■5月4日(火曜日)

遅い時間に寝たはずだが、早い時間に目覚め。
ビジネスホテルのベットって、なかなか寝付けないんだよな。
昔1ヶ月ほど三重でホテル暮らししたときも、最初のうちはあんまり眠れなかったっけ。

●まずは出発

あらかじめ決めておいた時間に集合し、一緒に朝食。
朝食は食堂なんだけど、すごい人だかり。
小学生の野球チームが半分以上・・・あ、少年野球の予選があるって、会社の上司が言ってたっけ。
中四国地域の予選は確か愛媛県なんだよな。
九州地方は宮崎でするのかな?
朝食はバイキング方式なので、ご飯、味噌汁に、卵焼き、サラダ、ソーセージなどをあわせて無難に食事。
部屋に戻って準備を進めて、決めた時間通りにチェックアウト。
このホテルのチェックアウトは他所のホテルと少し違っていて(少なくとも私は見たことが無い)、部屋のカードキーを自動清算機に入れて、お金を払うと終わり・・・というもの。
後でわかったことだが、領収書もらってない・・・。

●まずは都庁へ

駐車場まで歩いて行き、車に乗り出発。
そのまま南へ・・・と思ったが、一応都庁行ってみよう。
私は昨日夜行ったけど、両親は行ってないもんな。

 ←そんなわけで、早朝から

車置くところ探したら、都庁の横の道に置いてもいいみたいなので、そこに車置いて歩いていってみた。
連休の朝7:30という時間だけあって、周囲には観光客がちらほら。
何組かは中に入っていった。
あれ?昼間なら一般人でも中に入れるだろうけど、今の時間帯でも大丈夫なのかな?
ちなみに、毎週平日の水曜日に、一般人向けに館内案内ツアーを1時間程度やっているらしい。
運がよかったら知事にも会えるんだとか。
平日にココに来るのは、地元の人でなければ無理だがな。
中に入ったが、入り口が閉まっていて警備員がいる。
入り口には、東国原知事の等身大看板があって、これで記念撮影ができるようだ。
ま、そんなもんだろう(笑
本当はダメなんだけど、特別に記念撮影させてもらった。

●南へ

都庁の横にあったマンゴーのお土産屋はやっぱり開いてないので、そのまま南下することにする。
今後利用するかも知れないので、宮崎カーフェリーが停泊する宮崎港のフェリーターミナルを下見するか?
だが、今回最南端に行ってしまうと、今後宮崎に来ることがあるかどうか・・・。
方向もちょっと遠いので、やめて南へ向かおう。
国道10号は昨日の宮崎駅前の交差点で西に曲がってしまっているので、ここは国道220号を南下。
昨日訪れたラウンドワンをさらに通過し、市街地から離れればヤシの木が植えられた南国漂う道路。
休みの日の朝というだけ合って、車も少なくスイスイ走れる。

 ←南国ムード満点です

そういえば、高知の足摺岬より南へ行くのは今回が始めてた。
南国ムード満点の国道220号をさらに進むと、左手に緑に囲まれた強大な公園が。
県総合運動公園・・・というのは、毎年読売巨人軍とかサッカーチームがキャンプを行なうところ。
パッと見はただの運動場だが・・・毎年2月になると、巨人ファンが殺到するんだろうな。
ウチの親父も行きたいって行ってたっけ。
ちゃんと来ましたよ、時期が違うけど(笑
2月に来ようと思ったら、連休はないから、それこそ宮崎カーフェリーだな。
宮崎カーフェリーなら、夕方大阪を出て、早朝宮崎に着くから、実質家から大阪までの移動力で済む。
帰りも夜出発して朝到着だから、昼から仕事に出れる(笑
県総合運動場を過ぎたら、道路は山岳地へ。
いよいよ日南フェニックスロードの始まりだ。
やっと観光旅行っぽくなってきたね(笑

●道の駅フェニックス

まずは今日一回目の道の駅。
この辺りでマンゴーの情報収集と行きますか。
車から降りて売店に行くと、さっそく沢山のマンゴーが売ってる。
どれも完熟マンゴーで、一房1000〜3000円するものばかりだ。
昨日インターネットで見た8000ほどもするブランド品は置いてない様子。
別の道の駅や直売所のようなところの方があるかな?
いや、待て、より良いものを求めて次へ進むばかりして、結局何も買えずじまい・・・ということもありえるぞ。
だが、串間の辺りに行けば、直売所もありそう。
う〜〜〜ん。
悩んだ末に、姉夫婦のお土産と家用に二房づつ購入。
日付指定で送ってもうラウことにした。
(後日届いたものを食べたが、甘くてやわらかくて、とっても美味しかった)

道の駅の向かいの展望台には、鬼の洗濯板と呼ばれている広大な千畳敷が広がる。
すごいね〜〜、釣り人があんなに小さく見える。
(上の写真では、小さすぎて見えませんね)
なんでこんな地形になるんだろう?
その土地の地層と、環境とがうまいこと融合して、長い時間をかけてあんな感じに岩が削られるのかな?

●サンメッセ日南

さて、買い物を済ませて、海の沿って走る国道220号を南へ。
左手に綺麗な海を眺めながら快適ドライブ。
海沿いだから小さい曲がりが沢山あるのかと思っていたけど、とっても走りやすい道路。
聞けば、この辺り、まだ海外旅行が珍しかった頃、新婚旅行でよく訪れた場所らしい。
確かに、この辺りの海は、年中サーフィンが出来るくらい、冬は暖かく良い波が押し寄せている。
南国ムード満点だ。
と、次なる目的地の看板が見えてきたので、早速向かう。

コレといった目的はないのだが、ここにモアイが展示されているとガイド本に書いてあったので、とりあえず来てみた。
駐車場入り口では、ボランティアの人たちが交通誘導をして、パンフレットを配っていた。
なんだか、物々しい感じだな・・・。
混雑した出入り口付近を避け、割とガラガラで停めやすい奥の方に車を停めて歩いて展望台へ。
レンタルカートがあったけど、どうせ上まで登らないので徒歩で。
上り坂をある程度上まで登って景色を堪能。

 ←今日は晴れててよかったね

なぜ、海は何度見ても見飽きないのだろう・・・?
不思議だな。

 ←道中にもモアイ

そして、モアイ。
よくよく見てみると、割と最近のモアイだな。

 ←あそこに広場が

あ、モアイが沢山並んでいる広場はアソコか。
なんだ、こんな坂、登らなくてよかったんじゃないか。
上の遺跡を模した展望台のさらに上に、別の遺跡を模したオブジェがあるらしい。
が、興味ないし、行くの面倒ので広場にあるもモアイのところへ。

 ←この時間帯だと、どこから撮っても逆光だ・・・OTL

 ←大人気ですな

モアイだ。
モアイだ。
イースター島ほどの古さや神秘的な印象は受けないが・・・・モアイだ。
そもそも、なぜこの場所にモアイ・・・??
シースター島に復興支援か何かやったのかな?
近くに解説板みたいなのがあったので読んだ。
・・・・・
単刀直入に言うと、単なる思い付きだ(笑
でも、ここにあるモアイは、専門家や考古学者の監修の元、イースター島のそれを完全復刻したものらしい。
キチンとイースター島長老会の承諾ももらっているんだとか。
日本にいてイースター島の気分を味わえるということか・・・それはそれで、面白いかもしれない。
うむ、もし機会があれば、イースター島にも行ってみたいね。
帰りは売店で買い物。
思っていた通り、モアイに関する商品ばかり・・・。
モアイがプリントされたTシャツ、帽子、かばん、リュックなど、アウトドア中心のものと、クッキーなどお菓子系。
置物や被り物など、お土産としては珍しいものも置いていた。
その中で、家族がご近所さんのお土産用にマンゴープリンを購入。
私も、少しばかりお土産を購入。
サービスポイントが5ポイント溜まったので、景品(モアイのクリアファイル)とソフトクリームを頂いた。
ソフトクリーム小さっ!買えってことか・・・(笑

帰り道、入り口では駐車場を待つ車の渋滞・・・。
ひぇぇぇ、ウチが渋滞せずに入れたぎりぎりだったのか。
早めに来ておいてよかったぜ。

●道の駅なんごう

さて、サンメッセ日南を出発して、海沿いの国道を南下。
足摺岬よりも南の位置に来たのは初めてだが・・・さすがに暑いな。
だが、まだエアコンは必要ない!!
窓全開で十分だ!
ということで、青い空、青い海、爽やかな風を感じつつ、道を進む。
途中日南市の市街地へ出てきたので、コンビニでドリンクを購入。
周囲のお客さんは、地元の人と観光客以外に、マリンスポーツの人もいるようだ。
ああ、どうやら、この辺りが年中サーフィンが楽しめるビーチがあるらしい。
コンビニを出て、しばらくは集落が続く道。
右手のビーチには海水浴場にサーファーの姿が見える。
さらに進み、再び山岳地となった場所に、道の駅なんごうを発見。
大して用はなかったけど、マンゴーを見るために止まる。
が、やはり相場は道の駅フェニックスと一緒だ。
この道の駅には、マンゴーカレーなる地元オリジナルのレトルトカレーがあったので、友人のお土産に購入。
道の駅を出て、山岳地の海沿い道を走る。
山から下りてきて谷間になっている集落で、マンゴー畑を発見!
直売所もあるよ!
でも、もうマンゴー買っちゃったし・・・。
それに、見た感じ地方発送には対応してなさそう。
たぶん売られているのは、商品価値のないB級品なんだろうけど・・・(味はそのままに、形が悪いとか、大きさの規格に合わない等で、市場に出せないものを安く売っている)店の人が素人っぽいのが不安。
農家の人って、こういう場合に損だよな。
店も、もうちょっと小奇麗に掃除すれば、買ってくれる人とかいそうなのに。
ということで、残念ながらスルー。
その後も何件かマンゴー畑と直売所あったけど、ことごとくスルー(笑

●都井岬灯台

幾つかマンゴー畑をスルーし海沿いの道を走ると、都井岬への分かれ道へ到着。
都井岬へは行き戻りの道となっているので、都井岬へ行くためには、ここを曲がることになる。
この辺境感のある場所までやってくると、さすがに周囲は旅行客ばかりだな。
国道を曲がった先に料金ゲート。
この道を通るためには、牛馬保護協力費として、400円(バイクは100円)が必要なのだ。
そういえば、この先は野生の馬とかがいるって、本に書いてあったっけ。

 ←ヤシの木が出迎え。

料金ゲートをくぐると、環境に配慮しながら進む。
山岳道をしばらく進むと、海沿いに立つ都井岬観光ホテルへ。
尚も進むと、道路の突き当たりに都井岬灯台だ。

 ←広い駐車場の先に見える灯台

広い駐車場の遠い側の空いている場所へ車を停めて、歩いて灯台へ。

入場料を払って、ゲート内へ。
折角ここまで来たんだから、灯台の中に入れないとね。
ん?九州の灯台で、中へ入れるタイプのものは、初めてなんじゃないか?
ってか、九州唯一の参観灯台らしい・・・(笑
横の鉄塔もレーマークビーコンのアンテナかと思いきや、ディファレンシャルGPSのアンテナだった。
灯台にはライブカメラも搭載され、宮崎海上保安部のホームページから見ることができるらしい。
ま、前置きはいいから、早速中へ。

 ←すぐ横から。

大きいね、昼間はこうやって見ることができる灯台も、夜はキチンと仕事してるんだろうな。
階段で灯台のすぐ横の踊場へ上がり、そこから入り口を入って階段で上の階へ。
出雲の灯台と違って短い灯台だから簡単で良い。

 ←灯台のなか、レンズのすぐ下

部屋の中央にレンズを開店されるための土台。
その土台の上には、巨大な光源とレンズ。
これが夜になると、まぶしい光を発してクルクル回るらしい。
よく考えたら、一定の周期でまわす動力って、何なのだろう?
電気・・・・だろうな。

 ←灯台から

灯台からの眺めもナイス!
車を停めた駐車場に、その向こうには先ほど通過した都井岬観光ホテルも見える。
海側は・・・海しか見えねぇ(笑

 ←海図

灯台内の壁には、他所の灯台や、灯台の歴史のほかに、海図も。
海図・・・というのは海を主とした地図で、干潮時の海底までの深さや、海上に設けられた構造物(電線や橋梁)から満潮時の海面までの高さ等、大型船の航海に必要な高さの情報が記入された地図。
大型船に乗っている人には、とっても大切なものだ。
どこで手に入るのかわからんが・・・たぶん海上保安部に行けば、売っているのではないかな??

灯台に併設されている資料館の入り口には、灯台のミニチュアも。
すぐ目の前に本物があるだけに、こちらのミニチュアは、だれも見向きしてませんでしたね。
ゲート横の受付では、記念品として灯台が掘られたクリスタルのストラップがあった。
うむ、証明書の類はなし・・・と。
ん?受付のおねぇさん、部屋の奥でシーフードヌードル食ってる。
連休は忙しくて、休む暇ないもんな。大変だ。
ってか、このおねぇさん、海上保安部の職員?それとも、地元の人??

●都井岬観光ホテル

シーフードヌードルで思い出したが、今ちょうどお昼。
ってことで、都井岬観光ホテルで昼食にする。
このホテルに、レストランや売店、屋台があったのを、来た時に見ておいたのだ。

さすが、昼の時間だけあって、車も多い。
2Fのレストランではすでに行列が出来始めていたので、すぐに並ぶ。
その後も行列は出来始め・・・あっと言う間にすごい行列。
土産とか見ずに一目散に来ておいて良かった。
しばらくすると、順番が来て中へ。
メニューはカレー、ラーメン、丼物を中心とした少な目のもの。
とてもホテルのレストランのメニューとは思えないが、辺境のホテルで採算と取ろうと思うと、こういうメニューになるのだろう。
私はマグロ丼をチョイス。
出てきたマグロ丼は・・・とっても美味しかった。
ついてに、メニューに載っていたパッションジュースなる謎なものを注文。
とっても、フルーティーでトロピカル(意味不明)な味だ。
ちなみに、明日わかるのだが、パッションジュースというのは、パッションフルーツのジュースだ。
食事が終わったら、屋台で宮崎牛の牛肉コロッケを購入。
車に乗ろうとすると、すぐ近くに馬がいたので記念撮影。

ウチの母親は、子供の頃牧場で馬に追いかけられたのがトラウマとなって、それ以来馬が怖いらしい。

●そして鹿児島

都井岬で昼食した後は来た道を戻る。
途中にある急斜面の牧場に、沢山野生の馬がいた。

馬って、あんな急斜面でも普通に歩いて草食べるんだ。
沢山馬がいるな・・・何人かは、中に入ってカメラで写真撮ってる。

ちなみに、ここ都井岬は、夕日が綺麗に見えるらしい。
今までほぼ西日本の海沿いを走ってきた中で、夕日の綺麗な場所なんていくらでもあったので、今更驚かないぜ。
・・・ん?宮崎県で夕日が見える場所って、そういや珍しいのでは・・・??

来た道を戻り、元の国道448号を鹿児島方向へ。
山岳道路を抜け、串間の市街地も通過し、海水浴場と隣接する海沿い道を走ると、いつものあれがやってきた。

 ←ついに来たぜ。

よっしゃ〜〜〜!鹿児島県に到着!!
これで、陸続きになっている西日本は、全部訪問だぜ〜〜。
よし、時刻は昼過ぎ・・・時間が不安なので、このまま一気に最南端へ行くぜ!
ご飯も食べて、他によるところも無いので、ここは一気に移動したいと思います。

●内之浦宇宙空間観測所

鹿児島県に入ってからは、国道228号線を休憩なしで疾走。
志布志の市街地を抜け、眺めの良い開放感ある柏原海岸の横を快適に通過。
途中見えた、巨大な工場のようなものは、志布志石油備蓄基地。
とっても大きな工場だ・・・鹿児島にもこういうの必要だよね。
志布志石油備蓄基地を過ぎたら、開放感ある道から、山岳道へ。
前後には特に車いないけど、スピード違反で捕まるわけには行かないので、ほどほどの速度で移動。
左手の崖下に海を見ながらひたすら進む。
この先に、ロケットの見える丘PAというのがあるらしいので、そこで一旦止まるか・・・。
でも、それらしいものもなく、内之浦湾の集落に到着。
あれ?ロケットの見える丘PAいつの間にか、通過してた・・・そういえば、小汚いロケットのオブジェが途中あったような・・・(笑
進行方向の山の頂上には、大きなアンテナが二つ、空を向いているのが見える。
あれって、何だろう?
アソコの横を通ったら、何かわかるかも知れないな。
さらに国道を進み、山岳地に入ると・・・結局その大きなアンテナまでやってきた(笑

 ←入り口は物々しい

内之浦宇宙空間観測所・・・である。
現在、ロケット発射といえば種子島だが、種子島の前はここでロケット発射を行なっていたらしい。
受付のおじさんに聞くと、センター内の見学は有料だが、ロケット発射場跡へ行くのはタダらしい。
時間もあやしいが、タダなら行っておくか。

脇道に入り、くだり坂を突き当たりまで走ると、大きな広場と設備に到着。
建物からは、人の気配をまったく感じない・・・確かにここはもう使われてないようだな。

 ←ロケット

駐車場の横には、実際に打ち上げられたロケットのダミー品が。
でかい・・・いや、思っていたより小さい・・・。
それに、ロケットというより、これはミサイル・・・(笑
ロケットというと、スペースシャトルを摘んだ巨大なもの・・・をイメージしていたのだが、最初にここで打ち上げられていたのは、ミサイルのような小型のものだったようだ。

奥へ行くと、芝生の気持ち良いい広場の横に、ロケット発射場が。
今はもう使われなくなったけど、歴史を語る良いオブジェだ。
・・・なんか、良い感じに公園となじんでいるよな。

で、その横に巨大なロケット。
ってか、やっぱミサイルに見える・・・(笑

ここにおいてあるのは、地上試験機・・・といって、打ち上げ前の訓練や試験に使われた実物台のものだ。
こいつで、2005年まで人工衛星や探索機(はやぶさも含む)を打ち上げていたそうだ。
当時は世界最大級だったらしい。
2006年から、よりコストの安いやつに世代交代したんだってさ。

他にも、ロケットを載せた台座を旋回させる旋回台車や、ロケットの火受けなども、当時の使われたものが展示されている。
ぶっちゃけ、掃除してないから、いろんなところが錆びてる。
これ、このまま放置したら、そのうち見るも無残な姿になるんじゃね?
ふぅ、元ロケット発射場、すごかったぜ。
こんなところまで来て、宇宙科学の勉強するとは思わなかったぜ。
こうなれば、現在のセンター内も気になるところだが・・・時間がないので、次の目的に向かう。

●そして最南端へ

この後向かう場所は、ひとつしかない。
日本本土最南端、佐多岬である。
そんなわけで、佐多岬を目指して、国道448号を南下。
肝付町に入ってからは、めだった集落もなく、他に車も見えない快走路を快適に飛ばす。
途中にある県道74号への分岐はスルー。
この道を通れば、本当に大隈半島を一周できるんだけども、地図を見る限りでは、細いし、クネクネしてるし、母親酔いそう。
それに、県道の方は、細くてクネクネしている分、距離も長く速度も出せそうに無く、がんばっても速く着きそうに無い。
一方、国道の方は、一度鹿児島湾に出てから南下する分、遠回りになるが、大きなカーブもなくほぼ直線道なので、がんばればがんばる分効果が出そう。
ってことで、国道を進む。
ちなみに、これからいく佐多岬だが、ただ行くだけとは違い、売店で到着証明書を購入しなければならない。
売店ともなると、営業時間はおそらく午後5:00まで。
となると、それまでに何とか現地に到着しなくてはならない。
残り2時間・・・行けるとは思うが、微妙だ。
警察なんていなさそうな田舎道だが、気をつけないとな・・・。
警察に捕まらない程度に急いで走ると、1時間経たないくらいで鹿児島湾に出た。
そこから、国道269を南下。
さすがに、児島湾沿いの主要道路だけあって、他にも何台か車が。
県外ナンバーの車は・・・我々と同じ、最南端を目指しているのだろうか??
国道269号を終点まで走り、そこから山岳道の県道へ。
県道と言っても、道の幅はあまり変わらないし、それほどクネクネもしていない。
シーズンには観光バスが通るらしいが・・・今日はまだ一回も見てないが(笑
イケイケの前走車に着いていきながら走ると、ガソリンスタンドと郵便局のある交差点を、看板に従い右折。
しばらく行くと、無人の料金所を通過。
道路が私有地っぽくなって、南国ムード満点だ。
時刻もまだ16:30・・・間に合いそうだ。

 ←かつては有料道路だったんだね

●日本本土最南端・佐多岬

前の車について、峠道のような私道を通る。
気のせいか、この道を通っているの、前の車と我々だけ・・・(笑

 ←北緯31度線

北緯31度線のモニュメントも通過。
カイロ、ニューデリー、シャンハイと同緯度なのかもしれないが、あまり実感わかない。
なお、北海道にあったのは、北緯45度のモニュメント。
その差14度。
地球の半径が6536kmと仮定すると、2×6536km×π×(14°÷360°)だから、え〜〜と、わからん(笑
(答え、1597Kmね。日本列島は、斜めくらいに傾いているので、45°傾いていると仮定すると、×1.41421356=2258km離れているということに)
そんな測量ごっこなことを考えていると、突き当りの駐車場に到着。
小汚い駐車場に車が数台。
さらに、トンネルの中に、小さな小屋・・・これが売店か。

 ←これ、入り口・・???

なんという辺境感。
いや、そんなことよりも、買い物。
っていうことで、佐多岬到着証明書、見事にGET〜〜!

←表側

 ←裏側

 ←こちら、ステッカーバージョン

証明書の裏に記念スタンプも押して、バッチリだぜ。
ステッカータイプのものは、消費予定だから、二つ買えばよかったと後悔・・・。
さて、買い物も済んだので、いよいよトンネルを抜けて奥へ行くぜ。
ああ、入場料、公園管理費300円ね(笑
ヒンヤリした長いトンネルを歩いて抜けると、そこは展望台・・・ではないな。あれ?

 ←あそこに、何か見えますが・・・(汗

まさか、アソコまで行けってか?
ざっと見るに、300mくらいありますが・・・。
ええぃ、迷っている場合ではない、行くぞ!
すぐ脇から延びる遊歩道を小走りに歩く。
すると、ある神社に出た。

ふむ、こういう岬の端に神社は良くあるもの。
買い物も終わっているので、ひと参りしておくか。
ってことで、旅の安全と景気回復を祈願し、心を落ち着かせてから展望台へ。
遊歩道は整備されて歩きやすくなっている。
幸い、階段等の段差も少なく、尾根に出てからはすぐに展望台までこれた。

 ←ついに・・・

よっしゃ〜〜佐多岬の展望台に到着だ〜〜!
写真が逆光になってしまったが、仕方ない。
さらに、展望台へ登る。
営業時間は17:00まで、今10分前。よっしゃ!大丈夫だ!
すでに汗だくだが、お金を払って螺旋階段を登り、展望台の頂上へ。

 

 

海は広くて、大きいぜ〜〜。
正面も、右も左も海だ。
展望台の網戸を通り抜ける風も、とっても気持ちいい〜。
島の上に見えるのは、佐多岬灯台。
ん、灯台へは行けれないのか・・・そりゃ残念。
遊歩道を歩いて、下の海岸まで行けるようだが、山道あるくのしんどいのでやめよう。

すぐ横には、大きな食堂があるけど、潰れて廃屋になってる。
そりゃ、こんなところまでご飯食べに来ないよな、普通。

うむ、宗谷岬や神崎ノ鼻みたいに、海のすぐ横まで行けるのかと思ったら、そうでもないんだな。
確かに、南の最北端は、切りだった崖が多いな。
波の影響とかもあるのかもしれない。

 ←方位版

こういうの、能登半島最北端や宗谷岬にもありましたね。
こっちの方向の南Km先に、どこの都市があるってやつ。
ちょうど間右に明日以降行く開聞岳、間左にはロケット打ち上げでお馴染みの種子島があるようだ。

これも長崎の神崎ノ鼻にあったね。
これで、日本本土四極制覇だぜ〜〜。
次は、本州の四極を制覇したいが・・・最西端の島と最南端の島にも行きたいな。

そんなわけで、帰り道はこちら。
ずいぶん、山道を歩いてきたもんだ(笑
ま、ここまで電柱と電線を運んできた電気工事屋もすげぇけどな。

●もうひと仕事

さて、一番のメインの目的だった最南端訪問も終了。
来た道を戻る・・・前に、最南端のホテル、ホテル佐多岬に寄る。
通ってきた道から、右に分かれてちょいちょいちょいと・・・あ、着いた。
白くて、4階建ての大きなホテル。
少し薄汚れているのが、残念なところ。
車も少ないし、人の活気もない・・・のは、このようなところでは仕方ないか。
事前調査では、ここにも証明書があるらしい。
人気を感じないホテルのロビーを通り、ホテルのフロントに確認。
どうやらあるらしい。
名前を書いて申請書を提出。
しばらく待つと・・・出てきた。

おお〜、日付と名前が入った証明書は初めてだな〜〜。
パソコンで印刷した感が、ガンガンに出ていますが、コレはコレでうれしい一品だ。
ホテルには空き部屋があったので宿泊もできたが、明日の移動時間も考えたら、より桜島に近い位置で宿泊したほうが良い。
ということで、ホテルの人には残念だが、ここは撤退。
ホテルに着いた道をさらに進むと・・・あれ?最初の料金所の近くに着いた。
・・・こっちのほうが曲がりくねってなくて、近いじゃん!
ま、いいか。
さらに戻ると、ガソリンスタンドと郵便局の交差点。

 ←じゃじゃ〜〜ん

本土最南端の郵便局!?
あれ、コレに似たものを、稚内でも見た覚えが・・・(笑
あれ、もしかして、東と西もあるのかな??
ってか、もしかして、訪問記念品もあったりするのかな?
気になるけど、休みの日では確認する手段がない。
平日にココへ来るわけにも行かないので、ここは断念だな。
ま、たぶん何もねーけど(笑
さらに戻ると、看板が。

あ、さっき計算してたアレか。
ここから宗谷岬まで2700kmだって。
去年あの宗谷岬まで行って来たんだよな・・・。
俺は、日本という国を、隅々まで旅しているぅ!
(まだ、東北には行ったことないけど)

●宿泊は鹿屋で

さて、来た道を戻り、県道から国道269へ。
さらに、大隈半島の鹿児島湾側を海に沿って北へ北上。
来たときには気づかなかったが、山の上には、沢山の風力発電用のプロペラが回っている。

 ←この写真じゃ、わかりにくいか。

この辺りの大陸の端には、ああいった風力発電が多いのかもしれないな・・・。
さらに進み、根占の小さな市街地も通過。
川の向こうにある緑色の建物、ネッピー館でも、天然温泉と宿泊ができるらしいが・・・明日の移動時間を考えると、もうちょっと桜島の手前まで行きたいところ。
ってか、一人旅なら、このまま桜島まで行くところだ。
いや、それを言うなら、一日目はもっと速く家を出ていたし、夜も移動するからもっと進んでいたはずだな。
根占からは、薩摩半島の指宿へ向かう定期船が出ている。
指宿といえば、ちょっと遠いが、開聞岳もあるはず。
ここから見えないのかな??
と、目を凝らしてみると・・・そらの向こうに、うっすらと富士山のような山が見える。
!?あれが開聞岳だ!
距離にしてもあまり遠くないので、もうちょっとはっきり見えると思っていたのだが・・・そんなものなのかな?
尚も半島を北上し、時刻が6時を過ぎたので、本格的に宿探し。
携帯のインターネットで探していたけど、面倒なので鹿屋の市街地に行ってみる。
なんとなく温泉宿見つけたので、そこで宿泊交渉。
空き部屋があったので、そこに宿泊することにした。

●明日に向かって

夕ご飯は近所のリンカーハット。
リンカーハットは馴染みのない店だが、店構えやメニューが長崎ちゃんめんと同じ。
ぶっちゃけ、同じ店なんじゃない?と思うが、なぜ同じ店を名乗らないのか・・・謎。
晩御飯が終わると、ホテルの裏にあるコインランドリーで洗濯。
また、隣の天然温泉の銭湯でお風呂。
ホテルの大浴場なのかと思ったら、近所の人も使える銭湯だった。
これには戸惑い、最初どうすればいいのかわからなかった(笑
ご飯、洗濯、お風呂が終われば、就寝。
相変わらず、母親が夜遅くまでテレビ見て、その灯りが眩しくて眠れない・・・腹立たしや、腹立たしや。


 

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