田舎修理工場都会へ・・・筑波参戦!






70mmピストンの苦闘


03’エントリーの学習結果、中年おじさんエントラントの精神的安全を確保?するには、中速域の出力UP!を要求される事が判明。

が、しかし、・過去の悪行?の数々より、

EAでボアをあげる事は、どういう結果に到るか?・・・財布は覚えている!

街中を一般的速度、アクセル開度で走るって比較とは、さすがに、かなり厳しい条件 ではありますが・・。




そこで、何が後々の問題になって行くのか、数十年ぶりに、比較的前向き?検討。

 ヘッドガスケットの吹き抜けの門題
 
3mmのボアアップに伴い、スリーブ片肉で、1,5mm薄くなる。
アルミと鋳鉄との境にガスケットのメタル部分が乗ってしまう。
膨張率の差で、接触面を不安定にする?
同じ温度なら、アルミ側が、鋳鉄スリーブ部より伸びるので、スリーブ側が高温ても、
冷間、温間、を繰り返すうちにガスケット接触面が、疲労する?
ノーマルボアも含めて、吹き抜け修理作業時、(ヘッドボルトの緩みのケース以外)
ガスケット抜けの位置が、ほぼ決まっているのはなぜ?
(ミッション側気筒が特に多いガスケットリングが押しつぶされている感じ?)
ピストンピンとコンロッド小端の損傷が激しい
市販の70mmキットは、STDピストンより、かなり重い。
コンロッドが最近の物よりかなり短い、ので、スラスト方向の負担大?
コンロッドメタル磨耗が異常に早い
力が出ているから当然!?


ここで現実的考察。・・こんな事いくら考えても、今の設備や、思考能力じゃぁ〜  解決しね〜よ!


  そして現実的対応。・・最近の新しいピストンとコンロッドを使おう!・・・安易。

まず各種資料との格闘。その後中古品のコンロッド、ピストンを入手して、検討。2種類のコンロッドと、2種類のピストンをピックアップ。

入手コストの面からコンロッドは決定。ピストンは最後までどちらにするか?悩んだ!
できれば好みとしては右側(ホンダ製)を選択したかったのですが、17mmコンロッドブッシュ加工依頼時、
「加工は可能。九千回転を超える使用には・・・」の加工業者さんの意見を素直〜に採用。

どちらのピストンも、オイルリングでさえ、EAエンジンのTopリングより薄い!


コンロッド本体は焼きが入っていて、バイトで削ればかなり高負担。浸炭部分を削るリスクも当然あり。
(研磨加工に出せば 賢者の選択 ではあるが、こんな面倒な依頼、だれが・・・。)
かと言って、事前に何かで強引に削ってしまえば、最後にバイトで形と精度を出すのに苦労するのは必至。
更に?強引で安易な発想だけど、旋盤にサンダーを固定して、トライ!(コンロッドスラストの基準値に結構幅があるので結構?決行!

結構いける! の感触を得て、瞬く間に2本作製!最終工程で、高価なバイトを使って仕上げ!重量をEAに合わせると・・・

キャリ・・・。
・・・どこかで見た形だぞ!・・この形・・・


出来上がったコンロッドで、ピストンを組み付け。1mm前後の飛び出しあり。珍しく、狙ったとおり!


コンロッドの上下逃げも十分!少し怖いくらい 

ピンポン ピンポン! 
 
リズムに乗ってリセス加工!


こんな方法のリセス加工は、田舎工場のコスト意識(貧しさの同意語)のなせるワザ?


インスパイヤーのフロントハブでピストンヘッド加工治具作製!
STDピストンの頭部の傾きをコピーして、更に圧縮高さを調整!

バルブで削った?リセスに、安全の為若干の拡大加工をして、完成!
エンドミルが当たって、頭部のイボ・1つ紛失!(黙認)




おっと?今回はつまずかない?・・・ぞ!このリズムに乗った後は、何時もの・・ヤツが? 待っているのか?





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つまずきの無い虚しさ = 贅沢!
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