田舎修理工場都会へ・・・筑波参戦!






定年退職後、お孫さんと所有車両に埋もれて生活中!
のお客さんが久々に救援依頼。

「カチカチ山になるところだったヨ!」と笑って?いる。
FIAT500 nuova と カチカチ山


15年ほど前に大幅な板金塗装エンジン、足回りの改装を実施。
その後色々ありましたが、久々のご対面です。

どうもガソリン漏れの様です。


よく診ると、キャブレターのホース口金が・・・・

キャブボデーから、「圧入タイプの口金」・・・が抜けています。ガバガバ?ですので耐ガソリン液体パッキンでは状況が許しません(汗)
そこで市販の真鍮口金で、取付!と思いましたが、7mmφ程度で、キャブ側穴の肉厚が無い為、
管用ネジ1/8 PT28はおろか8/1,25mmピッチでも厳しい状態です。 滅多にに使わない、8/1mmピッチで加工。勝負!・・・?

「困ったときのシールテープ」で締付ました。

(ガソリン、水、不凍液、オイル、にも強い頼もしい味方です。)


「旧車の怖さを知ってる!お客さん」だから大きなトラブルを未然に回避。 9回裏、満塁での 押さえ投手? の気分!



ドッグクラッチのミッションをガチン!とシフトして、さあ試運転!です。

久々の感想。この程度のスイッチや、メーターで、十分なんだ!・・車って・・。すっきりしてて、かえって?スマート!


お気に入りのラジオ(旧いマツダポーターの物!)とエンジンルームの具がぎっしり?の図



試運転中(=職務中!)ではありますが、 ルパン・Vのテーマ ♪♪ ・・・が聞こえてきます!(不謹慎?)

フジ子ちゃ〜ん!(もっと不謹慎?)・・・・五右衛門〜?



ちなみに、この FIAT・500 について 田舎整備工場 ならでは?のエピソードをひとつ・・。

大掛かりな内容のエンジンO/H後、数ヶ月で、エンジンの異音発生!再度O/H後の結論は、カムシャフト軸受の磨耗による油圧低下。



下映像のチェーンが元々装着されていたチェーン。 はね掛け給油と、遠心力を利用して、チェーンを張る構造?テンショナーは・・・なし。
すごい発想ですが、補給部品(社外品?)は、普通のタイプのチェーン。スプロケットとセット交換すると、ピンピンに張り、明らかにカム軸受にやさしく?ない!

・・・とは思っていたが、「新品だから・・」の理由で、 何の思慮も無く組み付けてしまった! (懺悔&後悔)

思いつきそうで・・・・・思いつかない構造。


この後、在庫品の1968年物の中古エンジンをO/H。再々度(涙)組付。チェーンの伸びが不均一な為、再度新品組付。でも「このままでは、再発必死!」



新品チェーン、スプロケット、旧いカム、クランクを組付、旋盤にクランクシャフトを噛まして、シリンダーを固定。

何?・・・チェーンの慣らし運転! 600rpm、10時間ほど給油しながら連続慣らし?後、チェーンの伸びの均一性と、遊びを確認。
新規のエンジンセットへ、再組付。  イクゼ!試運転!

以前の極端な油圧低下はナシ。でも停滞走行後、激しい異音が・・・!油圧計、油温計を装着して確認。停滞時・約30分で、120℃を超!0、3kg/cm以下に低下↓

オイルランプが !点滅。 (こりゃやっぱりおかしい!)

巨匠の造った物はそう安易に友達になれない?様です。  田舎の修理工場には、やっぱ?無理なのか?



お決まりの?数日間の思考停止を経て(涙)再度O/Hすると、どうもオイルの中に大きい錆の塊?が混入している!
原因は、・・・下記の1枚の映像から理解できた貴方は、生粋の 

クランクシャフトが

オイルギャラリーを兼用!

オイルフィルターは、

遠心力で異物を分離するタイプ!


そうです!1968年物の中古エンジンのクランクシャフト内部から、低回転のアイドリング時に、遠心分離されず、大きい錆の塊が噴出!
当然ですが前回も、洗い油で洗浄してエアーで吹かして組付しましたが、
内部の錆による腐食は思ったより更に深刻な様です。硬い工具ゴツゴツ。すると、ウロコを剥ぐように錆が・・

「何十年も止まっていたもんなぁ〜」(のん気に納得・・・できるはずがありません!)


さすがに、今回は、すぐは立ち直れません!・・更生不能か!(病気になりたい!仮病が使える!・・・とさえ思いました・・。)




定例の物?より、かなり長期でハードな?数週間の思考停止を経て更生?・・ 作業再開!
とりあえず、クランクとクランクケースがもう手元にありません。

当時、部品でお世話になっていた埼玉のオンタリオの社長にお願いして、クランクシャフトとクランクケースーのセットを購入。
(田舎整備工とは言え、3個のクランクケースをダメにすると寝込んでしまいそうです。)

物事に追い詰められると、異常な?集中力で、冷静になる!・・と言う歪んだ性格。(我が家の奥さんの弁では、単なる開き直り!歪んだ・・は当たっている↓)

・・・で、とにかく?以下の問題点を克服する事で対応!・・・と決心?

油圧対策
どうも他の車両でも停滞走行では、かなりの油圧低下は不可避な?様です。
送量アップのポンプを組み付けましたが、油圧の立ち上がりは早い!
・・が、ヒート時のアイドリングの油圧に変化ナシ↓
油温対策
基本的に油圧対策さえクリアすれば、同じ内容です。
停滞時の
パーコレーション
油温がヒート気味の時に必ず、アイドル不調が起こる。
異音
油温が上がると、
ピストンスラップ(カタカタ)、バルブ打音(カンカン)、コンロッドの打音(ゴトゴト)
その他、機械的クリアランス過大の為の音・・・なんでもアリ!

粘度の硬いオイルなんて、単なる時間稼ぎ!


ポルシェやワーゲンの例にならって、アイドリングを上げると、かなり改善します。
(油圧は上がるし、強制空冷ファンも余分に回る為の様です。)

そういえば、旧い911や、カブトムシのアイドリングは、少しうるさいくらい高い!・・と、実感!(遅い?)
しかし、長めの停滞では、やっぱりダメ!⇒夏に・・・停滞走るな!(とは?言えない↓・・・し。)

当時の映像にある様に、リヤのフードを少し開けて走るのは、気持ちに?抵抗がある上、
意外に効果は、パーコレーション対策程度です。エンジンはやっぱり?壊れそうな、うるさい感じ!

追い詰められた?頭脳内部は、ハードディスクがうなる音?が・・。 ブーン・ブーン カタカタ〜 壊れるぞ!

・・ええーぃ!これでどうだ!



オイルパンを供給側・高温側と2区画にして、2本のパイプを、設定し、NISMOのデフオイルクーラー用ポンプで、電動ファン付オイルクーラーに接続。

油圧感知用にSMC製・圧力コントロールユニットを設置。耐エンジンオイル・耐高温、感知油圧のヒステリシスが調整可能!

当時はこれしか選択肢が無かった↓ (今なら、圧力素子の、小型・高性能な物があるはず!)

オオモリ製の
警告ランプ(任意温度設定可)付き油温計

取り付け。


こういう状況では?人間の感覚が?如何に・・・あいまい〜!・・・か、痛い程、判った!


クランクの錆対策・・・購入したクランクケースセットは、そんなに古くなかったが、

オイル穴をテーピングして、オイルギャラリー内部に比較的強烈な錆落とし剤を3日入れたまま!にして対応!「
(停止期間が少ない為、錆は僅か!・・・安堵!)

さて試運転結果は・・・・ ウフフッ・・・ と言いたいが・・・(もう言わせてくれ!・・・って感じです。)



エンジン音と、油圧,油温、は、完全克服。しかし夏場のパーコレーションが、イマイチ納得できないのです!

この部分に、

65度のセンサー

を取付て、

冷却風導入ダクト上部に、
通過抵抗にならない程度の電動ファンを埋め込み!

このモーターを冬場のヒーター補助モーター

として使える!・・・オマケ付き?です。


やっと克服!・・・した!?   でも、正直な感想は もう・・疲れた・・。


お客さんから、命名してもらいました。このシステムを・・・「生命維持装置」 (修理業者として、喜ぶべきなの?か、泣くべき!なの?か・・・。)




・・・でも今月(03年)、この修理から4回目の車検受け作業を実施しました。

8年を経て、懐かしい?充実感・・があるのは、言うまでもありません。
  
です!(自己採点!自己満足?)  ・・・それでも、やったゼ!って感じは?・・・十分?アリ!



トップへ
戻る
直前のページへ







究極の簡素化と、忘却の?恐怖


NUOVA 500


08’の秋、久々のスクランブル発進?依頼アリ。「坂道で発進しようとしたら、ガクンとなって、それ以降、前に?進まない↓」

小雨の中、引き取りに行くと、エンジンは普通に?廻って?いる。

工場で発見した、故障箇所は・・・。

右のドライブシャフト・スプライン破損。


片側が空転して、前進不可↓

一般的・国産車のズルッといった感じ?とは全く異なり(笑)異国情緒的?損傷アリ。(エキゾチック・ITALIA?)

スプラインの車両外側がシャフト側で、内側がフランジ側が損傷。


日本的・解釈では・・・

”痛み分け”損傷(泣!)

多分ホイール側のゴムカップリングの変形代とフランジ形状がこういう破損?を招く要因では?(超〜あいまい)


シャフト交換すりゃ〜楽勝〜♪・・・って安易な感覚で作業開始!でも?大きな“ケッチン”が2発↓特に2発目?は致命的ダメージ↓

一発目は修理は可能=完治可!しかし2発目は・・・悲しく?深刻・・・な?・・・。





磨耗した側のみ交換〜 ・・・を、もくろんだ!・・・のですが、
部品の段取りを オンタリオの親分 に相談すると、

「強化品の太いヤツがセットであるから、そちらの方が金額的にも結局安価だし・・・安心でしょ〜」
・・・との事で、「まぁ〜そうだなぁ〜」ってノリで、強化品を送ってもらった。


み〜るからに、強そうな外観で、力を受ける部分が強化されているが、ミッション側はオイルシール径が大きいだけで、ジャストフィット可能!

さぁ〜シャフト交換開始!って

集中力?を上げた!ところで・・・。




シャフのトミッション側は、デフのサイドギアの内側に、ジョイント部が構成されている。こりゃぁ〜・・・
究極の簡素化。Fiat・500「だんて・じあこーさ」の親方、入魂の構造。

会社上部から、簡素化に相当な圧力があったか?本人が「鬼才」って人間型式(笑)だったか?

たしかに、この構造なら、部品点数は最低限、究極の簡素化。


すげぇ〜なぁ〜・・・このオッちゃん・・・。


でも・・・結合部が

デフの内側だから〜

当然・・・



職業人?なら・・・・



こう?なって・・・

ここまで?分解しなければ・・・

外せない事実↓・・・に・・・(泣)


「事前に?気がついて、当然だろう〜!」って後から?思うのは・・・私だけ?(孤立↓)  しかし・・・

ここに!
デフの絵を描け!

悲し〜い・・・ヤツ当たり(泣↓





とりあえず?エンジン+ミッションを降ろす作業は、実施。(もう?諦め半分↓)
サイドギアに太った(笑)シャフトを入れ、仮組み。・・・すると、どうも、サイドギアのバックラッシュが、異常に多い↓。

黄色矢印にある、
スラスト・シムの磨耗。


一応パーツリストに掲載されているが、(0,7〜1,3mm)どうも1,3mmでは足りない具合・・・泣!





無い!=何とか同様な材質の板から・・・作成。
このスラストの調整、(後の試運転時確認)意外に?に効果があって、強い旋回時や、軽いコーナリング時の音が実に?具合が・・・イイ〜!
リングギアの唸りって思っていた音が・・・・(ニヤ〜リ) 要らねぇ〜モノは、無ぇ〜!=究極の簡素化・FIAT500のオキテ!



シマシマの入った、ワッシャー、FIATロゴ入りのボルト(全てのボルトに!)そして・・・何より!こういう機構、構造〜!


液体封入型 あるいは電子制御エンジンマウント なんてモノが溢れる昨今の車の中で・・・

スプリングを挟んだ
アルミキャストのマウントアーム(泣!)


単純に「国民車的に愛されている」
・・・って訳じゃぁ〜無ぇ〜なぁ〜
この車。



「変なオーラ」が各部に漂ってる! 弱いんだ。こういうの・・・日本人は・・・。(浪速節?判官びいき?)






修理不能・・・な?話題・・・(泣or当然?)

そりゃぁ〜・・・

十年以上前にぁ〜?

なるが・・・。


この絵ヅラと、必ずご対面しているハズなんだ!・・・私。

修理業者故に、細かいディテールや、整備基準値なんて、殆ど覚えない。
節操無く(泣)いろんな車両に接するから、身についた脳内部の記憶域の保護方法(言い訳↓)

時々、濃いオーナー(笑)や、数値管理に詳しい方々から、度々指摘される事、多発!
(何せ元々容量が過少気味〜!事前に整備書観りゃぁ〜イイわさぁ〜!・・・のノリ!)

でも、反面、コノ車両でも、ミッションやデフのベアリングが一部イタリア規格で、当時
1個¥8000−とか¥9000−・・・なんて事は恐ろしい程(笑)鮮明な記憶がある!(ボンビー?)

数字はダメだ!(覚えられない↓)が、感覚だけ?は(悲!)忘れない!・・・が身上だったが・・・。



100% 記憶にございません↓・・・この構造。こりゃぁ〜・・・絶対・・・修理不能な事案だぁ〜(悲+落涙↓)








交流かぁ〜・・・DCダイナモ 交流化


ハロゲンヘッドライト、油圧確保の為の追加電装品・・・コレだけで、元々のDCダイナモはフル稼働。
ブラシの磨耗は異常に早く、2セット目のブラシ交換、レギュレーターのIC化・・・を経てきましたが
だんだん?、追いつかなくなってきました。 DCダイナモ特有の、磁化の影響です。

そのまま、しのいで?いましたが、ある日、アーマチャコイルの断線に至りました。
こんな日が来ると?ずっと?思っていましたが意外に長く使って頂きました。

Fiat500系の別エンジンで、容量の大きいオルタネーターがあり、少しの加工で装着できます。
・・・が、電装品修理業として、その耐久性って面では
伊・伊・伊・太・太・太・利・利・利・亜・亜・亜・??? 3つのクエスチョンマーク?です(涙)


作業工程
日本製 って、個性は?無いですが


信頼は?十分〜できます。

今回の要点。DCダイナモのボデーを使ったので、冷却ファンの位置関係機能が維持できます。
ベルトの調整が、プーリー化できたのは・・・偶然的な産物??。

当然、電流負荷が増えて、アイドリング等下がってしまうか?と危惧しましたが
DC→ACの変更は、発電効率がグツと良い様で
装着後、DCダイナモより、立ち上がり電流、及びアイドリングの電圧が一気に向上。
IGコイルへの電流供給が安定した為、アイドリングの安定、加速性能の向上、
総量的に電流量が増え、ヘッドライトの光量安定・・・等

体感可能なオマケが、多数ありました。・・・旧車修理において、こういう換装作業、

近代化・・・って言うそうです。〈笑)


って・・・ところで 本日閉店です。