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情報一覧表 ハワイ エピソード編
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 普通の場合、飛行機はアプローチをゆっくり進み、計器の再点検のためか、離陸許可の最終確認を受けるためか、一度滑走路の端に止まり、エンジンを吹かしてからブレーキを解き、一目散に走り出す。
が、この飛行機は違っていた。アプローチは急ぎ足で進み、滑走路へ向き直ったとたんエンジンを吹かしてスピードを上げ、とっとと離陸してしまった。
着陸もすごい。ハワイ島からマウイ島の谷あいへ、くるりと回り込むと、そのままさっさと降りてしまった。進路の修正もくそもない。回り込んだらピタリと滑走路上の正確さ。
「このパイロットは、よっぽどイラチじゃなぁ。きっと彼女とのデートの約束があるんじゃろう」
とマスタの推測。
B−737は決して小さな飛行機ではない。それを軽四のようにすいすいと操るパイロット。F1でいえば、ピットインで構えて待ち受けるジャッキの位置へピタリと停車するような、このパイロットのすご腕に脱帽。

アロハ航空のサイトから


 途中のマウイ島では、我々以外の全員が降りてしまった。
キャビン・アテンダントに尋ねたら、そのまま乗っておけとのこと。
例のイラチのパイロットを含む乗務員がくつろいでいるファストクラスのシートは、カーテンで仕切られているだけ。
確かに前に行くほど騒音は小さい。我々はカーテンの後ろ4列目に座っていたのだが、マスタがトイレに立ったすきに、きんちゃんとグルになって、席をふたつ前へ移動した。
もちろんマスタの荷物も移動しておく。
何事もなかったようにふたつ前の席に座るマスタを見て、してやったりの2人。
別に影響は全くないのだが・・・。


「しゃれてるねぇ。分けてもらおうかな」
アロハ航空の制服である青地に白い花模様のアロハシャツが、マスタの目に留まった。
結局、分けてもらうのはやめて、アラモアナSCでマスタが贈り物用を、DFSでマスタ自身のアロハシャツを購入した。
しかしアロハシャツというものは、ハワイでこそ正装としてよく似合うし着こなせるが、日本では着れないねぇ。いくら地味な物を着ても、どっか〜んと浮いてしまう。