田舎修理工場都会へ・・・筑波参戦!








スズキフロンテ LC10U
2サイクルは嫌いだ!・・・が・・。



私は、2サイクルエンジンが嫌い。煙で喉の辺りが変になるし、音がヒステリックで頭の中の周波数と合わない!
(嫁さんに24時間連続で文句を言われている気分?になる。)

敬愛するPOP・YOSIMURAのオヤジさんの「2サイクルは不完全なエンジンだ!」の思想が、私の頭脳を、完璧に!洗脳!

・・・が・・不覚にも? 「これもアリ!・・・かな・・。」なんて・・一瞬、改宗?したような・・作業の全容?です。



作業の依頼内容は・・旧車レースに出場予定。
上り坂がきついので・・焼きつきも怖いので・・


空冷エンジンを水冷に!って依頼。

この当時、LC10Uは、空冷車と水冷車を併売していた時期でした。
ボデーに水冷車用の加工部分があり、
しかも程度の良いフロンテクーペ(部品取り車)も用意万端!

追加部品の購入や探査は最小限で実現できそうです。

感覚的には、イケそう!・・・でした。

ボデー形状や、エンジン、配線や各コントロール系を
パーツカタログや、配線図等とにらめっこして作業開始!!

チャンバーは依頼者が数十年?この為に保管していた!
物で、レーシングチャンバーから比較すると、

音量もかなり穏やかで好感・・が持てます!

この空冷のシュラウドに囲まれた容姿もなかなか・・。
(今後 Made in japan のこの手のエンジンは発売されない!)

環境性能って・・・これからは?(笑)・・・大事。

物理的に搭載する事は比較的、安易でした!

このあたりからの 難題 は、映像よりご想像願います。


電動ファンスイッチをを、ラジエーターと、シリンダーヘッドの2箇所に「温度差を設けて」付けました。
激しい温度上昇時に、ラジエーター側のみでは、タイムラグがあり、アッパーホース側が ボコボコッ?という感じになる為です。
ついでに?エンジン側の水温スイッチで、
エンジンルームファンを回し、

キャブレター付近の温度を下げます。

水冷用のグリルと、エンブレムを、
当田舎工場のお客さんより、譲渡して頂ました。

チラッとラジエーターが見えます。当然ですが・・。

旧いなぁ〜って感じは否定できませんが、

SUZUKI

のスポーツマインド溢れるダッシュまわり、です。

タイプ=ムンクの叫び!

当社押し付け?の「フットレスト」 です。

スティングレーって言ってもコルベットではありません。

旧い記憶ですが、この車の
このあたりの形を表現したコピーだった様な・・。


高度成長期の当時は、未熟で、少し安っぽい感じを受けましたが、未熟で、安っぽい(その上、流されやすい!)のは、私の感覚の方(涙)

明らかに個性的であり、よく観ると加工技術もなかなか!

POPのオヤジさんの言葉に逆らえない反面、当時のSUZUKIの意地が垣間見れる事も否定できません!

2サイクルは嫌いだ!・・・・が、フロンテの3気筒は別格・・・だ!    と・・の結論


私の思考は(行動も!)「先入観」が物事を否定的に導く傾向 が多々あります。
しかし、実際に水冷フロンテに乗って観て感じた事は、正直に言って、ホンダZ より、はるかに扱いやすいエンジンなんです。

2サイクル独特の中速トルクが、運転操作をよりイージーにしてくれます!
8〜9千回転を常用しない限り、1クラス上のエンジン感覚です。(この360ccカテゴリーの中では、十分な存在価値があったと思います。)

パラン、パラッン のアイドリングから、ムムムム〜ン〜 の引っ張り感!


最後に言い訳的?ですが ホンダ4サイクル絶対主義派! から一言。  フロンテが、リヤエンジンでヨカッタ!





私は、嗜好に“一貫性”は無い。 良い物は良いんだ、それでいいじゃないか!(単なるワガママ!)





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