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カナディアンロッキーに消えたグラシーズ

 これも失敗談のひとつだが、旅の教訓にはならない話題。ただ、観光地で落し物をした場合の処置など、参考にしていただければいいだろう。

 今回の旅の感動巨編は、モレインレイクからラーチバレーへのハイキング。残雪の残るラーチバレーへの登山道は高山植物のメッカである。このために日本から持参した重い一眼レフと、接写レンズを首にかけて登りだした。
対岸のテンピークスと背比べするように高度をあげ、
ホワイト・マウンテン・ヘザー、フォールス・ハックルベリー、イエロー・ヘザー、ウエスタン・アネモネ、初めての花たちに次々に出会う。まわりの景色も、感動の度合いをずんずん上げてくる。
必然的に、景色は旅行用の28mm〜200mmズーム(ちょっと安直)で、花は50mmの本格接写レンズでと、せっせとレンズを交換しながらの撮影となる。
こんなときに運転専用の眼鏡は邪魔だ。ちょっと気取って、トレーナーの首に片ツルを引っ掛けて(ケースもないし、ポケットのないトレーナーではこれしかできない:言い訳^^; )、撮影を楽しんだ。

チサがクリークの冷たいせせらぎへ手を浸けている姿を水しぶきと共に撮影。(ズーム望遠)
ラーチバレー手前のクリークにて(ズーム望遠)
イエロー・ヘザーの花をアップで撮影。(50mm接写) イエロー・ヘザー(接写レンズにて)
センティネル峠の雪渓〜テンプル山〜テンピークスのパノラマを、ばしばし撮影。(ズーム広角) ラーチバレー(ズーム広角にて)
ウエスタンアネモネの花束を地面にへばりついて撮影。(50mm接写) ウエスタン・アネモネ(接写レンズにて)

 そして、2.5hで登った道を1.5hで下って、駐車場へ戻って、車に乗って、襟首にさしておいた眼鏡のないのに気がついた。
(*_*;青くなってトレイルを登山道入り口付近まで探しに行ったが、"クローズ"の標識。手前の売店に「落し物は届いてないか」尋ねたが「No」。インフォメーションへ電話で問い合わせてくれたが「No」。

 そのレイクルイーズJCのインフォメーションへ、落し物届けを出しに出かけた。
「サングラス付きの眼鏡です。」
長い髪の細面で眼鏡をかけた女性は、"ヤンキー"の言葉とは程遠い、日本人で言えば事務員風の女性の印象。
「サンシェイド付きですか?」
と、彼女は目の上で手を返すジェスチャーをして、眼鏡に取り付けるタイプのサングラスであることを確認してくれた。
「ジャスパーへ行って、5日後に再度このインフォメーションへ立ち寄るので、届いたら保管しておいて欲しい」
というと、
「その旨を備考欄へ書いてください」
いわれた小生、おもむろに書きかけたが、思い直して彼女に書いてくれと頼んだ。
(日本へ来た欧米人でも、多分そうするだろう:言い訳^^; )


 ここからは、助手席と後部座席の目を合わせて、6つの目でドライブを続行した。
えっ危ないって、いえいえ元々無くても運転は大丈夫な視力だから・・・。(:言い訳^^; )
そして私の"グラシーズWithサンシェイド"は、結局出てこなかった。
やつは大好きなカナディアンロッキーに、勝手に居残ったのだった。