■ 9月19日(土曜日)

深夜から朝に向けて船の揺れが大きくなったため、早朝6:00ごろに目覚めてそこから眠れなくなった。
うむ・・・前の時は安定してたのだが、今回は揺れるな・・・。
天気予報では小雨みたいだったので揺れるかな・・・と思ったが、やはりか。
今私が居る寝台Aは、船の船頭部分に近い。
船の揺れというのは、船事態が海面に沿って上下することで生まれるものと、船の中心部分を支点にその前後の船頭と船尾部分が天秤のように上下運動することによって生まれるものの2種類ある。
船の中心部分であるロビーは、船頭部分の上下運動がない分揺れが少し小さい。
さすがにちょっと気持ち悪くなって眠れなくなったので、比較的揺れの小さいと思われるロビーに行くか。

●ロビーで休憩

早朝なので、廊下やロビーには明かりがついていた。
歩いてみると、時より体を持っていかれるくらい揺れが大きい。
1mは上下しているんじゃないか?
ロビーにはすでに起きた人が、長いすに座り新聞を読んでいた。
こんなに揺れているのに新聞読んでいるのか・・・他の人はへっちゃらなのか・・・。
その横には水と思われるペットボトル。
朝から水・・・?
他にロビーには人はいないので、長いすに座り静かに時を過ごす。
しばらくすると、新聞読んでたおじさんはどこかに行ってしまった。
さらに過ごすと、ジャージ姿の綺麗なおねーさんがやってくる。
同じようにしばらく椅子に腰掛け、目を閉じ眠る。
この人も船酔いか・・・。
1時間が過ぎても、調子が戻る様子なし。
小樽に着くまで、こんな調子が続くのか・・・最悪だ・・・。
ロビーのカウンターには、女性スタッフが常駐して乗客の対応をする。
オールバックの髪型に、少し釣り目風のメイクが、ちょっと冷たい印象を受ける。
もうちょっと優しそうなメイクにすればいいのに・・・と思っていると、「酔い止め薬ありますか」「ございます」の声が聞こえた。
何っ?酔い止め薬がある?
隣の綺麗な女性はそれを聞くなりどこか行った・・・と思ったら、財布片手に戻ってきて酔い止め薬買って、自販機で水を買って飲みだした。
ペットボトルの水!?
そうか!ペットボトルの水ってのは、酔い止め薬を飲んだものだったんだ!
そういえば、朝起きるとき、隣の寝台の乗客の荷物にペットボトルの水があったよ!
新聞読んでたおっさんもペットボトルの水持ってたよ!
なんだ、みんな酔い止め薬飲んでんだ。
とはいえ、存在がわかってすぐに飛びつくのも、見栄っ張りな俺には無理。
ということで、人気が居なくなったのを見計らって、ロビーのカウンターで酔い止め薬GET。
フロントの「お大事に」の一言が、見た目に反して暖かい。
自販機でペットボトルの水を購入し摂取。
効果がでるまでは約30分・・・今の時刻は8:00前。
朝食が8:00から始まるわけだが、すぐには食べれないな・・・。

●フェリーでの生活

酔い止め薬の効果が出てきたのか、少しずつ気持ち悪いのが収まってきたので、8:30ごろ朝食。
前回フェリーに乗ったとき同様、○○食堂形式だ。
この形式はついつい食べすぎでしまう傾向にあるので、ちゃんと自重しないとな。
ってことで、ご飯に味噌汁、スクランブルエッグにソーセージ、サラダ山盛りです。
写真とるの忘れたけどな(笑
ご飯食べた後もロビーでくつろぐ。
ふむ、朝食過ぎたら、出歩く人増えたな。

 ←フロントの辺

 ←ロビー中央の階段

 ←ロビーのエレベータ

前回来たときは、やることなくて寝たりドラクエ9やったりしてたけど、今回の船旅は、10:00頃から11:00頃までクイズラリーのイベントがあるようだ。
船のあちこちに展示された5問のクイズに答えると、記念品をもらえるらしい。
暇なので参加するか。
午後は午後で15:00からビンゴゲームがあるらしい。
もちろん、景品がある。
これは人が沢山集まりそう・・・面倒だな。
食べた後なので、寝るとまた気持ち悪くなるかも知れないのでロビーで座ってくつろぐ。
ある程度回復に近づくと、歯磨きもしとく。
相変わらず波高いな。
10:00を過ぎると、アナウンスでクイズラリーの事を放送したので、乗っていた乗客がフロントで解答用紙と鉛筆をもらって船の中をウロウロ歩き始める。
しばらく様子を見ていたが、参加者は小さな子供連れの家族や女性が多いようだ。
・・・体調も戻ってきたので俺もやろうかな。
ってことで、解答用紙と鉛筆もらって挑戦。
最所の問題はフロントのすぐ横にあるので、それを見る。
この船が作られた造船所・・・?そんなのどこかにヒントあるのか?
あ、隣に船の構造図と諸元表がある・・・富士重工の長崎乗船所なのか(笑
他にも自販機の後ろ、大浴場の入り口横、カフェテラス、5Fエレベータの横の問題を次々に回答して応募箱へ投函。
うむ・・・この船の名前、はまなすが、何の名前の由来なのかがわからなかった・・・。
しばらく船の中をうろつくも、ヒントなし。
オープンしていた売店でお土産を物色していると、はまなすが花の名前だと気づいたので、あわてて正解の解答用紙を作り直して投函した。
記念品の当選者発表は11:30頃からだ。
30分で集計できてしまうのか・・・。
ま、10人しか当たらないんだから、最短で10回引けば良いもんな(笑
昼食が始まるまでの間は暇なので、自室もどってゴロゴロしよう。

 ←寝台室はシーン

自室に戻ると、シーンとしている。
みんな寝てるのかな。
寝台には電灯の横にコンセントも付いているので、携帯や3DSが充電できる。
どうせゲームやらないけどな。
根っ転がってボーとしてたら、昼食のアナウンスが流れたので、並びにいく。
昼食も朝食と同じように、○○食堂のシステム。
食べ過ぎてしまう心配があるが、料理は大まかに前菜、メイン、ご飯、デザートの順に並んでいるので、メイン二つ・・・とか恐ろしいことにはなりにくい。

 ←カレーとサラダです。

って言うわけで、昼食は新日本海フェリー名物(らしい)ビーフカレーとサラダだ。
ま、業務用レトルトっぽい普通のカレーだったけどな。
昼食を食べ終えると暇だ。
気づかなかったが体調も良い。
ゲームコーナーにも大したゲームないし・・・ちょっと眠たくなったので、寝ようかな。

●準備

夕食のアナウンスを聞いて、目が覚めた。
む、ずいぶん寝てたな・・・15:00頃からビンゴゲームあったはずだが、気づかなかった。
よし、起きたばっかりだけどご飯食べよう。
夕食もシステムは同じ。
メインのおかずのメニューが若干違うくらいか。

 ←野菜ねーがな

花畑牧場のホエー豚のジンギスカンと、麻婆豆腐である。
メインを2種もいってしまった・・・。
花畑牧場って、田中義剛がやっている牧場だよね・・・今じゃすっかり名前を聞かなくなったけど、牧場経営がんばっているんだな。
ジンギスカンって、だいたいラム肉を使うと思うけど、豚もいいの?
ジンギスカンと焼肉を同語として使っているような勢いだな。
料理は、豚の油が程よく落ちておいしかったよ。
さて、夕食が終われば下船準備。
少しベットでくつろいでからロビーを覗くと、すでに準備して待っているおじさん連中がいた。
私も荷物をまとめで準備。
乗船券片手に列に並ぶ。
乗るときはドライバーと同乗者は別々に、同乗者は歩いて乗船だったが、降りるときは同じ車に同乗して降りられるのは前回と一緒。
なので、車両甲板に下りる乗客は多い。
列の後ろのほうになったら適わんので早めに並んで早めに車に乗車だ。
係員の合図で、乗船券を確認して車両甲板に下りる。
私の乗船券もバーコードでチェックすると下船手続き完了。
あとは車に戻るだけ。
エレベータで待っててくれる人が居たので、エレベーターで2Fへ。
みんな3Fで降りるんだ・・・。
2Fまで来ると、乗った時と同様、狭いトラックの間を歩いて自分の車の場所へ。

 ←トラックギュウギュウ詰め

200mほど歩くと船尾に到着。
自分の車は・・・無事だ。

 ←こんな状態

車に荷物を居れ、充電器や地図を所定の場所へセット。
他の車にも人がやってきて乗り入れ準備。
トラックドライバーさんも同じようにトラックに乗り込む。
しばらく待っていると・・・ハッチが開いた!

 ←キターーー!北海道だ!

前回と同じように、北海道のヒンヤリとした空気を感じた。
えーーーと、ここを出たらどうするんだっけ?
とりあえず、フェリーターミナル行って、お風呂入るか。
他の車が次々に降り始めたときに、ふと、自分は一番奥だから一番最後だと気づく。
ま、別にいいけど。
自分の番になり船から下船。
当然だが、外は真っ暗・・・どんな場所に居るのか見当付かない状態。
フェリーに何度も乗って慣れた人は、直進して道路に出て市街地へ。
今回初めて乗ったという人は、とりあえず前の車についていきながらも、道路の手前で左折して、とりあえず停車して自分の位置を確認。
私の場合は、道路の手前で左折してフェリーターミナルへ。
うむ?ターミナルの最上階、明かりがついてない・・・嫌な予感。
フェリーターミナルの駐車場に入ると、乗船の車かどうか聞かれたので、違う旨を言って一般駐車場へ。
ターミナルに入りお風呂を確認すると・・・すでに営業していない。
エレベーターで行くことすらできんのか・・・。
お風呂は断念して出発。

●余市へ

お風呂なら別の場所にもあったけど、どうせフェリーの中でゴロゴロしていて大したことしてないので、今日は入らなくても良いや。
まずは国道に合流して余市を目指す。
今回、北海道を右回りするのか、左周りするのか、ずっと悩んでいた。
右回りする場合、最所に1時間ほど走って札幌へ向かうことになるが、そうなると札幌を過ぎて2時間ほど走らないと最所の道の駅がない。
一方左回りの場合だと、小樽から1時間ほど走った余市町に道の駅がある。
前回の旅行ではこっち側は走ってないので、今回は是非行っておきたい場所だ。
ちなみに、余市というのは、例のウイスキー工場とりんごジュース工場がある場所だ。
フェリー降りる直前まで悩んでいたが、左周りして最所に余市に向かうことにする。
後半の予定がどうずれ込んでくるか予想付かないが、最悪宗谷岬を諦めたら何とかなるよ。
まずは道路に出て信号を左折。
あ、直進すると国道に出れてたかも。
道成に進むと、左手に石原裕次郎記念館、右手にはマンション並みに大きいウィングベイ小樽が懐かしい。
前回同様、分けわからん場所を入って、小樽築港駅の裏側で行き止まってしまった(笑
引き返してウロウロすると国道5号に合流。
あとは国道5号の看板にしたがって余市まで移動だ。
前回来たときは小樽の市街地をウロウロ走っただけで、小樽から西側には行っていない。
懐かしさを感じる間もなく、いきなりお初の道になるってことだな。
国道5号を進み、市街地を抜けると、徐々に道が寂しくなってきた。
途中、コンビニに止まってお茶購入。
コンビニの入り口にある道路と歩道との段差が少し大きく、入り方しだいてフロントの下部分が摺ってしまうのも懐かしい。
買い物後も、他に通る車のいない国道5号をひたすら西へ。
山間道を抜けて海沿いに出て、人気のない小さな集落を走り抜けると、余市へ到着。
目的の道の駅は・・・あった!なぜかスペースシャトルが目印。
車も何台か止まっているようだ。

●そして就寝

道の駅の場所はわかった。
地図で見ると、この近くに日帰り湯が一軒だけあるみたいなので、一応そこも行っておこう。
車で国道を引き返すと、信号交差点の左側に発見。
車置くところわからんので、道路に路駐して確認。
ガラス戸の向こうには木造の下駄箱とかが見える。
日帰り湯・・・というより、ただの銭湯だな。
営業時間は・・・9:30まで。
今の時間・・・9:30・・・OUT!
がっかりしたので寝よう。
ってわけで、元の道の駅に戻り、シートをセッティングして寝ました。

 


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