コマクサ実生を失敗しないために                        千葉 光穂

コマクサは山草栽培の最高の魅力です。
実生も割に簡単なのですが、失敗する方が多いようです。
そこで失敗の原因を挙げてみました。

@ 乾燥させないこと。
  種子を播いた鉢は日陰に置き、毎日一度、潅水を忘れないことです。
  特に無雪地域では冬に乾燥させないように注意しましょう。
  失敗例のトップでは?

A アリに注意。
  悪くすると一粒残らず持って行かれます。
  対策は鉢皿に水を入れた中に、鉢底が水に浸らない程度の低い台をして、鉢を置くことです。
  これでアリの害はほぼ完全に防げます。

B 用土は小砂利で。

  富士砂や軽石砂などの多孔質のものが水持ちが良く適当。
  砂度は米粒大〜豆粒大の混合とし、これより細かいものはフルイで除くことで水もたれを防ぐ。
  鉢底にゴロを入れると水持ちが悪くなるので入れない。
  逆に、鉢の上部1〜2センチはゴロを入れる。
  (株元は水を嫌い根は水を好む)

C 鉢は大きめの深鉢
  業者はよくビニールポットを使いますが、それは企業効率のためで。
  本当は駄温鉢(普通の素焼き鉢)の方が良い。
  鉢と草のバランスから言えば4号鉢に植えたいところだが、それは自信がついてからにする。
  初めはなるべく大きい鉢を使うと成功率が高くなります。

D 肥料はまめに。
  肥料が少ないと開花までの年数が長くかかります。
  少しずつ頻繁に掛けることです。
  発芽当年に(99日で)咲かせることも成功しています。

E 日光を好む。
  コマクサは特に日光を好む植物です。
  早朝から夕方まで日の当たる所が理想です。
  ただし夏の日中(11〜3時)は少し陰る方が無難です。

                              日本野草通信137号 平成15年8月21日