田舎修理工場都会へ・・・筑波参戦!







業界特殊用語資料室




このホームページの訪問者には、「釈迦に説法」 の典型例・・・とは思いますが

オートバイ好き、車好き、機械物好きの 「一般民間人」 の訪問者の方の為に資料室を用意しました。

勝手な解釈?が含まれています。この場以外では(この場でも?)何の参考にならない可能性大!

 EXUP
まず最近のYAMAHA車(YZF−R1)の説明文から抜粋。

排気管内に生じる正圧がオーバーラップ期間に一致することで生じる「吹き返し現象」を防止し、
これにより吸排気効率アップを図るEXUP(エグザップ)は、基本原理を継承しつつ小型設計を施した。
4本のエキゾーストそれぞれにバルブを配置していた従来方式に対し、
新YZF-R1では4本のエキパイが2本に集合した部分にEXUPバルブを設けた。
つまり1・2番気筒、3・4番気筒それぞれの排気を合算した上で脈動を制御する方式として小型化を促進。
バルブ材質も従来のSUSからチタン材へ変更。ボディと合わせオールチタン製となっている。
当方の理解度では、回転数にあわせて排気管の途中を手で塞いだり、閉じたりすると
熱いので、金属製のバルブをワイヤーで引っ張って調整する頭脳明晰な機械・・と思っています。(かえって理解が難しい?)
リビルト
セルモーターや、オルタネーター(発電機)を新品購入すると高価なので、
中古の物を消耗品のみ交換して、使用する事。またはその部品の呼称。
最近は、ミッション、ドライブシャフト、エンジン本体、パワーステアリング、ect・・・一般的に壊れやすい部位なら
何でもあり!
当工場も、十年前くらいまで、自社リビルトをしていましたが、流通コスト、リビルト生産コストを集約した、
「大企業的リビルト業者さん」の出現で、最近は、極端な旧車、稀少車以外、殆ど自社加工する事がなくなりました。
大阪の大師匠
360ccのレース界では 、知らない=堅気の素人 らしい。
始めて、Factory にお邪魔した折の 衝撃!は筆舌に尽くしがたい。
論理性や、知識、経験、常識、とか言う我々修理工の一般的評価基準は、この人物には該当不能。
「行動する事が、経験と実績を生むタイプ」・・の様にも見えるが、生身の人間として見ると、「愛すべき生粋の大阪人」。
明治維新の頃なら、「歴史に残る偉業」を成し遂げ、新撰組に襲われるタイプ。・・・と勝手に理解。(実像は、理解不能。)
 “COKE CLUB” の俗称?は、net社会では、 超BigName!

当社のレースへの復帰の、きっかけは、この親方の この迷言。 「バカは死ななきゃ直らない!」
加工カム
STDエンジンに装着されているカムを削って、バルブの開く量や、タイミングを変えてあるカムシャフトの事。
鋳型より再生産するより、安い!(デメリットも・・・。)
面研
シリンダーヘッドのピストン側の面をフライス加工して、圧縮比をあげる事。シリンダーを削ると同じ効果があるが、
一般的ではない。 ・・・メリット、デメリットは・・・本編参照。
空燃比計
別名A/Fメーター。排気中の残存酸素濃度を比較して、空気とガソリンの比率を表示する機材(最近は多種類が市販化)
勘に頼った作業が多い、キャブレターやインジェクションの調整に威力を発揮します。
セッティング感覚の鈍い田舎チームの強い味方!
  加速時
    遅角補正
一般的な4輪車では、加速した時、何かの方法で、燃料を濃くします。
この際、出力と反応性に有効な点火タイミングに合わせる為、何かの機能で、ある程度点火時期を遅くします。
この補正の事です。(キャブの場合は、バキュームアドバンサーを使用。
フェイルセーフ 
      機能
コンピューター制御の機械に組み込まれている機能で、システム機能に異常が発生した際の「最低限の動作保障」の機能。
(パソコンのセーフモードとだいたい同じ感じ?)
排気ガス
再循環装置
文字通り、排気ガスを、吸気側に戻す装置。(別名 EGR )燃焼温度を下げて、Nox(窒素酸化物)を減らす為の装置。
昭和50年規制の当時、加速性能、反応性、を落とす原因と言われたが、
最近では解析が進み、EGRをむやみに止めると、中速域のトルク感がかなり落ちる。


環境技術は確実に進んでいるし、突き詰められている。田舎のオジサン整備士を取り残して・・・・。
パーコレーション
エンジンからの被熱や、冷却風、などよりキャブレターが暖められて、ガソリンが沸騰し、
濃い燃料比率になり、アイドリングや、レスポンス等が不安定化する事。
ヒステリシス
温度スイッチで説明します。(仮に98度でONの電動ファンスイッチとします。)ON動作 のポイントが98度一箇所だと、
そのスイッチで動作する電動ファンが98度になると、ファンが回るが、その冷却風で一瞬で98度以下になり、
この温度付近で、短い時間で、ON、OFFを繰り返し、電気的、機械的に負担をかけてしまいます。
これを避ける為に、98度ON、88度OFF、と言う具合にON〜OFFに動作温度の差が設けてあります。
この差を  「ヒステリシス」 と言う・・・らしい?です。当然、圧力スイッチ等でも重要な要因です!

ヘリサート
仮に6mmのメネジが破損した場合、外径約8mm程度のコイル状のネジ(下左写真)を
破損穴を加工して入れ込みます。右の割と大げさな工具で入れ込みます。
駆け出しの修理工だった頃、ボーリング屋さんで始めて見ました。感動!しました。(何十年も前ですが!)


最近は、下映像のタイプの、破損した穴に沿ってセンタリングができる物が当社では、主流です。


RC シリーズ
当時のオートバイ関係者なら泣く子も黙る「工場レーサー」の呼称
今風の言い方で、「ファクトリーマシン」
他のマシンが、短気筒、2気筒主流の当時、

4気筒、6気筒、4バルブで 僅か数年でワールドチャンピオン!

市販車の、レーサーベース車両を CR と言い、CR110(ドリーム50のご先祖様)や、CR93の方が有名?
DPF
ディーゼル微粒子除去装置の略称です。黒煙を酸化触媒で燃して浄化する物です。
ディーゼル八都県市規制実施の折、認可時に提出した書類の有効性が問題になっています。
(1)性能試験書類の虚偽申請  (2)壊れた時、詰まった時、このフィルターを通らない仕組み
(バイパスバルブあり。整備時自走用に認可・・・が浄化機能を発揮しないまま使用できる仕組みでもあり!)
・・・などがが問題提起されています。「抜け道」が設けてある法律が環境関係の法律に存在するのは・・・・。
きさげ加工
キサゲとは、鑿(のみ)のように先端が平らになった工具で、金属の表面を彫るのに使われる。
研削盤に必要な「平らで滑らかで摩擦の少ない」平面とは、表面に超微細な凹凸があり、窪んだ部分に潤滑油が逃げ込み、
そこから適度に油が補給されて円滑な動きを持続できる平面。
それをつくる為にキサゲで金属の表面をコツコツと刻んでいく方法。
集中力を欠いた私には、 何回もの繰り返し作業に「気下げ?加工」と思ってしまう!
遠心式オイル
フィルター
オイル通路の途中に回転する部分を設けて、遠心力を利用する事で、金属粉等の重たい異物を分離する装置。
一般的にはクランクシャフト直結の物が多く、フィルターの回転数=エンジン回転数の物が多い。
リミット1万回転エンジンの場合、1万回転回っている!当然ですが・・・・!



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