休暇の使い方の変りようについて、まとめてみる。
人の生き方に関わるもので、たぶんに哲学的になってしまうが、興味を持たれたらお付き合いいただきたい。
生産 |
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+充電− | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放電 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004/5 by Maytalk |
この図で言いたい事は、発散させる「放電の休暇」と、自分の体力・知力・感性を磨く「充電の休暇」に加えて、何かを生み出し残していく「生産の休暇」が存在すること。(縦軸)
さらに「自分自身が対象の休暇」「家族が対象の休暇」「社会が対象の休暇」等、成果の対象範囲(横軸)が、区分できる点である。
左下の遊園地での散財は自己を対象とした放電であり、右上のボランティア活動は社会へ対象を広げた生産活動として対極にある。
別に放電がどうの、社会貢献がどうのというつもりはない。ベストはこれらのより良い組み合わせであろう。
充電は放電をしてからでないとできないし、しっかり充電できてないと生産の領域へはたどり着けない。対象範囲も自己や家族あっての社会貢献といえよう。さてあなたの、休暇の使い方や如何に?
欧州の人は、古くルネッサンスや産業革命を経験し、高度社会への反省を経て、我々の次の休暇段階へ到達しているようだ。
事例1.ディズニーランド・パリの誤算
パリの南にある「ディズニーランド・パリ」は、来場者数が伸びない。彼らは作り物の世界で放電する必要がないのかもしれないし、サッカーやF1での熱狂のように本物の世界で放電し、豊かな芸術の世界や、田舎で充電するすべを知っているのであろう。
街に住む人達は田舎で、のんびりと週末を過ごす。週末は郊外へ向かう車で混雑する。
事例2.休暇で河川工事
ドイツでは、20世紀後半に整備した真っ直ぐなコンクリートの河川護岸を、曲がりくねって淀みがあり、石と土と草の護岸に変えつつある。小動物が住みやすい空間こそが、人間も住みやすいという考え方である。その工事を休暇の人達がボランティアでやっているというのだ。
なんともはや、「進んでる〜」としかいえない。