東の端からヌイイの中州に公園を眺め、セーヌを行き交うはしけを眺めた後、西向きに歩き始めた。
2階部分のだだっ広い公園歩道を、遠くに見える新凱旋門を目指した。
幅50mもある歩道で、なぜか釣り人のいる大きな池さえある。
60リッターのリュックを乗せた快走キャリアを牽く私はトレッキングシューズにジーンズ、頭にチロルハット。
中型のリュックを背負うハニーは、トレッキングシューズにジーンズ、頭に大型の麦藁帽子。
パリも一つの「山」にすぎない。というより、私達は「街」を探検する旅行者なのである。
ワイキキの浜辺をストッキングをはいて闊歩する若い日本女性はアホである。世界から笑われている。
リゾート地は短パンの素足にビーチサンダル。
町角にたいまつの燃える夜は、アメリカ本土からの旅行者のように、白いスラックスとアロハシャツで盛装せよ!
白い無機質な新凱旋門が間近になると、歩道の幅はさらに広がり100m程もあろうか、
スロープを越えながら丘へと登っていった。
この空間のぜいたくな使い方。すごいよね、フランス人は。
カメラを用意していると「撮りましょうか」と寄ってきてくれた紳士風ムッシュ。
「ルージュ・ブトン、シルブプレ」(赤いボタンをお願いします)で頼んだ建設ラッシュ・デファンスの労務者風ムッシュ。
2人並んだ2枚の写真の撮影者である。
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