この会の前史では、男の生き方を探るなかで、男性問題の一つとして「男と暴力」のテーマが意識され、非暴力的な男の生き方を求め、男の非暴力化コミュニケーションワークを月例会の参加者の皆さんと一緒にやってきました。この流れ、つまり、＜ＤＶ男性の受け皿は、個人面談＆ワークに引き継がれる＞ことになります。

岡山市立中央公民館にて開催している「男のコミュニケーション」講座のグループワークでは、＜ＤＶ加害者を受講対象にしない旨が明記＞されています。万が一、公民館においてＤＶ被害者が加害者と遭遇して何らかのトラブルが生じることを避ける狙いがあるようです。

この間のサポートの体験から、女性を軽んじ下に見て手段化しがちな人生観や女性観などが確立して行動パターンになっている年配者は、なかなか変容が起こりにくいものです。そこで、未だ柔軟で未熟さを伴いながらも、この「男のコミュニケーション」講座のグループワークでは、10代20代30代の早期対応が、大きな意味をもっていると考えます。

また、中高年男性も、明白なＤＶとは言えないまでも、軽微な暴力性や横暴さが時おり表に出る方もいらっしゃります。男女共同参画時代に幸せな長寿社会を男性が生きていくには、グループワークを体験して、女性の立場になって思いやり、共感的に理解して、女の人も結構大変だなぁと感謝し、敬意をはらう、そんな気づきや発見があれば、意識や行動の変容が起こるかもしれず、それには意義があるのではないでしょうか。

なお、公民館クラブ講座は、受講料各回５００円です。個人面談＆ワークは、有料です。ワークシート代や携帯電話代やメール費用などの実費＋アルファーですので、ご心配になる程ではなく、その都度、希望者の方と相談して1時間あたり幾らと決めています。これまでは1回2時間単位が多かったですね。