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情報一覧表 オーストラリア キャンピングカーでのホリデー
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午前3:40の森に鳴り響くクラクション^^;

 アサートン高原の南端、ユンガブーラのロッジでの小鳥や小動物ファンには堪らない日々の合間に、熱気球乗りを計画した。
初日、ケアンズでの予約で、「気球が上がるマリーバで、早朝4:45にピックアップ!」の指示。
指定されたHeritageミュージアムの駐車場位置と、宿から1時間かかることは、その日に確認した。
何しろ知らない道を真夜中に走行する。食料買い出しの折り、それぞれの曲がる場所を何度もシミュレーションした。

 午前3:15に目覚ましをかけ、急いで身支度を整える。
幹線道路から3km、さらに車1台がやっとの獣道を数百m入った鬱蒼とした森の中。
4軒続きのロッジとオーナーハウス以外、辺りに人家はない。
午前3:40、ドライバーの私は、カメラと寒さ除けの上着を抱えて、一足先に車へ向かう。
見上げれば、木立の間からプラネタニュームのような満天の星空。
霧が流れる真っ暗闇の中、虫の鳴き声が聞こえる。
寝静まった森の中、ロッジ前の広場の端に並んだ左から2台目のパルサーが、我が家の車である。
荷物を左手に持ち替えて、暗闇の中、リモコンのドアロック解除ボタンを押す。

 カシャという音でドアロックが外れると思いきや、突然に警笛が、けたたましく鳴り出した。
「プァー、プァー、プァー、プァー、プァー、プァー」鳴り止まない。
寝静まっていたロッジと深い森じゅうに鳴り響く大音量の警笛に、どうしたものかとおろおろする。
レンタカーに取り付けられている、盗難防止の赤いLEDの点滅を思い出した。真夜中にドアを開けようとしたためだろうか。お隣の若いご家族や、オーナーの目を覚まさせてしまう。どうしよう。あたふたとして、止まってくれと願う。止まらない警笛がやっと止んだ。10回程の警笛が、すご〜く長く感じた。
ハニーとチサが、ロッジから急いで出てきた。
「どうしたの?」
少し冷静になって答えられた。
「ドアロック解除と間違って、リモコンの赤い"パニック"ボタンを押してしまった。ごめん」
ごめんと謝る相手は違うけど・・・。
きっと目を覚ましてしまったと思うが、近隣のロッジやオーナーハウスの灯りは付いていない。
荷物を積んで、霧の立ち込める暗闇の森を出発した。帰ってから謝ろう。

キーレスエントリーに付いているPANICボタンとは:
車上荒らしを遠隔操作で威嚇させる機能で、警笛、ハザート、ライトが点滅する。
一定時間で止まるタイプと、ロックやアンロックボタンを押したら止まるタイプがある。
パニックに陥らないよう解除方法は、ぜひ知っておくこと。
 
   
鬱蒼とした森にあるロッジからの山道(未舗装)

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