■5月6日(木曜日)

夜中にトイレに行く音とか、早朝のテレビの音で目覚め。
って、これじゃ、昨日と一緒だ(笑
明らかに寝不足なのに眠くないのは・・・今が知らない土地を旅行中からだからかな?
・・・今の調子も、もってあと2〜3日だな。
そんな旅行も今日は平日。
主だった鹿児島も通過してしまったので・・・あとは海沿いを通りながら帰るだけだ。

●まずは開聞岳

今日一日はほぼ移動するだけの日になるので、ちょい早めの朝6:00に民宿のご主人に出発の意志を伝えて出発。
昨日いきなり来て、一晩停めてもらって早朝出発・・・ずいぶん慌しい人だと思われたろうな。
それでも、笑顔で答えてくれた。
朝早いので、そっと車を運転。
まず行くところは・・・昨日も立ち寄った開聞岳。
開聞岳の外周を一周するぜ。
昨日曲がった信号交差点はとりあえずまっすぐ進み、反対側の東シナ海に出る手前で左折。
あとは、狭い道路を右手に海を、左手に開聞岳を見ながらドライブ。
早朝でどんより曇っているので、景色はあまりよくはないが・・・道路と海の間に見える樹木の柱と花畑が綺麗だ。
所々あるトンネルが、狭くて暗くて気持ち悪い。
何か証明くらい付けてくださいよ・・・。
さらに左へ左へ曲がりながら進むと、大きな建物の横に出た。
これは・・・自然公園の管理棟?
入り口ゲートがあるってことは・・・ここがスタート地点だったか(笑
さらに進むと、一般道に出て、元の国道へ到着。
登ったら大変なんだろうけど、車で一周ともなるとあっという間ですな。

●しばらくはドライブが続きます。

早朝の開聞岳一周が完了したあとは、次は枕崎まで移動です。
枕崎には、日本最南端の終着駅があるので、そこへ寄ることにします。
ん?最端の終着駅・・・というのもあるのか。
北は稚内駅が最北にして終着駅。
西は佐世保が最西にして終着駅。
東は、東根室が最東で、根室が終着駅。
あ、最端と終着駅が違う駅って、東にしかないや。
しかも、そのどっちにも行ってるし(笑
枕崎までの道のりはざっと1時間・・・その間、寄るところもないし、見るところもない。
今日は平日で会社に通勤する一般車の数も多く・・・家族と世間話でもしながらのんびり行きますか。
近所付き合いの話とか、不動産の話してたら、いつの間にか目的の交差点過ぎてた!
しまった!戻ろう・・・(笑
それにしても、ココまでの道のり、見事に印象に残らなかったな(笑

●枕崎駅

日本最南端の終着駅である。

早朝に到着してしまったので、観光案内所がまだ開いてない。
これじゃ、訪問証明書が買えない!
受付が開くのが8:00だとすると・・・あと20分程度、それまでその辺りを散歩して時間潰すか。
駅から西へ・・・何にもねぇ、ただの商店街だ。
駅から東へ・・・あ、枕崎駅だ。
ああ、鉄道駅なんだから、鉄道が通っているところが駅構内だよな(笑
人しかと通れない狭い路地の奥に、駅があった。
無人の駅で、電車の来ない時間は人の気配がまったくない。
土木作業員が入り口の花壇を直している・・・ああ、今日は平日ですね。

無人駅なので、駅の構内にもホームにも線路敷にも入れる。
手書きの「JR最南端終着駅」の張り紙が印象的。
記念撮影できるように、駅の裏から線路敷にアプローチできるようになっている。
駅なのに、レールの上を歩いていいのか・・・。
駅の構内もあんまり大きくないので、ここに止まる電車は精々2〜3両編成か。
駅の隣には、黒い建物の雑貨屋さん。
ここでも、枕崎駅にまつわる手作りの絵葉書を購入することができた。
作っているのはここのご主人なので・・・価値としてはどうかと思うが、旅の記念に。

綺麗に書かれた墨絵だ。
もうひとつの記念スタンプも綺麗に作られている。
これはこれで拾い物だな。

観光案内所の戻ってしばらく時間を潰すと、8:00になった。
って見たら・・・開いている!
近所のおば・・・おねえさんにしか見えない普段着の店員から証明書をGET!

折りたたむと名刺くらいの大きさになってしまう証明書。
でも、キチンと枕崎市観光協会の名前をハンコの印刷があるぜ。
ここのは、証明書のほかに枕崎を歌ったアルバムCDや、枕崎出身の演歌歌手のCDが売られていた。
これも地域性のあるレアモノだが・・・やっぱいらね。
さて、目的のものをGETしたので、30分ほどロスしましたが・・・出発です。

●野間岬

枕崎駅を出発後、国道226を西へ。
このまま国道270を北へ進んだほうが時間的に1時間ほど早いんだろうけど、それだと九州一周の定義から外れることになるのでやめ。
ここは、海沿いに近い国道を走って野間岬へ向かう。
地図で見たところ、何にもなさそうなんだけどね(笑
枕崎駅の近くに枕崎の特産品がそろうおさかなセンターや焼酎の製造工程が見学できる酒造もあったけど、それらは無視して複雑な山道へ。
地図で見ると、かなりグネグネな道だったので、また母親が酔うかな・・・と思っていたが、走ってみるとクネクネはしているが道幅が広かったので母親は大丈夫だったようだ。
海から少し離れた、特に見所の無い山道を永遠進むと・・・やっと終端のウィンドパーク展示館に到着。
このウィンドパーク展示館には、風力発電の設備の名前やどれくらい発電しているかというのが展示されている。
建物は新しいが人気もないし、そもそも興味もないので行かない。
ここから国道を外れて細い山の尾根道を進む。
所々にある巨大な風車が大迫力だ。

←遠くからみると大したことないけど、近くから見るとでかいんです。

今日は風が強いので、風車のプロペラがグルングルン回っている。
当たったら痛そうなぐらい、下手したらそのままプロペラが外れて飛んでいくくらいの勢いで回るプロペラが、とっても大迫力だ。
尾根道の終点は野間岬。
どんなところかと思っていたが・・・小さな駐車場と展望台があるだけだ。

一応、薩摩半島の一番西になるのだが・・・今日は、風が強く時折小雨がぱらつくあいにくの天気で人もまったくいないが、晴れは日はきっといい眺めなのだろうな・・・。
(そもそも今日は平日だしね)
それにしても、九州の西側って、来る度に天気悪いのだが(笑

●そして北上

野間岬を出発し、国道226を今度は西へ。
来たときと違い、野間岬から南さつま市へ向かう道は、小さなカーブはほとんどない快適道だ。
こっちの方が断然走りやすい。
その思いとおりに、適当に世間話していたら、あっというまに南さつま市街地に到着。
枕崎から延びている国道270号に合流後は、進路を北へ。
さらに家族と隣近所の話や不動産、土地についての世間話をしていたら、時刻は昼。
いつのまにかいつき串木野市まで来て、鹿児島で終点だった国道3号線へ合流。
ちょうど一桁国道の市街地だったので、ここでお昼にしますか。
地図で見ると、この辺りはさつま揚げの本場であると同時にまぐろラーメンなるものがあるようだ。
というわけで・・・昼ごはんはまぐろラーメンだな(笑

←国道沿いに発見

国道沿いの小奇麗なラーメン屋があったので入店。
地元では見れない変わったラーメンがいくつかあったけど、わたしは幟にあるまぐろラーメンを。
いっしょに、マグロの入った餃子も注文。

←これがまぐろラーメン

運ばれてきたまぐろラーメンは・・・・
塩ラーメンに、チャーシューの変わりにマグロの刺身が入っている。
刺身ってことは・・・時間が経つと、火が通って白くなっていくワケで・・・
これ、どのタイミングでマグロ食べれば良いんだろう(笑
味は・・・塩スープに細めの麺が美味しい。
マグロは、マグロでした。
マグロ肉の入ったギョーザも、ツナみたいで美味しかったです。
・・・ってか、ツナの原料ってマグロだったような?

昼食が終われば、再び出発。
ここから国道3号は内陸を通って薩摩川内市街地へ向かっているが、私は海沿いを進みたいので、ここからほんの少しの間だけ、海に面した県道を進む。
海に面した県道・・・といっても、特に見所もなく・・・しばらくダラダラを道を進んでいくと、途中に川内発電所、川内川を渡ったあとに川内火力発電所があった。
わたしも中国電力の発電所に行ったことあるけど、そこより大きかった。
最初に見た川内発電所は原発か。
こんな生活圏から離れたところにあるんだ。
川内火力発電所を過ぎれば、もとの国道3号へ合流。
その後も国道3号をダラダラと北上し・・・気づけば、阿久根市街地を過ぎ、長島へと分岐する交差点だ。

●長島を一周

長島へと向かう多田の交差点を曲がり、国道389号へ。
少し進むと、九州と長島を繋ぐ黒之瀬戸大橋へ到着。
同じ瀬戸大橋でも、こっちの黒之瀬戸大橋は・・・たいしたことない。

橋のすぐ横にあるドライブインで橋を眺めていたら、雨が降ってきた。
むぅ、九州の西海岸って、いっつも雨だな・・・(笑
さて、見所の期待は一切せず、長島を一周。
眺めの良い喉かな国道を走ると・・・道の駅、温泉と通り過ぎ、終点のフェリー乗り場へ到着。
ここは?
ああ、すぐ北に位置する天草のほぼ最南に位置する街へ移動するためのフェリー乗り場か。
(天草は明日一周する予定)
今は船もなくて、人がいる感じもなし。
でも、ここから車で反対側の天草まで行こうと思ったら、一日くらいかかるよな。
これは、重要な交通機関だ。

国道を少しもどり、今度は県道を曲がり、島のさらに北へ。
何にもない山道を入り、別の県道に合流してから、北へ。
小さな端を渡り、県道を進んでいくと・・・こちらも終点の港に到着。
この港も、隣接する島と、天草市へと続いている。

こちらも、船は来ていないので、人がいる感じがしない。
でも、ここから車で反対側へ行こうと思ったら・・・(以下略
ここも重要な交通機関ですな。

帰りは通ってきた県道を道成に進むと、もとの黒之瀬戸大橋に到着。
橋の横のドライブインでトイレ休憩とお土産探し。
特に記念品のようなものはないので、このままノンストップで熊本を目指すぜ。

●さよなら鹿児島、そして熊本

長島から黒之瀬戸大橋を渡り、再び国道3号へ。
雨はやむ様子なし。
ま、あとは進むだけ進むだけなので、カンケーないけどな。
田園風景の広がる国道3号を、福岡へ向かって進む。
一旦海沿いに出ると、大きな高架の鉄道もお目見え。
ん?これは・・・九州新幹線か!?
おお!九州に新幹線があったのか〜〜。
じゃあ、車でわざわざ鹿児島行かなくっても、新幹線で一発じゃん。
(実は飛行機で一発です)
とか何とか考えていたら、出水市から水俣市へ。
当然、例のアレがあります。

 ←しゃあ〜〜

よっしゃ〜〜、熊本県だ!
あいにくの雨でシャッターのタイミングずれて、「熊」の字がボケてしまったが・・・これも思い出だ(笑
水俣市というと水俣病がすぐに頭に浮かぶが、その病気を聞いていたのも、小学校の社会の授業だけ。
水俣病自体すっかり聞かなくなってしまったが、もう忘れ去れてた過去の出来事ということなのかな?
国道3号を、海沿いを走ったり、町の中を走ったり、山岳地とトンネルを抜け、南九州自動車道を平行に走り、平地に落ち着いたころで八代市に到着。
時刻もそろそ夕方なので、ホテルの段取りをしないとな。
走りながら携帯のインターネットでビジネスホテル探し。
宇土市にいくつかビジネスホテルがあったので、今日はそこまで行くことにした。
なので、今日指宿からここまで通って来た中ではダントツの都会である八代市も直進。
都会というだけあって、国道3号の車線も増えて、より快適に走れるぜ。
宇土市まで行くと、国道3号と国道57号への分かれ道。
ビジネスホテルへ向かうために、ここは国道を下りて、宇土市の市街地へと向かう。

●明日に向かって

狙っていたビジネスホテルもすぐに見つかり、宿泊交渉もすぐに完了。
部屋は、オレンジッぽい照明がお馴染みのビジネスホテルとは違い、白色蛍光に作業机、クローゼットがついた、少し生活感のある部屋。
ん?これは、ウィークリーマンションか何かだったのかな?
まぁ、こっちの方が普段の生活に近い部屋で少し落ち着くけど・・・。
夕食は近くの中華料理店で、熊本の名物、大平燕(タイピーエン)を頂く。
大平燕とは、トンコツ系スープに沢山の五目野菜と、麺の変わりに春雨を使った熊本県(独自?)のラーメンの事。
麺の変わりに春雨を使っているので、とってもヘルシーだ。
ただ、ちょっと量が多いかな?
夕食が終われば、部屋で寝るだけ。
テレビ見て、明日の予定考えて寝ました。
今日は家族と別部屋だから、ゆっくり寝れるぜ・・・。

 

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