簡易外部式濾過装置

写真は、60cm水槽に自作した簡易外部式濾過装置をセットして利用しているものです。
水草水槽にはかかすことのできない外部式濾過装置ですが、容器の濾過の能力は、濾材の量に比例することからその能力も限られてしまいます。
また、外部式濾過装置の定期的なメンテナンスにも結構稼働をとられるものです。
そこで、濾材がタップリと入りメンテナンスする場合も簡単にできる外部式濾過装置を自作することにしました。
その名は「簡易外部式濾過装置」です。
     簡易外部式濾過装置のイメージ図
原理は、サイホンを利用したもので本水槽と外部濾過槽の水が通水した状態を作るだけです。
後は、外部濾過槽の水をポンプで水槽に戻します。水槽の水位が上がった分だけサイホンパイプを通って濾過槽に戻ります。
購入した部品は、次のとおりです。
 @ プラスチック製のケース ( 外部濾過槽に使用。私は、本水槽と同じ高さのごみ箱を利用しました )
 A 塩ビパイプ ( 流量を考慮しφ25mm、余裕を持たせ少し太目を選定します。長さは必要長に )
 B 塩ビ継手 ( 塩ビパイプ同士の接続に使用します )
 C 塩ビ接着剤 ( 塩ビパイプと継手の接着に使用する )
 D 底面フィルターと水中式揚水ポンプ ( 所有のものを利用しました )
また、加工及び制作に必要な工具は次のとおりです。
 @ 金きり鋸 ( 塩ビパイプ等を切断するために使用します )
 A スケール ( 加工のための採寸に使用します)
 B 油性マジックペン ( 水性やエンピツではプラスチックに記入しにくいため )
制作の手順は次のとおりです。
 @ 作成
   塩ビパイプでコ型をしたサイホンパイプを作ります。水槽の大きさ・外部濾過槽の大きさ・揚水ポンプの能力を考慮しサイホンパイプの太さと長さは決まります。
   ** ポイント **
    漏水しないように接着剤でシッカリと制作します。
 A セッティング
   外部濾過槽に底面フィルターを設置し立ち上げパイプに水中揚水ポンプを取り付け濾材を入れます。
   本水槽と外部濾過槽に規定量の水を注水し、サイホンパイプの設置です。
   サイホンパイプの設置方法は、サイホンパイプ内に水を充満させ( パイプ内に空気がないこと )両方の口を同径の塩ビキャップで蓋をします。
   これを本水槽と外部濾過槽にそれぞれの口を水の中まで入れた後にキップをはずします。
   これで水槽同士が「サイホンの原理」でつながり水位が同じになります。
   揚水ポンプを駆動すると本水槽に水が流入すると同時に本水槽からサイホンパイプを通して濾過槽に水が戻ってきます。
   ** ポイント **
    サイホンパイプの中に空気を吸い込まないように注意することです。
    サイホンパイプに空気が入り水の戻りがなくなると室内にオーバーフローし悲惨な結果になります。
    どこからも漏水していないことを充分にチェックして下さい。
この簡易式外部濾過装置にしてからは、大幅なメンテの稼働が省力化でき濾過能力も大幅に向上しました。
     制作した簡易外部式濾過槽の写真

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