明後日の夜行寝台の切符を買う。
例によって、駅の中をうろうろ。日本のみどりの窓口に似たカウンターを見つけた。
フランス国内のパスとスイス国内のパスを２人分出して、
「クシェット(寝台)の予約をお願いします。
明後日、７月３０日の急行で、スイスのブリークまで２人」
実はしゃべったのではなく、地球の歩き方シリーズ旅の６カ国語会話集を開いて、
フランス人の女性係員にむかって朱記訂正の例文を示したのだ。
「どこまで？」
「ブリーク」
これは、小生のフランス語で。
「ええ？」
聞き返してきた。
「ブリーク、イン、スイス」と英語も混ぜて。
「どこ？」
ええい、くそ。ぜんぜん通じんぞ！壁ぎわに戻り、リュックの中から時刻表をひっぱり出してきた。
関係するページを広げて指で示す。
「おお、ブリーク」
「そう、ブリーク」
同じじゃがな、どこが違うんじゃい！
金額も聞き取れず、紙に書いてもらう。
夜行寝台が二人で１５４フラン(3,300円くらい)。この安さ、日本の１／４以下である。
トラベラーズ・チェックで支払う。
とにもかくにも、寝台の予約はとれた。次は今日の宿さがしだ。
写真はリヨン駅