準点だな。
海のすぐ横なので、あって当然というか・・・大体こういう場所にあるよね。
←津軽下北半島大橋ぃぃぃ??
津軽半島と下北半島を結ぶ巨大な橋の建設を願う看板・・・なのだが・・・。
確かにココから下北半島までアクセスするにはかなり遠いな。
だが・・・要る?
出来ても、大した経済効果はないと思うんだけど・・・工事費が回収できないんじゃ、ハードルは高いな・・・。
しかも、曇り空だからかも知れないが、対岸の下北半島見えないんだけど・・・?
瀬戸大橋並みの橋が必要となったら、それなりに費用いるし・・・それを回収できる経済効果があるかどうか・・・。
建設は無理だな。
●そして青森
平舘灯台を出発して国道280号を南へ。
夕方のためか、通行する車が全然いない。
地図で見ると、バイパス道と現道の2本あったので、ここはルールに従い現道を通行。
それが幸いしたのか、全然車と出会わないまましばらく走行。
別に目標物がないわけじゃない。
ちゃんと人家の立ち並んだ集落の中の道なのだが、信号もないし他に通行する車もいない。
大した見所も障害もないまま、気が付いたら青森市内へ。
信号を曲がれば・・・国道7号だ。
←奥羽本線の高架の上から
とうとう、青森の市街地まで来ちゃったよ。
←青森県庁
国道7号を進めば、青森県庁に到着。
ということは、国道7号はココまでで、ココから先は国道4号だ。
新潟を出発し、去年秋田県の旅行ではお世話になった国道7号も終点を迎えた。
全線通行したわけではないので、
日本一週の2週目は、ぜひ直轄国道だけを通って行きたいものだな。
ま、それはさておき、現在の時刻は17:00と予定よりも少し早めだ。
これなら、青函トンネルに降りれた・・・のだが、過ぎたことは言うまい。
晩御飯には早いので、どこかで時間を潰すわけだが、コンビニで立ち読みをして時間を潰すのはイヤだ。
本屋で情報収集とっても、今回は事前に情報収集したので、新しい情報を入手できるとは思えない。
じゃ、どうするかな・・・ぱっと見、八甲田山がすぐ行けそうだから、ちょっと行って見るか。
●八甲田山とその辺の山
青森県庁を過ぎて国道4号を東に行くと、すぐに八甲田山へ向かう国道103号への信号交差点が現れた。
信号を右折し、適当にまっすぐ進む。
市街地を抜け、青森自動車道をくぐり、住宅外をさらに進むと、道は山へ上って行く緩やかな上り坂に。
前の車が良い感じにスピード出すので、調子よく進むぜ。
しばらく上り、人家がなくなり山岳道なったところで、前方にスキー場のようなものが見えてきた。
少し雪が積もっているけど、滑れるほどじゃないかな・・・。
スキー場を過ぎると、いよいよ八甲田山へ。
道の周りの山には、チラホラのこり雪が見えてきた。
まさか、この先チェーン規制・・・とかされてないよな?
道路情報の看板が今までなかったので、きちんと除雪されているのだと思うが。
後ろの車に急かされながらもひたすら走り続けると、やっとUターンできる交差点に到着。
ココまで来るのに約30分・・・今から戻ると良い感じ・・・かな?
だが、せっかくココまで来たのなら、コロプラでスタンプGETするまで移動したいな。
なので、このまま国道103号を前進だ。
←今のところ、こんな景色
コロプラを見ながら道沿いを走る。
全然場所更新しないな・・・そもそも、コロプラの地図、見難いな・・・。
どこかの行政境が境界になってるはずだが・・・ああ、この先の峠に行政境があるので、そこが境界なのかな?
しばらく走ると、温泉街に到着。
前後に走っていたタクシーや一般車はそこで止まった。
私は通過。
酸ヶ湯温泉というらしい。
旅館は3〜4軒(道から見える範囲だが)くらいで、ほとんどの駐車場がいっぱいになっていたように見えた。
さて、温泉を過ぎればあとは閑散とした道だ。
変わらない風景をひたすら走り続けると・・・やっと行政境の峠に到着。
←すごい雪だな。
行政境を過ぎてしばらくまっすぐ進んでから、コロプラを更新。
うむ、新しい地域GET。
だが・・・問題は、この先にUターンできるところがあるだろうか・・・。
今までこの道進んできたが、Uターンできる場所ほとんどなかったぞ。
しばらく進むと、他の温泉地に行くための分かれ道があったので、そこでUターンできた。
時刻は18:00・・・今から帰れば、晩御飯に丁度良いかな。
速く戻らないと、日が落ちて真っ暗になったら、この山道は危険だぞ。
今の現在地を地図で確認しつつ、来た道を戻る。
さっきの道をあと30分ほど進むと、十和田湖に行けれたのか・・・十和田湖というと、青森県と秋田県の県境だ。
そこまで行ったら、戻るの大変だ。
ちなみに、交差点を曲がって東に行けば、1時間ほどで八戸に行けるぞ。
明日の夕方立ち寄る予定なので、今は行かないけどな。
温泉街を過ぎて、さっきの交差点へ。
そういえば、後ひとつ青森の地域に行けば、青森の全スタンプをGETできるんだよな・・・。
あとひとつは黒石の地域だっけ・・・この交差点を曲がって20分ほど走ればGETできるのか・・・よし、行ったれ!
ということで、交差点を曲がり黒石市方面へ。
代わり映えしない道路を進むと、大きな橋に到着。
城ヶ倉大橋という橋で、アーチ支柱間255mというのは、国内最長らしい。
その橋を降りて、緩やかな下り坂を尚も進む。
同門のような場所を通過したので、コロプラで位置登録すると、黒石地方のスタンプGETできた!
後は八戸と陸奥だけ・・・明日訪れると、青森県のスタンプがそろうはずだ。
ってわけで、適当な場所でUターンして電光石火で帰るぜ。
●晩御飯食べた後もしばらく走ります
来た道を戻る途中、クロネコヤマトの宅配便に追いついてしまった。
こいつ・・・制限速度で走りやがる・・・いや、日が落ちて徐々に暗くなる峠道では、コレが正解なのか?
あまり急かすのも悪いので、ほどほどの車間距離をキープしつつ走行。
そうしていると、やっと青森市内の国道7号に戻ってきた。
さて、夜ご飯は何食べるかな・・・青森独特のものが希望だが、特に思いつく食べ物ないので、地元では見ないものが良いな・・・。
市街地を走っている間に決めないと、市街地を抜けると店がないぞ。
何か店ないかな・・・と思っていると・・・去年も秋田でお世話になった、レストラン「まるまつ」を発見。
ん・・・去年行ったが、他に店がないかも知れないので、ココで良いや。
時刻は19:00と込む時間だったが、すぐに座れた。
メニューを見ると、仙台牛タンフェアの最中だった。
昨日も牛タンだったのだが・・・だが、牛タンおいしそうだ。
ということで、牛タンの単品と冷やし花そばというぶっかけそばを注文。
←おいしそう〜〜
青森に来たのに、仙台の名物を食べるという・・・。
でも、牛タンが昨日食べたものよりも分厚くて、とってもおいしい〜〜。
牛タンって、焼肉で食べる牛タンと何が違うんだと思ってたけど、焼肉で食べるものと同じものだった(笑
ただ、分厚さが全然違うぜ。
噛めば噛むほどに口の中が肉汁であふれ、うめぇぇ。
そばは・・・・カニカマや卵・ノリがのっかったぶっかけそばでした。
こちらもおいしかったです。
でも、牛タンにはご飯だったな。
夕食が終われば次はお風呂。
国道4号を東へ移動すると、道の駅の横に浅虫温泉という温泉があるのでそこへ行ってみる。
浅虫ラーメンという怪しい食べ物もあるようだが、もういいや。
日が落ちて暗くなった国道を、前の車についていきながら移動。
20:00過ぎに目的の浅虫温泉に到着。
道の駅やら駅舎やらいろいろあって駐車場がいっぱいだったが、置ける場所見つけていざ温泉へ。
ビルに入り、エレベーターで5Fに移動。
すると・・・かなり人入っているね。
入浴権を購入し中へ。
入浴料安かった・・・青森県って、温泉の入浴料安いのかな?
お客さんは、全体的に学生が多いという印象を受けた。
もしかしたら、今日このあたりで何かのスポーツ大会があったのかも知れない。
貴重品を入れるロッカーがやや古めでセキュリティに面がやや不安・・・というところに、この温泉の利用者が、地元の人ばかりで観光客があまりいないんだと感じた。
中のお風呂は普通だ。
特別温泉という実感はなかったが、さっぱりホカホカになった。
←いろいろありがとね
ご飯、お風呂が終わると後は寝るだけ。
さて、この道の駅は近所にいろいろ施設があるせいか、車がかなりいっぱいである。
そもそも、明日、お昼に大間崎に行こうと思ったら、今のうちにある程度移動することも必要だ。
国道4号沿いにある次の道の駅は・・・横浜町にある道の駅よこはま・・・か。
今いる場所から言えば、1.5時間で着くかな?
今回の旅行、大間崎に行くことが大前提だが、その後の岩手の最東端の岬訪問も考えると、夜とはいえ移動距離を稼いでおかないと、来年の旅行がしんどいぞ。
(来年は2日休むと一週間の連休になるので、かまわないといえばかまわないのだが)
ということで、出発。
夜の国道を東へひたすら移動。
夜というだけあって、周囲の風景は見えないので、運転に集中できる。
が、昼間と違い、地図を見ながらの移動ができないので、道を間違えるのは致命的だ。
こういうときカーナビがあったら、夜でも現在地が分かって便利だったな・・・。
田舎道を抜けて、陸奥湾沿いの道路にでたら、道路の陸奥湾側は真っ暗だ。
あの暗闇の先に広大な海があると思うと、なんだが気味が悪いな・・・。
前の車を追跡するように国道4号を走ると、野辺地で下北半島への分かれ道。
こちらも、国道279号のバイパス道があるけど、全線開通していないバイパス道よりも、現道の279号へ。
前に一台だけ車がいたので、それを見失わないように走る。
外灯もほとんどなく、周りがどんな場所かも分からないくらい暗い場所なので、運転に集中しないとな。
地図を見る限りでは、左手が陸奥湾、右手が鉄道のはずだが、全然わからんな。
ダム湖の周回道路がひたすら直線になったような感じの道をひたすら走っていると、後ろからヘッドライトが徐々に近づいてきていた。
こっちは時速80km/hで走っているのに・・・後ろは何キロで走ってんだ?
後ろの車が我々に追いついて、ひとつの列になったころ、やっと横浜町に到着。
道の駅よこはまは・・・あった!大きな看板が出てる。
ってことで、やっと目的地に到着。
前後の車は先に行っちゃった。
この先にも道の駅あったっけ?
少し行ったところにパーキングエリアがあるけど、その先はむつ市の町だ。
あの人たちは、地元の車だったのだろうか・・・?
道の駅はそんなにいっぱいじゃなかったので、適当なところに車を止めて、シートをフラットにセットして就寝。
足伸ばして寝れるのはいいね。
明日は6:00に出発したとして、お昼に大間を出発したあと、夕方までに八戸にたどり着くだろうか・・・?