FGおよびGSはコンピューター(以下COM)に打ち込まれたOSにより、基本的な動作、行動パターンを制御している。さらにこれとは別に特殊な戦闘技法(必殺技)による特殊プログラムの入ったディスクをセットできるのが、現在(04、2月時点)のルールである。つまり、COMが必殺技にしか影響していない。これを改定するルールである。
各機体に設定されている能力値、COM修正値がそのままCOMが一度にドライブできるプログラムの容量になる。複数のディスクをセットできるドライバーを備えている機体でも、COMの能力値を超える容量のプログラムをドライブすることはできない。戦闘ラウンド中にドライブするプログラムを変更する場合、行動Pを2消費する必要がある。スロットに入っているディスクの交換にはさらに行動Pが2必要となる。
必殺技以外でドライブできるプログラムは以下のものがある。名称の後ろの括弧内の数字はそのプログラムの容量を示す。なお、それぞれの各修正値は、通常の行動時のみ効果がある。必殺技のような特殊な挙動には対応していない。そのため、必殺技の命中を上げるためには、それに特化した命中補正プログラムを組む必要がある。これはCOM操作の技能を使用して行える。
射撃1(2):射撃の命中に+1。「射撃2」、「自動照準」との併用不可。
射撃2(4):射撃の命中に+2。「射撃1」、「自動照準」との併用不可。
自動照準(3):射撃、格闘の命中に+1。ただし、行動Pが1減少する。「射撃1」、「射撃2」「格闘1」、「格闘2」との併用不可。
格闘1(2):格闘の命中に+1。「格闘2」との併用不可。
格闘2(4):格闘の命中に+2。「格闘1」との併用不可。
対射撃1(3):射撃に対する回避に+1。「対射撃2」、「自動回避」との併用不可。
対射撃2(5):射撃に対する回避に+2。
「対射撃1」、「自動回避」との併用不可。
対格闘1(3):格闘に対する回避に+1。「対格闘2」、「自動回避」との併用不可。
対格闘2(5):格闘に対する回避に+2。「対格闘1」、「自動回避」との併用不可。
自動回避(5):回避に+1。ただし、行動Pが1減少する。「対射撃」、「対格闘」との併用は一切できない。
防御1(3):受けるダメージを装甲修正値だけ減殺する。ただし、行動Pが1減少する。「防御2」、「自動防御」との併用不可。
防御2(6):受けるダメージを装甲修正値の2倍だけ減殺する。ただし、行動Pが2減少する。「防御1」、「自動防御」との併用不可。
自動防御(2):受けるダメージを装甲修正値だけ減殺する。ただし、行動Pが2減少する。「防御」プログラムとの併用は一切できない。
高速戦闘(6):陸戦用のFGやGSの基本動作を、反応速度を最優先した過敏かつ過激なセッティングに書き換える。全ての命中と回避に+4のボーナスが加算されるが、1d20での判定の際には16以上でファンブルとなる。これより上に述べられている全てのソフトと、併用不可。
複数目標(1):2つの目標に対して攻撃を仕掛けられる。1ラウンド中に2つの兵器で2つの目標を攻撃するために必要。
複数目標(2):3つの目標に対して攻撃を仕掛けられる。1ラウンド中に3つまでの兵器で3つまでの目標を攻撃するために必要。
複数目標(3):4つの目標に対して攻撃を仕掛けられる。1ラウンド中に4つまでの兵器で4つまでの目標を攻撃するために必要。
地形・位置情報(1):その戦場の地形情報を収集し、他に存在する味方機や車両からの支援情報を合わせて分析するソフト。味方同士の誤射や射線からの回避要請、包囲などが効率的に行える。味方からの誤射や巻き添え命中などに対する回避判定に+2。
ローラーダッシュ(1):ローラーダッシュを内蔵していない機体がローラーダッシュを行うために必要な基本動作ソフト。これがないと、ローラーダッシュができない。
ホバーダッシュ(1):ホバーダッシュを内蔵していない機体がホバーダッシュを行うために必要な基本動作ソフト。これがないと、ホバーダッシュができない。
有線兵器誘導(1):決定した目標に対して有線兵器を誘導して命中させるためのソフト。これがないと、有線兵器は手動で操作しなくてはならない。「地形・位置情報」ソフトと併用しなければ、味方や障害物に命中したり、ワイヤーが障害物に絡んだりしてしまう。また、複数の有線兵器を複数の目標に命中させるためには「複数目標」のプログラムを同時にドライブする必要がある。
無線兵器誘導(2):決定した目標に対して無線兵器を誘導して命中させるためのソフト。「地形・位置情報」ソフトと併用しなければ、味方や障害物に命中したりする。また、複数の自動兵器を複数の目標に命中させるためには「複数目標」のプログラムを同時にドライブする必要がある。このソフトがあれば、ECM環境下でも自機のCOM修正値と同じ距離までの目標に限り、無線兵器を命中させることが可能である。
ECM(2):電子対抗処置(エレクトリック・カウンター・メジャー)の略称。機体に装備されている通信装置を利用して、飛来する無線式誘導兵器や探知用の電磁波を妨害するプログラム。誘導兵器が妨害された場合、大抵はその場で自爆するため、探知用の電磁波を妨害した場合、長距離兵器の照準ができなくなったり、無人機や自動追尾弾は目標を見失ったり混乱することがある。
|