7,斉(さい)するときは必ず明衣(めいい)あり、布なり。斉するときは必ず食を変じ、居は必ず坐を遷(うつ)す。

 (凶事を避けて身を清めるための)斎戒沐浴(さいかいもくよく)をするときには、必ず浴衣を着る、その生地は麻が良い。斎戒沐浴のときには、いつもとは食事のメニューを変えて、住居の中でも座る場所を変えるようにする。

※浩→孔子が身を清めるために行なった『斎戒沐浴のやり方』について触れています。斎戒するときに浴衣を着るなど当時の民俗文化を偲ぶことができます。そういえば、滝に打たれれる修行も浴衣を着ています。アドラー心理学を始めたころ、大先輩の鎌田穣さんは修験者だったとお聞きしました。え?彼はカトリックだったはずですが、こういうこともあるんですね。大峰山には修験道体験ツアーというのがあるそうです。それに参加されたのかもしれません。知らんけど(笑)。当時は、アドラーギルドの常連さんたちは、野田先生を導師として、「四国お遍路」をなさっていましたから、ご自身がカトリック信者でも、OKだったのかもしれません。女性が滝に打たれるシーンを映画を観ました。浴衣ではなくて、白い肌着に赤い腰巻きで、とてもエロティックでした。世界最長小説で中里介山作『大菩薩峠』は東映などで映画化されました。私は高校時代に原作の全集を読破しました。母校・操山高校の図書館のを借りて、受験勉強の傍らでしたが、ほとんど読み尽くしました。映画は私が読み終えたところよりもずっと前で「完結」していました。戦前は日活で大河内伝次郎主演のがありましたが、これは観ていません。戦後は、東映で2回、あと、大映(市川雷蔵さん主演)、東宝(仲代達矢さん主演)で作られました。東映は1953年と1957年の2度、片岡千恵蔵主演で制作されました。東映の57年版のときちょうど高校生でしたから、原作を読んでいてタイミング良く観ることができました。1年1作で、59年に「完結篇」となり、卒業までに見終えることができました。「第2部」の冒頭に、お豊さんという心中生き残りの女性が、紀州竜神の滝で水垢離するシーンがありました。当時、東映の看板女優の1人だった長谷川裕見子さん(船越英一郎さんの母)が、お浜とお豊の二役を演じていました。水垢離のシーンは遠景で、おそらく「吹き替え」さんが演じていたのでしょう。裕見子さんは、清純イメージの女優さんでしたから。以下はここまでのストーリーです。

 時は幕末(安政5年)、江戸から西に三十里離れた武州と甲州の境に大菩薩峠があります。昔、尊い聖(ひじり)が「ここから西へ流れる水も清かれ、東へ流れる水も清かれ」とお地蔵さんを埋めたことから名づけられたそうです。峠のお堂の前で1人の老巡礼が孫娘の少女・お松とともに一休み。少女が水を組みにその場を離れたとき、1人の武士・机龍之介(片岡千恵蔵)に理由もなく斬殺される。孫娘お松(子役)は、通りがかった盗賊裏宿の七兵衛(月形龍之介)に助けられ江戸へ連れて行かれる。
 龍之助は、峠の麓の武州沢井村の沢井道場の若師範であった。甲源一刀流の師範・宇津木文之丞(波島進)と御岳神社の奉納試合で龍之助と立ち会うことになっていた。その妻お浜(長谷川裕見子)は妹と偽って龍之助を訪ね、兄はこの試合に勝つと某・藩に召し抱えられることになっているので、試合に負けてくれと懇願する。龍之助は「武士の勝負は女の操と同じ」と拒絶するが、帰り道を召使いの与八(岸井明)に拉致させて、小屋に連れ込んで強引に犯してしまう。帰宅したお浜は、事情を知った文之丞から離縁状を渡される。翌日、試合で龍之介はわずか一撃で文之丞を惨殺するが、審判の判定は「引き分け」でした。文之丞の家臣たちが。龍之介を闇討ちしようと待ち伏せますが、離縁されたお浜がそのことを知らせます。刺客を皆殺しにした龍之介はお浜を連れて江戸へ出奔する。
 江戸の山岡屋という呉服屋の店先。華道の師匠・妻恋坂のお絹(浦里はるみ)が供をつれて、反物を物色していると、少女を連れた怪盗・七兵衛が店の者と何やら揉めています。「旅先で祖父に死なれて難渋している少女を、少女の母の妹(叔母)であるここのおかみさんのところへ連れてきた」と言いますが、「そんな子は知らない」と拒絶されています。内儀・お滝(日高澄子)は番頭に多少の金額を包ませて、「これで追っ払え」指図します。この番頭とは不倫の間柄です。憤慨した七兵衛は、その夜、内儀と番頭の睦んでいる場へ侵入して、2人を肌着1枚にして縛り上げ、店の前に風呂敷をかけて放置します。翌朝、通行人が見つけて店に知らせます。店員が風呂敷をめくってびっくり。近くでこの様子を伺う七兵衛。さらに妻恋坂のお絹がそれをまた見つめていて、「鮮やかなお手並み」と自宅へ招き入れ、少女を預かると約束してくれます。「炊事洗濯くらいはさせるかもしれないが、大切に預かる」とお絹。農作業もあるから大助かりと、安心して七兵衛はお松を任せます。
 それから4年。文之丞の弟・宇津木兵馬(中村錦之助)は仇を討つべく、龍之助の後を追い、江戸御徒町の島田虎之助道場で修業しています。たまたま通りかかった龍之助は、兵馬の稽古ぶりを見て、「是非手合わせを」と試合を申し出る。勝負は一瞬で決まり、木刀を落とす兵馬。こんどは師範の虎之助に挑みますが、虎之助は無視して奥へ引っ込みます。奥で兵馬に「もっともっと修業しないと仇は討てない」と励まします。
 芝増上寺裏に龍之介はお浜と所帯を持っています。一子・郁太郎が生れていますが、龍之介は生活費も入れないで、酒浸りでしょっちゅう何かにうなされています。新徴組(のちの新撰組)の隊士たちが盛んに出入りしています。土方歳三たちと島田虎之助を襲撃する計画を立てています。ちょうど桜田門外の変を思わせるような大雪の日、駕籠で通りかかった虎之助を一味が襲いかかります。何しろ剣聖・虎之助、一撃の下に土方をねじ伏せます。他の隊士たちをも全滅させます。音無しの構えで立っている龍之介を見て、過日、道場を訪れたのは机龍之介であったことを悟ります。そのまま立ち会うことなく、その場を去る虎之助。加勢に来た兵馬たち道場の連中と出会います。
 ある日、龍之介は虚無僧が門口で吹く尺八の音色に心癒やされます。お浜に「おちょうもく(お金)をやれ」と言うと、お浜は「うちにそんなお金がどこにありますか」と一蹴。郁太郎をあやしています。油断したすきに、仏壇から鼠が現れて郁太郎の喉をかじります。大声を上げる郁太郎。あわてて抱きかかえ龍之介に見せます。「仏壇から出た鼠にかじられるなんて不吉なこと。何かの祟りではないか」と迫りますが、龍之介は「大した傷ではない。騒ぐな」と無関心。お浜は郁太郎を龍之介に押しつけて、医者を呼びに駆け出します。
 成長したお松(丘さとみ)は、お絹が情けを受ける旗本・神尾主膳の屋敷に腰元として奉公しています。世話したお絹は「殿様のお目にとまれば大した出世」と、お座敷で殿様以下腰元連中総揃いで百人一首を催しているところへお松を行かせます。沢井村の下男・与八はこの屋敷で奉公しています。ときどきはお松に繕い物などしてもらっています。風呂を炊きながら、「今日はお松さんが裸にされるのか……」と、殿様の乱行を嘆いています。百人一首は初めてのお松は、のっけから1枚の札もとることができなくて、主膳から「さあ、やれ」と他の腰元たちに着ているものを1枚脱がさせようとします。お絹が「初めてだから」とたしなめるのも聞き入れず、逃げようとするお松を抑えつける主膳。そのとき、屋敷内に侵入していた七兵衛が廊下でバタバタと大きな音を立てて騒ぎを起こします。その隙に逃げ出したお松は廊下の端で七兵衛と出会い、「まさかのときにこれで」と短刀を渡されます。あとへやって来た与八が小屋にかくまってくれて難を逃れ、そのまま2人は屋敷を逃げ出します。川のほとりでお松は腹痛を起こして、与八が介抱していると、そこへ屋台のおでん屋が通りかかります。もと山岡屋の内儀と番頭です。さすがに今度は、お松を無視しないで、自分たちの住処へ連れて行き、医者の道安(左卜全)を呼んでくれて、親切に世話をしてくれます。それからの日々、お松の療養中は与八が屋台を引く手伝いをします。
 ある雨の日、兵馬が通りかかって雨に遭い、お松が伏せる部屋の窓のそばで雨宿りします。さだまさしの「雨宿り」を思い出しますが、時代が違いますね(笑)。お松が「そこでは濡れますから、中へどうぞ」と迎え入れます。それから2人は急接近。ドンドン回復していくお松に与八が、「お松さん、もうじき元気になったら沢井村へ一緒に行けるね」と声をかけると、それを聞いた兵馬が驚いて、「2人は沢井に縁があるのか?」とたずねます。与八は「お松さんは違うけど、自分は沢井の机道場に奉公していた」と答える。兵馬が「龍之介は兄の仇だ」と言うと、与八は「それでは2人は殺し合いをなさるのか」と嘆きます。医者の道安も兵馬とお松が親しくなっていくのを目を細めながら見ています。「沢井村と言えば、先日、子どもが鼠に噛まれたと言って、赤ん坊を診に行ったが、あの家の主も沢井村の出だと言っていた。不気味な侍だった」と言えば、兵馬は「龍之介だ」と気づき、家の場所を教えてもらいます。ひそかに龍之介の住まいをたずねた兵馬は、出ていく浪人を、赤ん坊を抱いたお浜が見送りながら、「どうか龍之介を京都へは連れて行かないでください」と懇願している。浪人は、「それは龍之介殿しだいだ」と答えて去っていきます。「姉上!」とつぶやく兵馬。それから使いに「果たし状」を届けさせます。
 一方、屋台与八に引かせて商売から帰り道のお滝と番頭は何やらヒソヒソ話。「お松は私の血を分けた姪じゃないか」「だからといっていつまでもこのままというわけにもいくまい。それに200両だよ」「仕方ないねえ」。与八に屋台と先に帰ってくれと、頼んで、2人はどこかへ消えて、駕籠を調達して先回りして、お松を連れ出して、京都の島原へ売ってしまいます。遅れて帰った与八は家が閉まっていて真っ暗で、お松がいないのに驚いていると、向かいのおかみさんが、「あら与八さん。知らなかったのかい。みんな引っ越しちまったよ」。またひとりぼっちになったと、途方に暮れていると、そこへ兵馬がやってきます。
 兵馬からの果たし状を受け取った龍之介は、お浜に「文之丞に弟はいたか?」とたずねます。「はい、兵馬様と申します」。龍之介は果たし状をお浜に見せると、お浜は驚き懐かしがります。「兄とともに弟までわが手にかかるか」とつぶやく龍之介に、「人でなし」とお浜。「こうなったもみな、もとはそちという悪女から出たこと」「悪女ですって!」。隣室でうたた寝をする龍之介のそばへ短刀を持ったお浜がそっと近寄り、思い切り振り下ろそうとしますが、何しろ相手は、邪険とはいえ“音無しの構え”の剣の達人、すぐに払いのけられる。「兵馬さまー!」と半狂乱になって家の外へ走りだすお浜。あとを追う龍之介。2人は林の中で揉み合いますが、お浜は龍之介に一刀のもとに斬り殺されます。そのまま立ち去る龍之介。そこへ兵馬と与八がやってきます。「姉上ー!」と、虫の息のお浜を抱き寄せると、「郁太郎を、たたたのみます」というひとことを残して息絶えます。
 兵馬は龍之介を追って、東海道を京へ向けて下ります。与八は郁太郎を背負って大菩薩峠へたどり着きます。
 琵琶湖のほとりを行く龍之介は、大津の浜で、心中の2人が引き揚げられた場面を通りかかります。女だけ助かり、筵に寝かされています。見ると、お浜に瓜二つで、思わず「浜!」とつぶやき、腰の印籠を女に投げ与えます。
 京都島原の遊郭では、花魁が供を連れて歩いています。中にお松の姿があります。そこへ兵馬が通りかかりますが、「似ている」と思いながらも、そのまま通り過ぎて、近くの居酒屋で1杯やっていると、七兵衛がやって来て、「熱いのを1つたのむ」とお酒を注文して座ります。「確かにお松さんみたいだったが……」とつぶやいて兵馬は出ていく。それを聞いて七兵衛も勘定だけ置いて、そのまま兵馬のあとを追う。お使い帰りのお松が1人橋を渡るところを兵馬とすれ違います。今度は「お松さん」と声をかけると、兵馬の顔を見たお松はびっくり、その場へ泣き崩れます。近寄って様子を見る七兵衛。茶屋に戻ったお松は花魁から、「お前が探す龍之介らしい客が店に来ている」と知らされます。
 茶屋の大広間で新撰組が宴会を開いています。別の間では、土方歳三と龍之介が膳を据えて酌み交わしています。隊長の近藤勇と折り合わない、不行跡の芹沢鴨を今夜、女といるところを闇討ちにすると打ち明けます。龍之介はその話には自分は乗らない。ここで酒を飲んでいるから、君たちで勝手にやれと言う。廊下に潜んで聞き耳を立てるお松に土方が気づいて、座敷へ連れ込みます。「斬っておしまいなさい」と龍之介。「今騒ぎはまずい。君にこの女は預ける」と土方。「女、ここへ来て酌をせい」と龍之介。逃げようとするお松。「逃げると斬るぞ!」。別の間では、芹沢鴨が女郎と同衾のところへ隊士が踏み込んで、無残に2人を切り捨てます。お松は怯えながら龍之介のそばに座ります。どこからか巡礼の鈴の音が聞こえてきます。巡礼の亡霊に斬りつける龍之介。亡霊はあちこち移動して龍之介を翻弄します。半狂乱になって、次々に人々を斬り殺しながら、阿修羅の道を延々とさまよっていきます。
 ここは大和の国、三輪の里。大杉の前に龍之介が微動だにせず、刀を下げて立ちつくしています。眼はキッと開いたままです。寺の住職が通りかかり、この異様な様に足を止め、
「喝!」と気合いを入れると、龍之介はそのままその場に倒れます。寺に担ぎ込まれて看病される龍之介。枕もとには、大津の浜で心中して生き残ったあのお豊が座っています。あのとき与えられた印籠を枕もとにそっと返します。お豊もこの寺に身を寄せていました。気がついた龍之介にお豊は、「おうちでは奥様やお子様がお待ちかねでしょう」と言うと、「拙者には妻も子もない。郁太郎という息子がいるにはいたが、今はどうしているか……」。「あのとき大津の浜であなた様は「浜」とつぶやかれましたが……」「あれが妻の名じゃ。そこもとに生き写しの」。数日のうちにすっかり回復した龍之介。お豊は「明日はお発ちですか。そのときわたくしをお連れくださいませんか。奥様に生き写しというそのことだけを頼りにおすがりいたします」。この様子を庭の茂みの影で、お豊に思いを寄せる村の若者・金蔵(片岡栄次郎)がじっと伺っています。翌朝、大杉の下で旅姿で龍之介を待つお豊のもとへ、村のならず者(吉田義男)が近づき、「ねえさん、あっしがお連れのところへご案内いたしやしょう」。イヤがるお豊を強引に拉致して、山小屋へ連れ込みます。そこには金蔵が待っていて、縄で縛られたお豊を抱き寄せて、「お豊はん、堪忍やで、こんなひどい目に遭わせて。あんたのことがほんまに好きや」。ならず者が金蔵を外へ連れ出してせがむと、金蔵は小判を何枚か与えます。またもお豊を抱いていると、またならず者が入ってきて、「おい、今度はお前が外に出ろ。こんないい女を独り占めはねえだろう」「何を言うか。たっぷり礼をやったではないか」「金と女は別だ。どけ!」。2人は取っ組み合いを始めます。ならず者が短刀を出して斬りつけます。もんどり打って小川に転げ込む2人。金蔵はならず者の頭を何度も何度も水中に押さえつけて、ついに殺してしまいます。お豊に「紀州の竜神に伯父が温泉宿をやっているから、そこで2人で幸せに暮らそう」。
 遅れて大杉の下へ来た龍之介は、その場に女物の笠と杖が落ちているのを見つけて、そのまま1人で旅立ちます。
 七兵衛の働きで廓から解放されたお松と兵馬は、龍之介を追って旅をしています。少し遅れて七兵衛がついて来ます。足弱のお松が「私の足が弱いために龍之介に追いつけないと申し訳ない」と詫びます。「同じ仇を持つ私たち。急ぐことはない」。
 龍之介の滞在していた寺に着くと、3日前に旅立ったとのこと。住職に龍之介が兄の仇であることを告げると、住職は、この家に伝わる秘伝の剣法を伝授しようと、兵馬を庭に誘います。
 十津川に倒幕を企む天誅組が乱を起こし、龍之介はその仲間に加わりますが、幕府軍の撃つ大砲に追い散らされて、残党が山小屋に隠れます。龍之介もその中にいます。一同は、これが運の尽きと、自害を決意しますが、龍之介は「自分は死ぬ気はない」とそっぽを向く。激しく非難する者もいますが、リーダーが「死にたくないやつは死ななくていいではないか」と言います。小屋を幕府軍が囲みます。兵馬が爆弾を託されて、そろりそろりと小屋に近づいて、思い切り爆弾を投げ込みます。ドッカーン!と大爆発。慌てて飛び出す残党たち目がけて、幕府軍が乱射。やや遅れて、爆破で盲目になった龍之介が小屋から出て来るのを兵馬が「龍之介、兄の仇」と追い詰めます。「兵馬か」。崖っぷちに追い詰められた龍之介は真っ逆さまに崖から転落します。(第一部ここまで)
 ここは竜神の滝。赤い腰巻きの女が滝に打たれて水垢離をしています。金蔵の伯父が営む温泉宿で今や女将となったお豊です。滝の上流では、兵馬から逃れて崖下に転落した龍之介が盲目となった眼を洗っています。場面は変わって、近くの山小屋の中。水垢離のあと濡れた髪を乾かすお豊のそばに龍之介がいます。三輪の大杉での出来事を話して、またここで再会できてことを喜びます。龍之介を小屋にかくまって、旅籠に帰ったお豊は、店先に天誅組残党・龍之介の似顔絵が貼られているのを見つけて、さっと剥がして袂に入れます。それを見ていた金蔵が、お豊を責めます。水垢離までして龍之介の無事を祈っていることも知っている。自分は人を1人殺してまでお前と一緒になったのだと、お豊を打擲します。逃げ惑うお豊。追いかける金蔵。謝って行灯を倒して、旅籠は火事になります。刃物を振りまわしてお豊を追いかける金蔵を振り払って、お豊は山小屋へ逃げます。龍之介にすがると、斬りつけてきた金蔵を一刀のもとに斬り捨てます。お豊は龍之介を抱きかかえて、山を越え、伊勢は古市へと落ちていくのでした。
 ここから先も、長い長いストーリーが控えていますが、キリがありませんから、ここまでといたします。あーしんど!