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名字・苗字・姓名の由来や起源について

2017年7月改訂  2010/8初版
 このページは各テレビ番組(情報元)で放送された内容を書き留めたものです。
 また、私は研究家ではありませんし大半はテレビからの引用で一部はうろ覚えですので、あくまでも「軽い読み物程度」でお願いします。また、間違いがないように努めていますが、記述に間違いがありましたら何卒ご容赦下さい。
★日本人に多い名字ランキング
1位 佐藤
2位 鈴木
3位 高橋
4位 田中
5位 渡辺
・・・
99位 杉本
100位 新井


出典元の書籍「なんでもわかる日本人の名字」には名字ベスト100として掲載されていました

■基本事項
名字の多くが地形由来(森岡氏)。そのため、下記の解説で地形の説明で終わっている名字が一部あります

●古代の氏(ウジ)は職業や”なりわい”を表していたそうです。苗字ができる前で、6-7世紀頃の蘇我グループ、物部グループなどが氏として有名だったそうです。

●庶民が苗字をもつようになったのが室町時代前後。ただ江戸時代は農民が苗字を持っていても名乗れなかったそうです(森岡氏)


振り漢字
日本では「大和言葉である”ひらがな”」が主で、漢字は後から付けた場合が多いそうです。

今でいう「お米」に対し「こめ、よね」という大和言葉があったところに、中国から「マイという音を持つ”米”」が入ってきた。その「こめ、よね」に対し「米」を当てた、こういった漢字を振り漢字と言うそうです。(ちなみにその逆は振り仮名)

例として「はせがわ」という名称に対し、のちに初瀬川や長谷川という漢字を当て、その方法で苗字になった場合があるそうです(森岡氏)


●始まりの地(ルーツ)に住んでいた人がよその地へ転居する時にまれに見られるのが、「一部の漢字や読み方を変える」ことがあるそうです。理由としては「転居した先で周囲の人に読んでもらえないから」「ルーツの人達に遠慮して、自分たちの苗字の方を変える」などだそうです。

例. ニシコリ→ニシキオリ

●”藤”がつく人は、有名な藤原一族の末裔の場合が多いそうです

●九州には丸がつく名字が多いそうです。

●大和言葉(やまとことば)についてはwikipediaをご覧下さい。

●江戸時代以前は苗字を変えることができたそうです。

●文中の(森岡氏)(高信氏)は各先生方の説です。
名字 起源や発祥地など
アベ 2説には重複があります。

●説1
奈良県桜井市にある安倍文殊院を氏寺とした豪族であり大化の改新で左大臣となった「阿倍倉梯麻呂(アベノクラハシマロ)」がルーツ。
東北とくに宮城県石巻市にアベさんが多いのは、大和朝廷時代にアベの末裔が東国の経営に大きく関わり人々に愛されたから。

また違う漢字を使うことで「お互いを区別」し、全国にいる阿部・安倍、九州に多い安部、安陪、安辺も含め、漢字は異なってもアベさんのルーツは同じ。(森岡氏)


●説2
アベという読みに対し、安と阿、倍と部それぞれの組み合わせで4種の苗字があったそうです。

奈良の阿倍という土地を仕切っていた古代豪族の氏が安倍。

その阿倍氏が移住した先が大阪の阿倍野。

さらに大阪の阿倍野で生まれたのが「伝説のアベ」と言われる陰陽師「安倍晴明(921-1005年)」。彼の占いは結果として国を動かしたこともあるそうです。

一方で、奈良県の安倍文殊院は安倍晴明の修行の地としても有名とのこと。安倍晴明の活躍により今でいうヒーローであり、85才という当時では長寿だった為、アベを名乗りたい人が多かったそうです。(森岡氏)

飯星(イイボシ)、春川 今でもその苗字の人が多く住んでいるエリアが起源である。地名から引用した例

伊藤 勢地方の役職についていた原姓の略

犬養(イヌカイ)、鳥飼(トリカイ) 犬を養う、鳥を飼うというのはかつて重要な仕事とされ、その職についていた人たち

小野 滋賀県大津市小野がルーツ。孝昭(こうしょう)天皇の末裔である春日(カスガ)氏の一族がその地へ移り小野へと改名。その一族の一人「小野妹子(オノノイモコ)」が外交官になった。

その後、数多くの外交官を輩出した1400年以上続くエリート一族。ちなみに歌人・小野小町も同族。(森岡氏)

鹿沼 栃木県鹿沼市がルーツで戦国時代に鹿沼一族がいた。よそへ転居した一部のカヌマ家は、カヌマと読んでもらえずシカヌマと名乗った場合があるそうです。(森岡氏)

貫地谷(カンジヤ) 珍名のひとつ。東広島市西条町がルーツ。お米の取れ高は江戸時代は「石」という単位だったが、戦国時代以前は「貫」という単位。

一貫分のお米が取れる田んぼを「一貫地」といい、一貫分のお米が取れる谷間に住んでいたから、貫地谷。(森岡氏)


余談ですが、女優の貫地谷さんと同性の競艇選手がいて親戚だそうです。

キサラギと読み、鳥取・新潟県で100名ほど。

「2月は如月(きさらぎ)で節分の時期」ですが、明治8年に国民に名字を名乗る事が義務付けられたため、鬼さんのような「当て字の名字」が増えたそうです。
(高信氏)

北村、西村、中村 「村単位で住んでいる方角別」につけられた。なお、南村というのは少ない。

少ない理由として、昔は”山寄りの谷”側の方が「一等地」という考えだったので(ここの解説がうろおぼえ。ただし、一等地側に住みたかった人が多かったのでは?)

ちなみに、だだっぴろい野原では一等地という概念がないので、南側に住んでいる人が「南野」と名乗ることがあった

剛力(ゴウリキ) 珍名のひとつ。かつて山伏(ヤマブシ)や修験者に従って荷物を運ぶ人がいた。静岡県三島市がルーツの剛力は、富士山の登山者の荷物を運ぶ一族だった。 (森岡氏)
財前 武士の家系。財は「宝、大事な物」。当時は田んぼと稲が大事な物とされ、「田んぼを前に住んでいる人」 (森岡氏)
斉藤  天皇の娘にあたる斎王(さいおう)様が伊勢神宮で奉仕された時、その斎王様に使えた役人の住む役所が斎宮(さいくう)と言われていた。その斎宮の中でトップの役職を斎宮頭(さいくうがしら)と呼んでいた。

 その役職名を持っていた藤原叙用(のぶもち)氏が、「藤原一族の中で斎宮頭という肩書を持っているのは自分だけだ」という気持ちの表れから
宮頭+原→斎藤が誕生したとのことです。

 一方「サイトウ」の「サイ」の漢字は85種類あって、その理由は戸籍登録の制度が始まった時は手書きだったというのが要因で、さらに次の理由で複数のサイの漢字が生まれたそうです。

・書き癖や達筆の影響でサイの漢字を役人が読めない、本人が正確に覚えていない書けない、などの理由で微妙に異なるサイの種類が増えていった。

・あえて他人とは違うサイの漢字を使ったサイトウさんもいた、とのことでした。

上記の内容は45分番組の要約なので、多少の差異はご容赦下さい。
情報元:
2017/4/6 NHK日本人のおなまえっ!(森岡氏)

参考情報:
三重県で地名に斎宮がつくエリア*ネット調べなので不正確です。伊勢神宮から車で30分程度のところに「斎宮」があったそうです。

早乙女 早苗を植える乙女でサオトメ。

そして、栃木県では五月に田植えをする所が多いため、五月女と書く場合があり、ソウトメとも読むことがある。

つまり栃木では、早乙女・五月女の2つの漢字、サオトメ・ソウトメの2つのヨミ、それぞれが多い。(森岡氏)

佐藤 森岡氏によれば、佐藤が日本一多い名字になった理由は複数のルーツがあったと考えられる、そうです。

・その1
原一族(藤原鎌足系)の子孫で、衛門尉(サエモンノジョウ、左衛門府に勤めていた中間管理職)という役職の藤原氏が左藤と名乗った。

その後、諸説があって、どこかで「にんべん」がついて佐藤になったがルーツ


・その2
新潟県渡市の原がルーツ

・その3
栃木県野市の原がルーツ


※その1は高信氏の説も含んでいます

●似た説として
左(佐)大臣(*)という役職についていた藤原姓で、略して「佐藤」

*佐吏かもしれません

澤部 元々の漢字は澤。沢とは「細い川」で、その辺りに住む人(森岡氏)

清水 振り漢字
山の中でキレイな「水」が湧いている所をシミズと言っていた。そこで「清」を当てた振り漢字。

群馬・長野・埼玉の県境の山の中に多い苗字。(森岡氏)

東海林 古くから山形県には東海林(トウカイリン)さんがいた。

その人が荘園を管理する職業である荘司(または庄司、ショウジ)に就いた。

そののち、秋田県南部にも土地(荘園)があったので、土地を管理するため一部のトウカイリンさんが移転した。


この結果、秋田県では東海林(ショウジ)さん、山形県では東海林(トウカイリン)さんのままとなった。

なお、歌手の東海林(ショウジ)太郎さんの登場により、ショウジさんの知名度が上がった。(森岡氏)

村主 とても古い苗字で、かつては村の長を「すぐり」と呼んでいて、「すぐり」という言葉に対し「村主」という漢字をあてた当て字

菅原道真の末裔で、菅家(スガヤ)とか菅と名乗る人が西日本に多く、一方、東日本ではそのまま菅原(スガワラ)と名乗ったらしい

鈴木 熊野地方が起源。稲を刈り取った後、稲を積んだものを「ススキ」と呼び、鈴木という漢字は当て字。

熊野信仰が全国に布教したことによって、鈴木姓が広まり日本で一番多い苗字となった


※似た説として
熊野が発祥で、熊野神社の神官が鈴木さんで熊野信仰を広めるようとして和歌山から東日本に向かった。そのため、鈴木さんは東日本に広まった(高信氏)

小鳥遊 タカナシと読む。鷹がいなければ小鳥は遊んでいられる→鷹がいない→鷹無し、ということから。全国に6、7軒。(高信氏)

高橋、橋 ★諸説が複数あります。

・その1
奈良県天理市の古道「山の辺の道」にかかっている橋は、「布留の高橋」として万葉集で詠まれたそうです。

http://www.navi-tenri.jp/
ct-spot/spot.html?id=93

*リンク切れはご容赦を。
*リンク先の写真は現在の橋の様子で当然ながら当時の橋ではありません。

その頃、川は舟で渡るのが当たり前で橋が建つこと自体がビッグイベント。さらに橋のそばに住むことが「ステイタス(地位の高さ)」だったそうです。

その橋が詩に読まれたことを誇りに思い、自らの苗字にした人達が「高橋」さんの始まり。(森岡氏)


・その2
奈良市八条町にある高橋神社をルーツとする説。

平城京があった頃、薬師寺と大安寺のほぼ中間に位置する橋があった。
その橋は貴な人が通る(当時の建築技術で)最先端の、それから高橋と言われいた。(森岡氏)(別途、参考サイト


・その3
天皇の料理番(料理長)に高橋さんがいた。また神主に橋姓が多い。

また、一般的に引っ越しをした人は苗字を変える人が多かったが、「高橋」に誇りを持っていた人が多かったので、全国に高橋姓が多い。(森岡氏)


・その4
(高信氏説)天皇家の料理番をしていた一族。天皇は雲の上の人とされ、「高いハシゴ」を使わないと天皇に料理を届けられないと言われていたから。

田中 田んぼに住むの意味からで、田を所有しているという意味合いが強いそうです(高信氏)

九十九 読み方はツクモ。百は「モモ」とも読み「99の次が百」であることから、ツギモモ→ツクモへと変化したとされるそうです。(森岡氏)

徳井 徳のあるすばらしい水くみ場で、徳井。(森岡氏)

錦織 滋賀県大津市錦織町がルーツ。錦を織る職人が多くいた町で、彼らは錦織部(ニシコリベ)と呼ばれていたそうです。

時代とともに苗字の"部"が省略され、錦織(ニシコリ)と読まれるように。ルーツとしてはニシコリが正しい読み方だそうです(森岡氏)

仁科 振り漢字
「に」とは大和言葉で”赤みがかった粘土質の土」を指し、「しな」とは長野県の言葉で「河岸段丘(傾斜地)」のことを指す。

「にしな」とは”赤みがかった粘土質の傾斜地”のことで、仁科という漢字を当てた振り漢字。なお長野には「しな」のつく地名が多いそうです(森岡氏)

長谷川 振り漢字
奈良県の初瀬川(ハセガワ)という川が谷にあり、長い谷の川と言われたことが起源。

諸説はあるものの、5世紀頃、初瀬川周辺を拠点にしていた雄略天皇が家臣たちに「長谷川を名乗れ」と指示、その後全国に広まったそうです(森岡氏)

服部 衣服を担当する「服織部(ハタオリベ)」という職業をする人達がいて、のちに苗字の”部”が省略され「服織(ハタオリ)」に。

さらに字が変わって「服部(ハタオリ)」になり、さらにのちにハットリへと読み方が変わったそうです。(森岡氏)

東国原(ヒガシコクバル) 鹿児島内の東国原地区というのが起源。ちなみに西国原(ニシコクバル)地区も近くにあるそうです

福田 自分の家に福をもたらしてくれる田んぼになりますように、という願いを込めた。

古舘 舘は「武士が住んだ所」で、古舘は「使われなくなった館(やかた)」

真弓 魔物が出た時に呼ばれる朝廷の役人で、弓を射る名人の末裔。

三宅 宮家(ミヤケ)という宮廷の倉庫番の役人で、のちに三宅に改名した人

宮崎 宮は神社。山の少し高い所、出っ張った所にある神社周辺に住んでいた人(森岡氏)

宮根 全国で約160件しかない。そのうち約60件が埼玉県に多く、かつては宮本と名乗っていたものの、朝廷から「宮本」という宮司がその町の神社に赴任。

「そんな偉い人と同じ名前だとその人に失礼にあたる」という謙虚さから、地元の宮本一族が「草木の根もと」という意味で”本”と同じ”根”に変え、宮根に改名したそうです。

ちなみに司会の宮根氏の親戚は埼玉県にはいないそうです。

宮本 宮廷に勤めていた人

森本 苗字の由来としては、様々なパターンがある名前

山田 山ぎわにある田んぼの所有者。

室町時代の人口の9割が農民で、山に囲まれた谷間に住む人が多く、当然、田んぼがあった(森岡氏)

番外編1 ●大阪府岸和田市発祥の苗字には「谷(ヤ)」が最後につく事が多い。これは「お店の屋号の読みをそのままに漢字だけ”谷”」に変えた名字が多いそうです。

●●屋→●●谷

淡路谷、伊豆谷、和泉谷、岸和田谷、讃岐谷、日根野谷、佐野川谷、小間物谷、名小路谷など


●大阪府堺市には具足さん、陶器さんなど「店名から”屋”をとった苗字」が多いそうです。(森岡氏)
番外編2 ●名字に上中下が付く方
地名・土地の特徴に由来。室町時代前後、農村部の庶民が使ったとされます。


●名字に都道府県名が付く方
郡・町・村・字(アザ)といった小さな単位の地名。
(森岡浩氏)
★県別ベスト5

「なんでもわかる日本人の名字」に掲載されている「県別ベストテン」から東京都と岡山県の1〜5位までを掲載させて頂きました。(書籍には他の都道府県も掲載されています)


・東京都 鈴木・佐藤・高橋・田中・小林・・・

・岡山県 山本・三宅・藤原・佐藤・田中・・・

岡山県民である管理人の感想は「とくに三宅さんが多いのが岡山の特徴かもしれません」

情報元
・2017年4月6, 13, 27日、5月11,25日、6月1日および6月の放送分放送 NHK 日本人のおなまえっ!(森岡浩氏)
・2016年2月9日放送 TOKYO MX  5時に夢中!(高信幸男氏)
・2015年の朝日放送 ビーバップ!ハイヒール(森岡浩氏)
・2010年8月19日の読売テレビ ミヤネ屋

●補足
このページの★マークの記述は、前述の姓氏研究家・森岡浩氏の著書「なんでもわかる日本人の名字」が出典元です。






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