明けて７月２８日。カラカラの喉で目を覚ました。朝７時だから１０時間以上寝ていたようだ。外は快晴。疲れと眠けによるナーバスさも快晴。
荷造りしたリュックは部屋に置いて、朝食を探しに出かけた。
ホテルの裏はビジネス街なのか、横手のビルから両脇に店のある通路を追ってみる。
まだ開いてない店が多い中、細長い小さなカフェに朝食をとるビジネスマンを見つけ、気合いと共に踏入った。
「テーブルの方が高いらしいよ」とのことばに、カウンターで立ち食いをしゃれこむ。胸まであるカウンターに劣等感を感じながらも、３０cmもあるフランスパンのサンドイッチとオレンジジュースをほうばる。乾燥した気候のせいでパンの表面はパリパリ。
からからの喉にオレンジジュースがたまらなく旨い。コーヒーを飲んでいた妻にも薦めて、２杯をおかわりした。
チップも含めてしめて６０フラン、一人当たり６５０円の心リッチな朝食だった。