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情報一覧表 ハワイ 感動へのノウハウ編
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  ポリネシア文化センター(2)
ナンバーワンになったに日本人のおっちゃん  もうひとつのイベントが、太鼓のレッスン。
観客の中から選ばれた3人が、太鼓の叩き方を教わり競うものだ。

 太鼓の先生が観客席を回って人選し、孫を膝に抱いていた日本人の小柄なおっちゃんと、大柄な欧米人若者2人の計3人がステージに上げられた。
「ドンドコ、ドコドコドン」のお手本に、おっちゃんは自信なさそうに「トントコ、トコトコトン」。
「もっと強く!」と言われても弱くしか叩けず、「もういや!」とばかりに、太鼓をけるところまで先生のお手本通りで、観客の喝采を受ける。

 弱々しく下手だけれど、その素直さゆえに最後は、小柄な日本人が1等賞に選ばれた。
竹製の冠を被せて貰い、タケコプタの如き頂点の結び目を上まで引き上げながら
「You are No.1!」。
同じ日本人がナンバーワンといわれて喜ぶ日本人観光客。
竹製の冠に喜ぶ素直な道化役の日本人に喝采する他の国の人々。
どちらも喜ぶ、ハワイのお決まりパターンの元祖かもしれない。

 あまりの道化役のうまさに、マスタは、「サクラじゃろう」と信じて疑わない。
「でも、孫の女の子を膝に抱いてたけど・・・」
「いいや、孫と一緒に毎日来てるんよ、きっと。でないと素人はあそこまで、できん」
 後日、知り合いのご両親がここへ来た時、なんとお父さんが選ばれたそうだ。
事実はサクラではなかった。日本人の国民性を知り尽くし、役柄を素直に演じてくれそうな人を選び出す目と誘導の賜物だろう。