熱帯魚飼育方法について
水草の茂る水槽を小型・大型の熱帯魚が優雅に泳いでいる姿を見ているだけで心がなごむものです。
標準的な水槽のセット方法について
@ 設置場所
・ 人間があまりバタバタとしない静かで魚が安心して生活できる場所
・ 直射日光が当たらない場所
(日光が直接当たると藻が発生し夏場の水温が上がりすぎる)
・ 水代えをする時に便利な場所(排水が便利で水道に近いところ)
・ シッカリと設置できる場所
(60cmの水槽で70Kgの重量になり耐震も考慮すること)
・ 水が少々こぼれても支障のない床
A 水槽のレイアウト
・ 床砂を良く水道で洗い水槽内に敷く。前景が2cm後景が5cm程度と後ろほど高く敷く。
・ サーモスタットにセットしたヒーターを濾過水の吹き出し近くの水草に隠れるところに設置する。
・ 濾過装置を設置する。
・ 水道のカルキ抜きした水を水槽の1/3程度注水する。床砂がちらばらないようにそっと。
・ 全体のレイアウトを想定し流木と石等をセットする。
・ 購入してきた水草をピンセットでそっと植える。奥に背のたかくなるもの前に低いものを。
・ 植え終わったら満水までソット水を入れる。そっとしないとせっかく植えた水草が浮いてしまう。
・ 水温計を設置する。
B 収魚前の準備
・ 各装置に電気を通し運転開始する。
・ 各装置が正常に動作していることを確認する。特に漏電、水漏れ、ヒーターを。
・ この状態で1週間運転する。決して魚を入れないこと。
概ね1週間で濾過装置にバクテリアが繁殖し自然の生態系に近い状態になる。
この時点では、水はきれいに透き通っている。そうでない場合はどこかに問題がある。
C 熱帯魚の収容
・ 試験魚の収容をする。安価なネオンテトラ、アカヒレ等を試験的に投入する。(10〜20匹程度)
・ 水槽に移す前に水温に慣らすために購入してきたビニールをそのまま水槽に浮かべる。(30分程度)
・ 水質に慣らすために袋の中に水槽の水を同量入れてまた浮かせておく。(30分程度)
・ 水温と水質に慣らせたらそっと水槽にはなしてやる。
・ 魚の動き等異常がないか観察する。
D 水代えと掃除
・ 魚を収容すると毎日餌を与えることとなる。餌は5分程度で全部食べてしまう量を与える。
・ 多すぎると残飯になり水質の悪化につながり安定した水ができません。
・ 収容している魚種と数によりますが1週間をめどに1/3〜1/2の水を替えます。
ここで、水替えの方法ですがバケツに1杯づつを変えていたのではその労力が大変です。
そこで、水道水を直接水槽にいれるのに役立つ装置が浄水器です。
(アクア専用のもので飲料水を作る浄水器ではありません。)ショップで1万円程度で売っています。
浄水器の写真
・ 濾過装置の掃除と水替えは同時にしないこと。(せっかく繁殖したバクテリアにダメージを与えない)
・ 大掃除は状態にもよるが年1回程度とする。この場合も濾過装置の掃除と同時にしない。
・ カルキ抜きを忘れずに。
・ 排水は、底に溜まっているゴミを水と同時に捨てる。
E 本命魚の収容
・ この時点でアオコ等の藻類が発生していなければ本命魚を収容します。
・ 同居できない魚がありますので注意が必要です。(魚種、水質等)
・ 例えば、小型魚とエンジェルフィッシュは小型魚が餌になる。
・ ネオンテトラ類とグッピーは水質が合わない。
ネオン類は弱酸性系の水質を好みグッピーは弱アルカリ性の水質を好む。(最近の国産グッピーは中性でOK)
・ 魚によって合う水質があります。
水質は、( 酸性 < PH7.0(中性)< アルカリ性 )です。 以上が概略です。
これはあくまで標準的なものであり収容する魚種・数・水草等により違うものであり状況にあわせて考えてください。
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