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レンタカー初日

〜左ハンドル・右側通行初体験ならカナダがお勧め〜

 カルガリー空港に着いて、早速予約していたレンタカー会社を探す。
うろうろして、ポーターのおじさんに尋ねて、立体駐車場の一角に小さな事務所を発見。
我々の車はポンティアック。金メタのサンファイアーである。小型だが、かっこいい車だ。
さっそくトランクにリュックを積み、家族3人が車に乗り込んだ。


オープンスポーツカーに見えるだろう?「イグニッション・スイッチ・オン。よし、エンジンはかかった」
「左がウインカーで、右がワイパーのスイッチ。まるっきり左右対象か」
「ヘッドライトのスイッチは?」
「おっ、つきっぱなしだ。そうか、何かに書いてあったな」
「ハイビームは、こうかぁ」
「ん?このスイッチは?」
運転暦25年で、オートマも使い慣れているが、左にハンドルがあるだけで、うろたえた。
これから右側通行の道路に、大切な妻と娘の命を乗せて出るというプレッシャーが、それを助長させている。
「よし、何とか分かったぞ」
エンジンは、ずっとかかったままである。
「ちょっと待て、ガソリン入れるときの給油孔は右か、左か?」
ハニーが、降りて確認してくれた。


「ここから、どういきゃあいいのかなぁ。地図を貸して!」
「2号線を北に向かって走って、しばらく行ってから72号線を右へ入るのだけど・・・」
「右手が空港だから・・・・、滑走路の左手に道路があって・・・」
地図をひっくり返しながら、出て右へ行くべきか、左へ行くべきかを確かめる。
「う〜ん、思っていたのと逆か」

 かれこれ乗りこんでから10分以上たつ。業を煮やしたハニーが、
「とりあえず、出てみたら?」
その一言で、ふんぎりがついた。案ずるより産むが易し。薄暗い駐車場から、「EXIT」の看板を頼りに、スルスルと広い高速道路のアプローチに到着。
分岐点では、「2号線北行き」「72号線東行き」の看板が、我々を目的地のドラムヘラーに連れて行ってくれた。
これなら地名がわからなくても、大丈夫。
この分かりやすい標識と、広い道路に、車が少ないカナダでのドライブは、右側通行初心者に超お勧め。

「あれ何?」と問い掛ける娘に、
「お父さんもお母さんも、今忙しいので後にして!」
運転の私とナビ役の妻は、肩がこりこりで、ぐったりの初日だった。

<余談>Bachi

 「バチッ」音を立てて火花が飛ぶ。
指の先に針を刺されたような痛みが走る。
レンタカーから降りて、ドアを閉めようとする度に繰り返される試練。
ドア閉めは、ついハニーやチサに頼みたくなる程。
日本でも冬場に起きる現象だが、カナダでは、真夏でも容赦はない。
チサは「もうイヤ!」と喚いているが、それだけカラリと乾いた清々しい気候を楽しもう。
カナダだから音も「Bachi!」
服とシートを擦りながら降りると、より激しくなる。お試しあれ!