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荀攸 公達(じゅんゆう こうたつ) 「公達は表面は愚鈍にみえて内実は英知を有し、表面は臆病そうで内実は勇気にあふれ、表面はひ弱であって内実は剛気である。……その英知には近づけるが愚鈍さには近づけない」 これは曹操が荀攸を評して言った言葉。おいおい曹さん、ほめてんのかい?これは。 って、ほめているんです。最大級の賛辞なのよ、これ。 みなさんはこの言葉からどんな人間像を想像しますか? カンザキはねえ、ぜひお友達にしたい、親しみやすくて信頼できるおにいさんを思い浮かべるな。 なんでも相談できて、絶対にむやみに他人を傷付けない、人間のできた人。 ひとことで言うと、精神的な大人。 荀攸は曹操の謀臣で戦略家。荀ケより六歳年上の甥ごさん。 幼いときに父を失い、おじいさんっ子だったが、その祖父も十三歳のときに亡くなる。そのとき墓守りを願い出た人が殺人を犯した逃亡者だったことを見抜き、一目おかれる。 恐怖政治と非道を極める董卓に、「実際はただの一人の男にすぎない」と暗殺を企てるが、露見し投獄される。そのとき相棒は心配と恐怖のあまり自殺したが、荀攸は言葉つきも食事をとるときも泰然自若としていた。ちょうど董卓が殺されたため助かった。(魏書には人に頼んで董卓を説得してもらい助かることができたと記されているが、果たしてそれで董卓が許すだろうか…… まあ、いろいろあったんだろう) 曹操は名声を聞いて荀攸にファンレター(?)を送り、召し出して軍師にした。 最初、曹操は荀攸の意見に従わなかったため負け戦になったことがあった。曹操は荀攸に向かって、 「君の意見を用いなかったためにこんな羽目に立ちいたったわい」と言った。 すばらしく切れ者の戦略家で、曹操の頭脳的右腕。カンザキにとって軍師といえば荀攸なのさ。 曹操は彼を信頼し、「人の手本となる人物である」とまで言っている。 孫権征伐に随行の途中、五十八歳で亡くなった。 曹操は荀攸の話をするたびに涙を流して悲しんだ。 |