先に触れたように、ヒトの身体のどの部分に機器を装着するかによって漏れ電流の許容値は異なります。そこで、ME機器をヒトの体表面(皮膚の上)に機器を装着するか、ヒトの体内に機器を挿入して留置(直接心臓またはその周辺に機器を装着)するかによって、機器を大別し基準を設けています(形別分類)。
形別分類 漏れ電流の許容値 保護形式 適応範囲 B型 100μA マクロショック対策 保護なし 体表のみ適応可 BF型 100μA マクロショック対策 フローティング 体表のみ適応可 CF型 10μA ミクロショック対策 フローティング 直接心臓に適応可
B(Body)は身体、C(Cardialまたはcor)は心臓、F(Floating)はフローティング方式を意味します。
最近のME機器には次に示す図記号が明記されており、容易に形別を見分けることが可能です。
図記号 B形 BF形 CF形
漏れ電流の許容値は、B型、BF型機器の100μAはマクロショックにおける最小感知電流1mAの1/10であり、CF型機器の10μAはミクロショックにおける心室細動の危険値100μAの1/10なのです。
なお、ME機器の故障時には患者漏れ電流の許容値の5倍の値まで許容されます。
絶縁トランスを介して、商用交流電源で駆動するME機器の機関部と生体電気信号が入力される被験者側を絶縁分離する方式をフローティング方式、または、アイソレーション(Isolation)とよびます。