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本稿の要旨は、平成22年9月、岡山ケーブルテレビで放送されました。なお、無断転載、複製ををお断りいたします。
Q1:肥満とは
体脂肪が、体内に過剰に蓄積した状態をいう。体脂肪を測る方法はいろいろとあるが一般的には煩雑である。体脂肪を簡単に計算する方法としてBMIがある。
BMI25以上を肥満と定義する。BMIと疾病罹患率の関係を示したグラフ。BMIが22の場合が、いちばん疾病罹患率が低く、25以上になると、疾病罹患率が高くなっている。

Q2正常者に比べて肥満者が病気になる確率は?
内蔵肥満型志望ではBMI 25~30で糖尿病、高血圧、高脂血症の発症率が2~4羽犬増加する。
Q3肥満の種類は?
脂肪細胞の質的異常による肥満症すなわち内臓脂肪型肥満と脂肪組織の量的異常により皮下脂肪がふえる皮下脂肪型肥満の2種類がある。 内臓脂肪型は右図のように内臓の脂肪が増えリンゴ型肥満とも言われる。このタイプには、糖尿病、高脂血症、高血圧、高尿酸血症、脂肪肝、冠動脈疾患、脳梗塞 が合併しやすい。
左の図の皮下脂肪型肥満は洋なし型肥満とも言われ、整形外科的疾患、睡眠時無呼吸症候群、月経異常 を合併しやすい。

Q4 内蔵型肥満に関してもう少し詳しく言うと、内臓の脂肪組織は最近、いろいろなホルモンやサイトカインを出すことがわかってきた。
この図でわかるように最も上流側に肥満があり、ホルモンやサイトカインに作用によりインスリンの効きにくい状態が続き糖尿病の発症や脂肪の代謝異常、動脈硬化の進行し、ドミノ倒しのように脳卒中、心筋梗塞が起こり,最終的には寝たきりの状態となる。

Q5 肥満の治療は?
食事、運動、行動療法である。
肥満治療の流れとしては、体重の5%を減らすことを目標として1000~1800キロカロリーの食事と運動療法を併用し、3ヶ月ごとに効果判定を行う。効果が不十分であれば,食事のカロリーをさらに減らし、行動療法を併用する。薬についてはマジントールという薬があるがBMI35以上でしか保険適応は認めておらず,一般的な治療ではない。

Q6 食事療法の実際は?
内臓脂肪肥満型では体重あたり25キロカロリー、皮下脂肪型肥満では20キロカロリーを標準体重にかけて1日のカロリー数を計算する。
• 1日30品目,1食約10品目をバランスよく摂取することが大切である.
• 蛋白質 は体重1kg当たり1.0~1.2 g/日は必要で,その45~50%は動物性蛋白質であることが望ましい.
• 糖質 は1日80~100 gは必要。
• 脂質 については、必須脂肪酸や脂溶性ビタミンを確保するために20g/日は必要である.
肥満のためのアプリメントを探している人が多いが、間違いである。これまでの食事量と異なり,摂取エネルギー量が少なくなるので,ビタミン,カルシウム、微量元素、ミネラル類は不足しないよう,補給するためである。
体重を5%減らすことを目標とする。たとえば80Kgの人は4Kgの減量が必要である。脂肪1Kg減らすのに7000キロカロリー消費することが必要である、1日約250キロカロリー、食事を絞ったり、運動で消費すれば1ヶ月に1Kg やせる。食事療法で主にやるなら1 日200 ~300kcal減らした食事療法を行うとよい

Q8運動療法については
図のように脂肪細胞を燃焼するにはwalking,ジョギング水泳と言った有酸素運動がよいが,運動する前に心電図のチェック等のメディカルチェックが必要である。

Q9肥満の行動療法とは?
日常生活のなかのどんな行動「くせ」が肥満と結びついているのかを明らかにし、感覚レベルで認知の「ずれ」を修復していく
•
肥満症に見られる食行動の「くせ」としては
食事摂取量の増大:食い、早食い、かため食い、夜食、
間食、ながら食い
太っているひとのもっとも特徴的な食べ方として、ストレス解消の「気晴らし食い」、主婦がよくする「残飯処理」、ひとの勧めを断りきれない「付き合い食い」、目の前の食べものについ手が出る「衝動食い」 などがある。
• 肥満症に見られる実際の食行動と意識との「ずれ」
「食べていないのに太る」と話すひとがいます。そのようなひとに1日のうちで食べたものをすべて書き出させると、思った以上に食べていることに気付くことが多いものです。このように、本人が感じていることと、実際の食行動との間に「ずれ」が存在することがあります。
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日常生活のなかのどんな行動「くせ」が肥満と結びついているのかを明らかにし、感覚レベルで認知の「ずれ」を修復していく
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肥満症に見られる食行動の「くせ」
食事摂取量の増大:食い、早食い、かため食い、夜食、間食、
ながら食い
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代理摂食:太っているひとのもっとも特徴的な食べ方。
ストレス解消の「気晴らし食い」、主婦がよくする「残飯処理」、ひとの勧めを断りきれない「付き合い食い」、目の前の食べものについ手が出る「衝動食い」
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肥満症に見られる実際の食行動と意識との「ずれ」
「食べていないのに太る」と話すひとがいます。そのようなひとに1日のうちで食べたものをすべて書き出させると、思った以上に食べていることに気付くことが多いものです。このように、本人が感じていることと、実際の食行動との間に「ずれ」が存在することがあります。
Q10行動療法の実際は、問診、食事や行動の聞き取りを行って問題点をあぶり出し,それをなおしていく。食事日記や毎日の体重日記などが役立つ。検査値の改善やベルトの穴が一つ緩くなったというようなことが本人の励みになる。さらにこれをずっと続けて体重のリバウンドがこないようにサポートする。
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