Maytalkの海外自由旅行情報
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親切の見分け方

<インフォメーションを大いに使おう>
 「東京を一人で歩けるなら、海外でも大丈夫」と言われている。
海外での情報不足を補い海外旅行を国内旅行並みにしてくれるのが、
現地のインフォメーションと現地の人である。

 先日、スキーの遅い昼食を「ゲレンデでなく帰りの焼肉屋で」と14:40に宿を出た。
国道沿いに焼肉屋を見つけたが準備中。ここも、またここも。通り過ぎて引返しても準備中。
時間帯が悪すぎた。やっと見つけた店は但島牛の肉屋。生は食えない。
大きなドライブインに入り探したがなく、諦めて隣りの回転寿司へとの案も出たが、定休日。
踏んだり蹴ったり、ど突いたり。

 実はナビに頼ったり、自分達で探そうとするから見つけられないのだ。
ドライブインの駐車場で交通整理をしているおっちゃんに尋ねたら、少し太り気味の若いお兄ちゃんが、
「川の北側の道を西へ戻れば2〜3軒ある。この時間も開いているはず」
と教えてくれた。4km走って店内に点いた灯りを見た時は全員拍手。
教訓:「地元の人に聞くのが一番の早道」効果は「探す時間の短縮」「不安な時間の短縮」。

 観光地で人に聞くと「私も旅行者だから分かりません」となりがちだが、
この時こそ"Information"が役立つ。
空港や駅の出入り口、観光スポットの中心部にある。
(駅には鉄道案内所と観光案内所があるので注意のこと)
その他、ホテルのフロント、店員、警官など良い情報源となる。
大いに聞こう!すぐ聞こう!それが旅慣れた者の旅のコツである。

バンクーバーとビクトリアのインフォメーションの位置:黄緑の丸
 「地球の歩き方」より引用

<親切の見分け方>
 旅に危険はつき物だが、「人に尋ねる」等での"親切"での危険回避の仕方をお教えしよう。
結論から言うと、「親切にしてくれる人の目を見よ!」となる。
"親切" にもレベルがある。影響から危険度を表にしてみると次のようになる。

内容 こちらから頼んで 向こうからの申し出
カメラのシャッターを押してもらう 危険度1 危険度1(イタリアでは2)
道を教えてもらう 危険度1 危険度1
やり方を教えてもらう 危険度1 危険度1
その場所まで連れて行ってもらう 危険度2 危険度3(車では4)
町を案内してもらう ×(ずうずうしい) 危険度5
荷物を見ててもらう ×(間違っても頼むな) 危険度5

 こちらからお願いする場合は、概して危険度は低くなる。
その理由は、「頼むときに、直感的に親切そうな人を選んでいる」ことと、
「相手も人間心理として、困っている人から頼まれて悪いことはしない」という2つの理由からだ。
 逆に相手から申し出られた場合、影響の危険度に応じて防衛機能を働かせなければならない。
ぐいっと自分達のバリアの中に入ってきたら要注意。そのときは相手の目をじっと観察せよ!
悪い考えを持って近づいてきた人の目は、100%直感的に分かる。
グループによる犯行の場合も仲間への目配せを見逃すな。
少しでも不安を感じたら、「No,thank you!」とはっきり断ろう。

「本心からの親切に対して、疑うなんて失礼よ!」なんて言葉は蹴散らせ!
たとえ本心からの親切であれ、疑ってかかるのは決して失礼ではない。
相手も不愉快とは思わず、旅人の当然の行動と、防衛機能を働かせていることに安心される。
また、受けた親切に対しては、丁寧にお礼を言うこと。それも小さな国際交流、国際親善である。

[体験談]
・23年前のヒッチハイクでは、のべ10台、親切な方ばかりにお世話になった。
・バスディポで、「ダイヤを散りばめたこの時計と、君のSEIKOを交換しないか?」と勧誘された。
・「Hey, Friend! Please stay tonight with my friend」
 と小生のペンタックスを見ながら近づいてきたやつがいる。
 日本人はスケベであほな人種だと思っているのだろう。

・サンフランシスコのコインランドリーに一人だけいると、アンちゃんが入ってきて話しかけてきた。
 「この二階にシャワーがあるから、浴びたらどうか。その間、荷物を見ておいてやる」
 もちろん見え見えの話に、即断ったが、通りを行くごろつき風のグループに、
 「ここに鴨がいるぞ」とばかりに、合図を送ろうとする。
 幸い気づかずに通り過ぎたが、「あっ、やばい」と感じた。

・ポートランドの大通り公園で、黒人5〜6人にとり囲まれた。うっと思ったが、とっさに正直に、
 「Where is a post-office?」とこちらから尋ねた。相手は「What?」と問いただしてくる。
 少しはなれたところから、ボスとおぼしき者が、「どうしたんだ、早く連れてこい」と。
 「ボス、この人は、郵便局を探しているようですぜ。ボスはご存知でやすか?」
 「郵便局?知らないな」「申し訳ないが、我々は誰も知らない。誰か他の人に聞いておくんなせぇ」
 というと、小生を囲んでいた輪がぱっと散った。
 元々、悪い人達ではなかったのかもれない。
 黒人だからと差別することなく郵便局を尋ねてくれた困っている人に、悪さはしない。

  
(現地での国際電話のかけ方へ)