安静時・異常筋電図

1) 陽性鋭波(positive sharp wave)

鋭くて深い陽性から始まる鋸歯状で二相性の脱神経電位です。

振幅のレンジは200μV/div

 

2) 線維自発電位(fibrillation potential)

陽性から始まる二、三相性の棘波様の脱神経電位です。

振幅のレンジは200μV/div

 

3) 線維束攣縮(faciculation)

ひとつのMUPの自発性放電で、筋萎縮性側策硬化症では四肢筋で良く観察されますが、正常でもみられることがあります。

振幅のレンジは1mV/div

 

4) ミオトニー電位(myotonic discharge)

刺入にともなって陽性鋭波や陰性棘波が連続的に出現し、高頻度放電と振幅および放電頻度の漸減・漸増現象を示す特徴的な電位です。急降下爆撃音として聞こえるのも特徴です。ミオトニーを示す筋強直性ジストロフィ症などで観察されます。

スケールは50ms/500μV

 

5) 奇異高頻度放電(bizarre high frequency discharge)

波形は多相性で放電時間は長いが、漸増・漸減が目立たず、突然現れて突然消える電位で、神経原性及び筋原性でも見られます。

振幅のレンジは500μV/div

 

6) 反復放電(repetitive discharge)

一群の単一筋線維による放電で、自発性に数回の連続放電が繰り返して現れます。ミオキミーや甲状腺中毒症のほか、正常でも観察されます。

 

8) 群化放電

いくつかのMUPが群をなして放電し、それらが相互に干渉し、複雑な筋電図波形を示します。振戦、痙攣のほか、寒さでも観察されます。

振幅のレンジは1mV/div