関東神経生理検査技術研究会第38回日曜講習会(2008.6.29)

術中神経生理モニタリングに関するアンケート調査 結果

第38回日曜講習会で実施した術中モニタリングについてのアンケートの結果です。

 

アンケートの回答者46人(講習会参加者126人)

 

1)あなたの職種は?

1. 臨床検査技師 46人  2. 臨床工学士  3. 医師  4. その他

コメント

回答者は全て、臨床検査技師です。

講習会の参加者も臨床検査技師が多いですが…。

2)あなたは、術中モニタリングに従事していますか。

1. はい 14人   2. いいえ 26人   3. これから従事する予定 6人

コメント

これから従事する予定の人が6人いますが、今後、術中モニタリングに従事する技師が増えてくるのではと思います。

 

はい と答えた方は、以下にお答えください。

 

3)どのくらいの割合で従事していますか。

1. ほぼ毎日 部屋全体でと答えた方が1人

2. 週2-3回 3人  3. 週1回 5人  4. 月1-2回 6人

5. 年数回 2人

コメント

複数回答された方がいますが、週1回から月1-2回が計11人で多いです。

4)モニタリングの依頼は何科ですか。

1. 脳神経外科 14人   2. 整形外科 5人   3. 心臓外科 2人

4. その他

コメント

脳神経外科が多いです。脊髄機能のモニタリングは整形外科とダブっているのかもしれません。

心臓外科も大動脈瘤の手術の際の脊髄機能のモニタリングだと思います。

5)技師の方にお聞きします。どのような形でモニタリングに従事していますか。

1. 判定も含めてほとんど技師だけで行っている。           8人

2. セットアップは主に技師だが、判定は術者と一緒に行っている。   5人

3. モニター医と一緒に行っている。判定は主にモニター医が行っている。

4. その他、技師はセットアップのみ。術中はモニター医が行っている。 3人

コメント

判定を含めて技師だけで行っているところが意外と多いです。最終的な判断は術者が行うのでしょうが、技術的な面だけでなく、モニタリング波形の解釈など判定を含めた術中モニタリングの習熟度を高める必要性を感じます。

6)術中モニタリングについて、問題点、疑問点などありましたらご記入ください。

手術の箇所(術式)とその時のモニタリングの仕方について詳しく知りたい。

コメント

日曜講習会のときに紹介した「脳神経外科手術のための電気生理モニタリング 著:亀山茂樹、監:田中隆一(西村書店)」と「脳神経外科手術のための神経モニタリングアトラス編:片山容一・山本隆充(医学書店)」が詳しいと思います。

それと11月10,11日の臨床神経生理学会の技術講習会で術中モニタリングについて医師と技師がそれぞれ講演する企画が比較的時間をとって行われます。

脳の解剖学的なことも詳しく知りたい。

コメント

いろいろな本が出ていますが、私がよく参考にしているのは、「イラストによる中枢神経系の理解 著:杉浦和郎(医歯薬出版)」です。

著者は脳神経外科の医師で、学生向きの本ですが、神経生理学と解剖学を分かりやすいイラスト臨床と結びつけた解説で、理解しやすく書かれています。

ちょっとした調べごとにも役立ちます。

Amplitudeがどの位小さくなったら警告するか、警告の基準を詳しく知りたい。

コメント

警告の基準は、モニタリングの種類、目的によって異なってきますが、施設ごとに決めていると思います。

一般的に振幅が1/2になったら警告している場合が多いようです。

私の施設では、ABRの聴力温存のモニタリングでは、振幅が1/2になった時点で警告し、さらに振幅が低下してきたら、基本的には手術操作を中断し、振幅が回復してくるのを待ちます。

SEPでの脳機能評価(頸動脈血栓内膜切除術時の虚血性変化など)でも同様に振幅が1/2になったら警告します。

MEPは、刺激の度に波形、振幅が変化するので、振幅が3回続けて1/2になつたときに警告します。

上記の術中モニタリングの本などを参考にされたらいいと思いますが、警告の基準については学会等でも議論されています。

 

以上、コメントを合わせての結果報告です。

日本医大付属病院生理機能センター  青木亘