２か月前にツアー予約したおかげで、和食レストランでのディナーとオアフ島一周とシーライフパークの入場券が付いてきた。このオアフ島一周を２日目に設定した。

　２３年前、貧乏学生北米一人旅の帰路立ち寄った２泊３日のハワイ滞在で、
「路線バスを使えば２５セントでオアフ島一周が可能」
とのガイドブックの情報を鵜呑みにしてチャレンジしたが、あえなく失敗。
"２５セントで回れる島"だからとオアフ島を小さく考えてしまい、時間の見積もりが超甘かった。
昼過ぎにアラモアナを出発し、日が暮れて「このバスはここまで」で、小さなバス停で降ろされた。
乗り継ぎのバスを待つ乗客に「Where are we now?」と尋ねたら、「Where we are now・・・」と、
オアフ島の地図中央を示された。
孫悟空が釈迦の手のひらを大移動していたように、愕然としてオアフの大きさを知った私は、道路を渡り、黄昏の中で反対方向のバスを待った。
　翌日、日本への飛行機の時間までに右回りの路線バスに乗る。
南東突端からカイオナビーチ近くまで行って、とんぼ帰り。ともかく東北側の荒海は拝めた。
効率悪い往復で、のべ２日で１／３は回れただろうか。

　その大きなオアフ島一周の正式ツアーは早朝の出発。
「♪この木何の木♪」のモンキーポットの大木、見たくもないパールハーバー、ドールパイナップル園へ寄ってノースショアへ抜けた。
途中のドールで早くも両手に一杯のみやげ物を買い込むきんちゃん。
マスタはこくりこくりの居眠り三昧で、ドールでもマイクロバスの中で待つ。
観光ポイント毎に運転手兼ガイドのくり出すクイズへ、ガイドブックを見ながら即答していたら、
「あなたは答えなくていい」
と、日本語の達者な韓国系の若いガイドに、すご〜く嫌がられた。

　中央部は丘陵地帯。山陰は山が海まで迫り、南国の樹木がのしかかる田舎道。その中から、急に現れたのはポリネシアン文化センタの入り口。２３年前に目指した場所でもある。
林の中に、ぽっかりと広いアプローチが一瞬見えて、・・・通り過ぎた。３日後に訪れる予定。
カイルアビーチを車窓から左に見て、ハロナの潮吹穴で写真を撮り、高台からハナウマ・ベイを眺めて、ワイキキへ戻って来た。

　１周した(実際は左半分は回らない)オアフ島は思ったとおり大きい。
しかし、ツアーのマイクロバスで回っただけの、いわゆる観光って超つまらない。
それよりは「レンタカーで自分たちが運転しての島一周」や「前述の路線バスを乗り継いでの島一周」の方が、目的が鮮明になり達成感が残るはず。