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欧州編 行程マップ  パリへの道のり
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 23:46パリリヨン駅発の夜行列車までの時間つぶしに、初日に泊まったデファンスにあるジャズクラブへ向かう。
メトロのカルネ(回数券)もまだ残っているし、ジャックルーシェのようなフランスのジャズに興味がある。
オペラ座前のうまい味噌ラーメン屋を出てデファンスへ向かった。

広告塔。けどモデルは♂だった 電車がデファンスのホームへ着くやいなや、20人程の駅員が降り立った乗客の検札を始めた。
我々の所にも女性の駅員が駆け寄り「切符を見せろ」と言う。持っていたメトロのカルネ(回数券)を差し出した。
すると意外にも「この切符はパリ市内だけしか使えない」とのことばが返ってきた。
「え〜ディファンスはパリ市内じゃないの?」
急いで路線図を引っ張り出して確認すると、パリ市内の色分けは二つ前の駅まで。ヌイイ橋駅から西は別の色に塗り分けられていた。
「ごめんなさい。知りませんでした。追加料金を払います」
すると「60フラン!」ときた。60フランといえば日本円で1,500円にもなる。
「え〜」驚きの連続である。どうやら「罰金」を要求しているらしい。赤い斜線の入ったクーポンを用意し始めた。
「くそ高い」と言いながら「現金がないので、トラベラーズ・チェックでいいか?」と問うと、なんと「だめ」との答え。
「今夜スイスへ立つので、現金は小銭しかない。トラベラーズ・チェックでいいか?」
「NON」
「トラベラーズ・チェックしかない」財布の中味を見せてやった。
「トラベラーズ・チェックでいいか?」
警官のような紺の制服で、キャンディス・バーゲンに似た女性駅員は「NON」と首を横に振る。
「では現金に替えたいが、どこで替えられるか?」
「エトワール駅にあるが、もう閉まっているだろう」
「じゃあ、どうせえゆんじゃあ!」腰に両手を当てて、岡山弁で怒鳴ってしまった。
「トラベラーズ・チェックで払う!」我々は払わないとは言ってないのだ。相手の女性駅員も困っている。
「パスポートを見せてくれ」
我々が3〜4日前に日本を離れた出国印を見てから、
「OK」
しかたないかとの表情で、情状酌量・無罪放免とあいなった。

[教訓]
 ・メトロのカルネで乗れる範囲は、パリ市内だけ!
 ・デファンスは、パリ市内じゃないぞ!
 ・トラベラーズ・チェック様々。


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