ステップ5-3 持ち物準備(その3) 服装 「旅行バック」へ

 普段着というより、そのまま山歩きができそうな格好が、旅には最適である。
「そんな格好じゃ、高級レストランへ入れないじゃない?」
そう言うあなたは、本当にそんな格式ばった超高級レストランへ、行くつもりなのか?
それが目的なら、その準備もすればよいが、高級ホテルのレストランであっても普段着でOK。
心配ならタイやソフトジャケットでも持っていけばぁ〜。
(ごめん。ちょっと意地悪だったかな)

 たとえ現地が夏でも、寒さ対策は日本の11月〜12月初旬を想定して準備しよう。
決して厚地でなく、薄手のものを重ね着することで調節する。
長袖の綿シャツ、薄手のセーターと風除けのポケットヤッケ(雨具にもなる)は必需品。
カナディアンロッキーやスイスは、真夏でも雪は降るし、氷河や氷のトンネルの観光のため、フリースのジャケットが欲しいところ。(現地で買ったらフリース王国日本の5倍以上の値段)
 インターネットの「世界の窓」のライブカメラで、現地の人の今の服装をチェックするのも1つの方法。

<靴>
 靴は歩きやすさと通気性がポイント!通気性の良い生地のトレッキングシューズやスニーカーがベスト。
合成皮革や、くるぶしまであるものは通気性に欠け蒸れて辛い。なにせ、ずっと履いてるから・・・。

[経験談]
 ・学生時代の1ヶ月の旅では、「汚い格好で」との旅行記記述に従い、Tシャツに、自分でジーパンを切ったパミューダ、ソックスの洗濯をなくすため素足につっかけサンダル。この格好で国際線のジャンボのタラップを登った。
  登る途中で引っかかり、脱げた汚いつっかけサンダルを、後ろの紳士が渡してくれた。(あの時はごめんなさい)
 ・結果、この半袖Tシャツとパミューダでは、真夏でも寒すぎた。まず機内が気圧の関係からか寒すぎる。これはケットで凌いだが、ロスのウォルマートで、ジュニア用の長スボンを購入。カナダ国境近くのグレイシャー国立公園でトレーナーを購入。
  その折、ヒッチハイクでお世話になったダネリィーさんが、初対面の私に「暖かい土地へ行ったら送ってくれればいい」と、厚地の防寒着を貸してくれた。ありがたかった。

「百聞は一見に如かず」いつ何処でどんなとき、どんな服装をしていたかを参考に見て貰いましょう!
カナダ編
7月末バンクーバー 晴れ
サイクリング
7月末ビクトリア 晴れ
ブッチャート・ガーデン
7月末ドラムヘラー
曇り ティレル博物館
7月末センティネル峠
へのハイキング 晴れ
8月初コロンビア
大氷河上 曇り

 見ての通り、夏〜冬が一緒に来る。場所と気候とアクティビティで、体感温度が大きく違うのだ。
衣替えで一斉に服を替える習慣は、日本近辺のものであり、欧米では自分が感じるままの服装をしている。
自分が寒いと思うなら夏でも毛皮。暑いと感じれば冬でも半袖Tシャツ。街中を平気で歩いており、それを見て誰もおかしいなんて思わない。湿度が低いせいもあるが、それよりも個人主義。人それぞれの考えを尊重する。
 日本人は農耕民族。田植えは縦横真っ直ぐに並べて植え、そこからはみ出したものは草として抜くことで、管理してきた。それを数千年もやってれば、出る釘は打たれる社会意識が染み付くのはしかたがない。
 せめて旅行では、暑ければ脱げ!寒ければ着ろ!それができる重ね着用の服装を準備のこと!

ヨーロッパ編
   
7月末デファンス
(移動日)
7月末パリ
(観光)
8月初スイス(ハイキング)
ゴルナーグラート/マッターホルン
8月初スイス(ハイキング)
メンリッヒェン〜Kシャイデック

 パリは湿度が低く朝晩は涼しく感じる。スイスは天候激変。8/1に雪に降られた。寒いが歩くと暖かくなる。

ハワイ編
12月初 関空出発時 12月初 ハワイ島カモアモア道路上の溶岩 12月初 ポリネシア文化センタ

 出発の冬服は関空内のクリーニング店へ出すこともできるが、機内で脱ぎハワイでは宿へ置いておけば、じゃまではなかった。スバルのあるマウナケア山はスキーもできる場所だが、観光地であるキラウエア火山は、標高は低く、たとえ雨の日でもトレーナーで充分な場所。ワイキキはビーチサンダルに短パンTシャツで