ブラインシュリンプを育てよう!
1、なに、ブラインシュリンプって?
稚魚の餌として高蛋白で最適なもの、それが「ブラインシュリンプ」です。
しかし、ペットショップに売られているのはその「卵」なんです。
ブラインシュリンプの冷凍もありますが、「稚魚用」は高い。
安いのは成魚用で体長が1センチ位あり、稚魚の口には大きすぎて食べることができません。
したがって、卵から孵化させて新鮮で栄養たっぷりのものを稚魚に与えるとにします。
我先に!びっくりする程よく食べ、お腹の色がオレンジ色になります。
(ブラインシュリンプは、オレンジ色です。)日に日に稚魚が大きく成長します。
面倒な作業ですが、稚魚達のためを思えばブラインシュリンプの孵化に挑戦する価値は充分あります。
2、準備するもの
まず、ブラインシュリンプを孵化させるまでに必要な道具を揃えましょう。
・ 孵化容器(自作)
ブラインシュリンプを孵化させる容器です。私は、ペットボトルの底をカットして孵化容器を作りました。
カットしたペットボトルの切り口で怪我をすることがあるのでライターで切り口を少しあぶると切り口のトガリがなくなります。
カットしたペットボトル容器に蓋をして逆さにして利用します。専門の孵化器具は2千円ぐらいで売っています。(しかし、高い!)
・ エアポンプ、チューブ、エアストーン
空気を送り込んで卵を攪拌させるために使用します。
・ プラインシュリンプエッグ
専門のペットショップで購入します。熱帯魚専門店でないと置いていません。
ブラインシュリンプエッグの写真
・ スポイト
孵化したプラインシュリンプを吸って、稚魚に与えるのに使います。
3、孵化方法
ブラインシュリンプの卵が孵化する条件は、
・ 適度な塩水濃度の中で孵化する。
・ 水温を27度程度に保つ必要があります。
・ エアを送り酸素供給をする。(攪拌も同時にする)
夏場は常温で孵化させることができますが冬場は水槽の中にキスゴムで取り付けられるように工夫して保温しながら利用しています。
孵化容器にエアストーンを入れエアを送りながら 水500cc 塩大さじ1卵小さじ1の分量を入れます。
少し、経験すると「エイヤ!」とすぐできるようになります。塩は粗塩を利用しています。(スーパーで一番安いもの)
それを「ブクブク」と18時間から24時間(温度によって孵化時間が違う)続けるとやっとブラインシュリンプが卵から孵化します。
その判断は、卵から孵化したブラインシュリンプはオレンジ色をしていますから孵化していれば容器全体がオレンジ一色になっています。(卵は茶色です)
あまり「ブクブク」の勢いが強いと、せっかく孵化したブラインシュリンプが水流につぶされて死んでしまいます。逆に弱いと孵化率が悪くなります。
重要なポイントは、前述のとおり水温と塩水濃度です。
ブラインシュリンプを孵化させている写真
4、孵化したら
エアポンプを止め容器の底から光(懐中電気)を当ててしばらくソットしておきます。
すると、オレンジ色のブラインシュリンプ達が光の方向に集まってきます。
すなわち、逆さにしたペットボトルの口に「ウジャウジャ」と集まってくるわけです。
上に浮いている茶色いものは、孵化したあとの殻なので、スポイトで吸って捨てます。
容器の底に集まったブラインシュリンプをソッとスポイトで吸い込みます。それを稚魚達に与えます。
5、最後に3
餌与する時に、塩水も同時に水槽に入れることになりますがスポイトで入れるわけですから水質についてあまり神経質になる必要はありません。
しかし、水草水槽には塩分が禁物ですから一度水で濾したブラインシュリンプを与えることが大切です。
朝晩だけでなく、時間的に余裕のある人は、とにかく食わせて太らせましょう。その分早く手がかからなくなります。(^.^)