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情報一覧表 ハワイ エピソード編
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「ひとつ早い便へ乗れますか?」
ハワイ島ヒロ空港の係員はチケットと画面を確認して、
「OKだが、マウイ島経由となるが構わないか?」
ホノルルまでの帰り便、遠回りでも早く着くので、乗ることにした。

 セキュリティチェックの金属探知機ゲートで、マスタがまた「ピンポーン」を鳴らした。
「おう、折りたたみ傘じゃ」
キラウエアの火口でお世話になった傘を、X線の係りへ渡して、再度ゲートをくぐり直し。
「ピンポーン」
「まだだめぇ? なら、これも置こう」
マスタは手に持っていたレジ袋をX線へ回して無事通過したが、
レジ袋をX線で透かせて見た係員が、声をあげた。
「パ・パンケーキ!」
我々も声をあげた。
「そうか、アルミホイル!」
なんと持ち帰りのパンケーキの蓋にしたアルミホイルが、ピンポーンの原因。
空港係員は、ヒロ名物パンケーキのレギュラーの量をもちろん体験済みの様子。
我々も空港係員も一同大爆笑。
木の柱が暖かく、和やかでアットホームなヒロ空港ならではの笑顔である。

お湯沸きましたよ〜。じゃコーヒー入れて!  パンケーキの3つ目のおいしさは、あくる日のランチ。
ヘトヘトのペコペコで(フルマラソンは腹が減る)、エネルギーが完璧にエンプティになって帰ってきたランナー2人に、
「パンケーキを焼いたから、どうぞ!」
と、コンドミニアムのキッチンでレンジとフライパンで再加熱した逸品を出す。
バナナ入りと、マカダミアナッツ入りと、ココナッツ入りの本格派だ。
「うまい!」
と感心してくれたら、マスタがニコニコしながら、このパンケーキにまつわる2つのエピソードを早々に暴露してしまった。

以上、パンケーキ顛末記はおいしく完結。
(余談「ナイスフライト」へ続く)