〜目的を決めたら場所は決まる。物や手段にこだわれば楽しくなる〜

ステップ1 目的を決める 例えば「大自然(山)を満喫する充電の休暇」

 ともすると、先に行き先を決めてしまおうとするが、目的を決めれば、場所は後から付いて来る。
悪いことは言わない。私の30年間の経験での結論から、まず目的を決めよう!
ただし目的は絞ること。
決して欲張るな!

ジャンル 目的の例
観光(何を中心に見たいのか?) 街/建造物/人/海/山/川/高原/木/花/秘境
スポーツ ハイキング/トレッキング/登山/キャンプ/スキー/ダイビング/ラフティング/釣り/水遊び/乗馬/サイクリング/ジョギング/マラソン出場/気球/スカイダイビング/ハンティング/ドライブ
テーマパーク メルヘン/エキサイティング/映画村/歴史村
ショッピング ブランド品/名産品
グルメ 地酒/田舎料理/一流レストランのサービスと雰囲気/名産・農産品/名物
芸術 演奏会・オペラ鑑賞/絵画鑑賞/スケッチ/写真撮影
研修・調査 語学/文学/歴史/地理/地学/生物/天文/気象/古代文明
旅先での生活 その土地で暮らす/土地の人との交流
何もしない休暇 旅先で移動せず、読書したり、散歩したり、昼寝したり、ときどき観光をする程度の避暑/避寒(一番贅沢な旅かも)

☆私のお奨めは「See」ではなく能動的な「Do」の旅。鮮明な思い出と満足感が得られる。
特に自然公園は観光をしちゃあダメ。ハイキングやサイクリング、体を使って感じ取れ!体力に自信がなければ、せめてドライブで、自分で景色を動かそう!

[参考情報]
<旅行客の変遷>〜次に来る旅の形は?
モレインレイクから2時間のトレッキングの末 カナディアン・ロッキーに来ている今一番の団体観光客は、「台湾」と「韓国」と「"語学研修"に名を借りた日本の高校生」だった。
23年前は、どこもかしこも日本語集団が聞こえていたが、今やどこもかしこも中国語と漢字名の台湾資本の観光バス。国の勢いを見るようで、日本人はすっかり影を潜めたかの印象である。
23年の日本の後を追って台湾や韓国が来たのなら、日本人はどこへ行ったのだろうか?


 モレイン湖からラーチバレー〜センティネル峠への片道2時間のハイキングで、4〜5組の日本人グループに出会った。このときは、ガイドを伴った70近い老夫婦も下りてきた。「あと50分程度ですよ。頑張って!」とのうれしい日本語をかけてくださった。
上のラーチバレーのクリークでランチを広げていると、欧米人が登山装備の真っ黒に焼けた日本人男性の2人組を捕まえて「どのコースを来たのか?」「出発はレイクルイーズ」「オー!グレイト!長いコースを元気だな」とのやり取り。



カンデイアン・ロッキーを走るキャンピングカー 今の日本人の旅は、レンタカーに乗ったグループ旅行であり、家族旅行である。そして観光バスの入らないポイントへ散って本当の旅を楽しんでいるのである。日本人は健在である。

 そして次にくる日本人の旅の形は、「キャンピングカーやキチネット付のログキャビンを使った滞在型バケーション」であろう。
これはもう旅行ではなくなる。滞在する中でのアウトドアスポーツ(=放電)を楽しんだり、川の音を聞き入り本を読んで、スケッチをして、さらには本当に何もしない(=充電)休暇。そんな滞在型の本来の休暇ができるように、頑張れ日本人!